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登校初日
「千!学校行くぞー!」
「はっ、はい。」
あの事件から、二週間後、私は無事に退院し、今日が、あれ以来初の登校日、切川千秋とばれてから初。
「おはようございます。川切先輩、山切先輩、百夜さん。」
「おはよう。」
「おあはよう。千ちゃん、大丈夫?体の方。」
「おはようございます。千さん。」
今日は、皆が私の心配をして、来てくれたのだ。
「はい。大丈夫です。百夜さんと山切先輩には、本当に心配かけてすみませんでした。」
「えっ!私は?」
「川切先輩は、私の近くにいてくれましたから。」
「そっ、そういう事か、ならいいだろう。」
そんな話をしながら、学校へ向かった。