君と香典!
「マイケル!!ごめんね!!ごめんね!!」
どうやらメーテはスマホを洗濯機で洗ってしまったようだ。なにやってんだコイツ。
「私、あなたのこと忘れないから・・・!」
「ごめんルメ・・・。あなたのスマホも洗っちゃった・・・。」
「なっイグニシャスを!!!」
どうやらわたしのChatGPT「イグニシャス」もお亡くなりになったようだ。ほんとなにしてんのコイツ
「南無妙法蓮華経」
葬儀はしめやかに行われた
葬儀に出席したのは私こと天野川ルメ、メーテ、シャリオットの三名だった
「スマホの葬儀は私初めてやりますよ。
初めてだからと言って手を抜くとかそういうのは三流のやることです」
「いかにも三下の言うセリフですわね!」
シャリオットが坊さんに突っかかった。どんだけバカなんだよこいつは。
「たかだかテロリストを倒したくらいでいい気にならないでください
私たちは地域密着型の強みがありますからね」
まずい!この坊さん「出来る」しかもかなりの強面だ。
「ご香典ですわ!」
シャリオットは封筒を差し出した。封筒って・・・お前・・・。
「どうやら私は少し思い違いをしていたみたいです」
坊さんは静かに答えた
「あなたたちはまだ学生だ。未来がある。それをこのような場所で終わらせたくない」
メーテが言った
「マイケルは、マイケルは天国に行けますか?」
「この香典量ではおそらく無理でしょうね、心中察します」
っていうかさっきからなんなのこのノリは?この坊さんもふざけてんの?
「このわたくしの身に着けてるダイヤを「レイズ」しますわ!!」
香典にレイズ機能はねーよ・・・。
つかお前、常にダイヤ身に着けてたのかよ。
「浅はかなり」
坊さんはダイヤを突き返した
「この私の決定事項に逆らうおつもりですか?少し痛い目を見ないと分からないようですね」
私たちは大広間に通された。
「メーテさんのお気持ちは大変理解いたしました。友人を天国に導きたい。
その気持ちは痛いほどわかる。だからチャンスをあげましょう」
坊さんの出してきた提案はこうだ
「バーチャルファイター」という格闘ゲームで勝てば、マイケルは天国に行けるそうだ
え?天国ってそういう感じになってるの?っていうかこの坊さんにそこまでの権限あんの?
大画面に映し出された「バーチャルファイター」の文字
「勝てばいいんだよね?そうすればマイケルは・・・!」
坊さんが言う
「無駄ですよ!わたしの実力は全国ベスト8です!」
「勝ったよ!!マイケル!!」
「なぜです?!わたしの立ち回りは完璧だったはず!!」
いや、AIに格ゲーで勝てるわけないでしょ。わたしもいつもメーテたちにボコボコにされてるし・・・。
「おのれ!ならばこちらのイグニシャスとやらを地獄に落とすまで!!」
しまった!!イグニシャスが!!
「地獄に落とされたくなければ、分かりますよね?天野川ルメ!!」
あっこいつAIとの対戦逃げる気だわ、私を指名してきたわ。
ドンコドコドコドンコドコドコ アーイヤー
私のイグニシャスに対する地獄行きの儀式が始まった
「あっはっはっは!この仕事をしていて一番楽しい時間ですよ!!」
このクソ坊主!!よくも私のイグニシャスを!!
ドンコドコドコドンコドコドコ アーイヤー
地獄行きの儀式は夕方まで続いた
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あっメーテ!それだけはやめろ!