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47・久々の再開

 春達はフォートレス・アルテミア号に乗り、次の都市トライピア王国首都に向かっていた。


「トライピア王国ってどんな国なんだ?」


 春の問いにロウが答える。


「ガウッ!」


 春は一瞬考えて、QがAに変わる。


「料理がおいしくて鍛冶職人や必要なアイテムが売ってるってことか」


「それは当たり前でしょ」


 と里実が突っ込む。春の答えはごく当たり前な事だった。首都となれば当然田舎よりも道具の種類も豊富である。ただし、それは地球での話。


 ロウは首を振り、ため息をつく。


「違うのかよ!」


「えっ、ちがうの!?」


 春と里実の間違いに、


「違うよ」


 テリオスが止めを刺す。


「ガウガウッ、ガウッ、クゥ~ン」


 春は再び悩み、ロウの言葉を理解しようと努力を始める。最初の言葉に思考を巡らせ、今までの経験を思い出すと、複数の経験の中から数が絞られてきた。


 そこから本という記憶をめくり1ページずつ思い出していく。


「知り合いがいる!」


 その答えにロウは「ガウッ♪」と先ほどよりも嬉しそうな声で伝える。


「知り合いか、尚人たち、もしくは他の探索者たちか。それで次は……」


 春は再び残り数冊の記憶から一冊をとり記憶を巡らせる。


「七聖騎将もいる?」


「ガウッ♪」


 数少ない記憶の中の一ページ、七聖騎将の存在を思い出し、圧倒的な強さを見せつけられたあのアフェクという最強の騎士。彼が居なければどうなっていたのかゾッとする出来事だった。


 人間同士の争い、しかも地球人同士である。一歩間違えたら戦争に発展してしまう事件でもあった。


「あの時の処理はアフェクさんがやってくれたおかげで、無事なんだよな」


 思い出にふけっている春。


「確かにそうよね。地球人同士の争い、しかも相手は軍人、こっちが傷つけたら戦争に発展してたのよね」


 どこの国かは解らないが、その国は今は存在しない。それほどの罪を犯したのだ。


「まぁ、着いてからのお楽しみだね」


 そう言いながらフォートレスを操縦する。そして数分後、トライピア王国の首都が見えてきた。


「でけぇ!」


「高い!」


 窓から見えるのは大きな城。トライピア王国の象徴ともいえる城だった。5キロほどの距離でも見える王の城に春と里実が感動する。


「もうすぐ着くから準備してね」


 フォートレス・アルテミア号はこのまま直進し、首都に張り巡らされた結界を簡単にすり抜けると首都に到着した。


「さっきの膜ってなんだったんだ?」


 フォートレスが通過する際に見えた光の膜について疑問を持つ。これほど発展した世界なのに、まだ見知らぬ技術があるのかと感心も見せる。


「あれはバリアだよ。外からの攻撃や魔物の侵入を防ぐ、簡単に言うと門番みたいな役目を持つんだ」


 テリオスの解説に春は納得し、手をポンと叩く。


「なるほど、バリアか。これだけ広いと確かにバリアも必要だよな」


 半径10キロもあるトライピア王国の首都。探索者もいれば、民間人も住む都市になんの警戒もないほうが不自然である。このバリアは大抵の魔法なら簡単に防ぐ力を持つ。たとえアル級(最下級)イル級(下級)ウル級(中級)の魔法が束になってこようとも傷一つつくことはない。


「俺、初めて来たような来てないようなそんな感覚だぜ」


 春はテオリアの都会に来ての一言はどっちなのか! とツッコミを入れたくなる言葉だった。


「さぁ、春くん、里実ちゃん、行くよ」


 テリオスに導かれ、火事やへと向かっていく。


「鍛冶屋ってこの前強化してもらったばかりだよな。また強化するのか」


「武器ってこまめに手入れするとかじゃなく強化なの?」


 二人の意見は御尤も。しかしテオリアでは魔法のランクが上がれば武器の強化もしなければならないのである。二人も魔法ランクはイル級。つまり強化が必要なランクであった。


「ほう、ここが都会の鍛冶屋か」


 他の鍛冶屋は探索者で一杯だが、ここの鍛冶屋は人がいない。


「この看板、見覚えが……」


 仲に入ると見覚えのある鍛冶師ドルフトが居た。


「「ドルフトさんがなぜここに!?」」


 二人は前の島にいるはずの鍛冶師、ドルフトの姿を見て驚愕していた。無理もない。あのハイル島にいるはずだったから。


「ここに居ちゃまずいのか?」


 春達は首を横に振る。


「あんたらのの武器を強化しに来た」


 と言われ、春達はきょとんとする。ゲームで言うならばどこにでも現れる商店だ。


「強化お願いします!」


 と春は頼み込む。


 名工ドルフトに青いラトグラム鉱石、赤いマトリウム鉱石、緑のルナテウム鉱石、各種三個ずつ渡すと鍛冶の部屋に行き武器を強化し始めた。


「ドルフトさんはどこにでもいるのか」


「その言い方はおかしいわよ。たくさんいるわけないでしょ。一人よ一人」


 と春達は驚きと混乱で頭が回らくなっている。


 そこにテリオスが一言。


「お金さえ払えばワープゲートでどこにでも行けるんだよ。一往復に5000ゼルかかるけど」


「「5000ゼル!?」」


 春と里実はワープゲートよりも5000ゼルに目がいった。たった5000でどこでも行ける。そのことに驚愕している。


「それって俺たちも使えるのか?」


「使えるなら楽に王都まで行けたのに!!」


 時間という名の距離が短縮されることに少し衝撃を受ける。


「もしかしてストーカー?」


 里実が衝撃の言葉を放つ。


「そんなわけないだろ!」


 春は突っ込む!


「半分正解♪」


 テリオスが衝撃の言葉を放った!これは二人にも痛い!


「えっ、つまりストーカーかよ!」


「最低な鍛冶師ね!」


 春達はドルフトを悪人と思い込んでしまった。


「半分ね。半分。自分たちに合わせて、移動してくれてるだけだよ。僕達の武器はドルフトさんが作ったから、ドルフトさんが強化したいんだ」


 その答えに春は納得する。


「あぁ、魔導武器は我が子みたいなやつか」


「なるほどね。納得したわ。ストーカーじゃなくて良かった。ストーカーだったら怒ってたわよ」


 里実のストーカー連呼に春は苦笑いするが、奥からドルフトが「聞こえてるぞ」とこちらに聞こえるように声を出した。


「すみませんでした!」


「ごめんなさい!」


 春と里実がドルフトに聞こえるように大きく謝罪すると声は聞こえなくなった。その奥から鍛冶をする音が聞こえる。前回よりも強く激しい槌の音。しかし音色は素晴らしく、リズムよく叩いていく。そして静かになると、扉が開き、魔導武器三つをもって春達の前に来る。


「ほら完成だ、魔導武器の強化。お金はいらねぇ」


 と前回と同じように無料で強化してくれた。


 春は、


「ありがとうございます」


 里実は、


「ありがとう、そしてストーカー扱いしてすみません」


 テリオスも、


「ドルフトさん、ありがとう」


「ガウッ!」


 ロウまでもドルフトにお礼を言う。


「魔力の通りがよくなってるから、武器の力に溺れるなよ」


 ドルフトは一つの忠告を伝えると、春達は一礼して鍛冶屋から踵を返した。




入手マテリアルオーブ

火1水13地8風1光0闇0無6雷0


雑魚から取ったマテリアルオーブ30個


地球製ライセンスD

テオリア製ライセンスC


現金56万

テオリアでは1090万9000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石9個

赤いマトリウム鉱石9個

緑のルナテウム鉱石9個


所持アイテム

メントドリンク10本

スピリアルドリンク7本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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