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43・巨人と他人と容赦なし

 戦闘態勢に入った春達。


「直撃よ!」


 里実は素早く魔導弓から魔力の矢を生成し、連射するとオリガーム(刀鬼)の足に直撃。春はその間にオリガームの背後に回りだす。


「拘束して止めないとね。アル・(最下級)ランド・()ツリー・()バインド(拘束)


 テリオスは樹木を作り、オリガームの両手足を拘束、動きをひゅう汁と、春はすかさずオリガームの背後に移動した。


「よし、後ろががら空きだ!」


 春は指先をオリガームの背後に向け、魔法を放つ準備を開始。オリガームはテリオスの拘束魔法に苦戦しているが、手持ちの刀の刃をうまく使い、樹木の拘束を切り裂いた。


「ケツ穴にぶち込め! イル・(下級)ファイア・(火炎)グレネイド(榴弾)


 春の放った火炎榴弾はオリガームの後方に打ち込み、爆発を引き起こす。その場所は人間にとっても狙われたくない肛門だった。


 大爆発を起こし、その爆発がおならのように見えてしまう。


 オリガームは肛門の痛みに耐えきれず倒れてしまうが、春達はこ9れで勝利したとは思っていなかった。


「まだ生きてるよな?」


「生きてるね」


「生きてるわよ」


 三人の意見は一致し、オリガームが起き上がるまでしばしの待機をすることに。


「春くん、あの使い方は――ナイスだったね!」


 テリオスは言葉を選んで春をほめる。ある意味下品な使い方ではあるが魔物の急所を狙うのは定石だ。


「だろ! 人間と同じ形だから行けるかと思ったんだ。むろん行けたけどな♪」


 春達がオリガームが起き上がるまで待つ間、この森林迷宮で見かけたテオリアと地球の探索者達が爆音につられてやってくる。


「おいおい、オリガームが倒されているじゃないか」


「いや、これは痛みで気を失っている状態だ」


 二人の探索者は春達を見ると地球人の春と里実、テオリア人のテリオス、ロウを見ると納得する。


「なるほど、納得だ」


 テオリア人の一人がテリオスとロウを見るなり、


「地球人だけじゃ難しいが、テオリア人が居れば確かにここまでやれるな」


 と春達の戦力を分析し、この状況を理解した。


「でもまだ倒せてはいないんだよな」


 春はつぶやく。


「気を失ってるだけだからね」


 テリオスも一言添える。


「動き出したら止めを刺さないといけないのよね」


 里実も口に出す。


「ガウッ!」


 ロウも吠える。


 その後、オリガームが動き出す。指がピクリと動き、立ち上がり、巨大な刀を強く握りしめた。


「ちょ、動き出したぜ、すぐに止めを刺してマテリアルオーブを取ろうぜ!」


 春は魔導剣を構え、里実は魔導弓を、テリオスは魔導杖を。地球人とテオリア人は魔導武器を構える。


「ここは俺達も参加させてもらうが構わないよな」


 テオリア人は春達に許可を求める。元々は彼らの獲物であったが、わけあって春達の方向へ逃げ、さらに魔法でダメージを与えられ気を失っていたにすぎない。


 春は魔導剣で立ち向かい、オリガームの刀を受け止める。


「元々戦っていたのはあなたたちでしょ。皆で協力しましょう」


 里実は笑顔で参加要請を承諾した。


 テオリア人と地球人は美味く連携を取り、二手に分かれて魔法で攻撃。


 春の魔導剣とオリガームの刀はぶつかり合い、激しい金属音を響かせる。縦に、横に、斜めに、振り下ろされる刀を魔導剣で受け止めながらオリガームに近づき、一振りのための構えに入った瞬間、春は魔導剣を一閃、オリガームの左足を切り裂いた。


「大量に魔力を入れたんだ。きついよな!」


 流し込まれた魔力は切れ味を増している。ガイラ級(下級)以下なら大抵は斬り落とせる威力だ。


「こっちも準備できてるわよ」


 里実は魔導弓に流し込んだ魔力で魔力矢を十二本生成し、さらに一本に圧縮していた。


 一点集中の魔力の矢はオリガームの右足に狙いを定めて放つと十二倍の威力を誇る魔力の矢は右足に大きな穴を作りだす。


 春達以外の地球人とテオリア人はオリガームと距離を取り、円状で駆け回り火炎弾をオリガームの胴体にぶち込んでいる。


「そろそろ自分の番かな」


 テリオスは魔導杖を地に叩くと魔法陣が生成される。それは春達の持つマトリクスプレートと同じ魔法陣。


 テリオスはその魔法陣の中心に風属性のマテリアルオーブを与えることでマトリクスプレートと同じ現象を起こす。さらにマテリアルオーブの力を発動させる本体として魔導杖を使うことで力を発動させた。


 風が現れオリガームを包み込むと徐々に大きく膨大な竜巻へと進化していくと、オリガームの視界を遮り、抜け出そうとすると嵐の刃が肉体を削り取る。


 テリオスは必要最低限の範囲を指定してマテリアルオーブのエネルギーを効率よく発動していた。


「マテリアルオーブって攻撃にも使えるのかよ」


 春は少々ながら驚きを見せた。テリオスのマテリアルオーブの使い方を見て関心を向ける。地球上ではそのような使い方は一切見られないのだ。


「今度ゆっくり教えてあげるからね」


 とテリオスは微笑みながら春に伝える。


「それ、絶対約束よ!」


 里実もマテリアルオーブの使い方を知りたいようでテリオスにお願いしてきた。


「それじゃあさっさとオリガームを倒しますか!」


 春は周囲を見るとあの二人に任せきりだったことに気付くと少し焦りつつも戦線に参加した。


「よし、あとは!」


 春はいくつかの魔法の中から一つを選ぶ。


イル・(下級)ファイア・(火炎)バレット・(魔力弾)ダース・(十二)コンプレッション(圧縮)


 春の魔法は圧縮された十二発の火炎弾を作り、竜巻めがけて撃ち込むと、圧縮された炎を風が取り込み火炎旋風となりオリガームを灼熱の炎で焼き始める。


 その威力を見た春達はこうなることを予見していた表情で眺めていた。


「うん、知ってたぞ」


 と春は述べた。


「だよね、あたり前なことだよ」


 テリオスも答える。


「火力、強すぎないかしら」


 料理の強火感覚で眺める里実。


「これくらいよくある事だ。気にするな」


 テオリア人の一人が伝えた。


「威力、強すぎですね」


 地球人の探索者もこの威力を見て言葉に出した。


 火炎旋風は治まることがない為、テリオスはマテリアルオーブを魔法陣に手を伸ばして取り出すと、途端に炎の嵐は止みを見せる。


「マテリアルオーブ、恐ろしいな。ところでオリガームはどうなったんだ?」


 春は嵐過ぎ去った場所に目を向けると、オリガームは沈黙。念には念をと魔導剣を構えて近づく。


「アバランチ・クラッシュ!」


 魔導剣を強く握りしめ、魔力を流し込むと剣身にたまった蒼き魔力はより強く、より濃厚で、より輝きだすと、一振り残光を残しながらオリガームの右肩に止めの一撃を与えた。


 春は魔導剣を振り下ろし、オリガームの血を払うと


「これがお前の終点だ」


 決め台詞を周囲に聞こえるように伝え、かっこよく鞘へ納める。



入手マテリアルオーブ

火1水13地1風1光0闇0無6雷0


現金56万

テオリアでは90万9000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク3本

スピリアルドリンク7本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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