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39・ダチョウと必殺と武器の必要性

 春達の前に現れた魔物オーステッチ(蹴るダチョウ)は、春、里実、テリオス、ロウを睨みつける。


「テリオス、こいつ強い?」


 いきなりの強襲に春達は身構え、テリオスに質問する。


「あまり強くはないけど、蹴りには要注意だよ」


 テリオスの言葉に春と里実は頷き、オーステッチに戦いを挑む。


「それなら蹴られる前に、足を切り落とす!」


 春は魔導剣に魔力を流し込み、オーステッチめがけて走り出すと、オーステッチも春へと駆け出した。


「まずは一撃!」


 魔導剣を強く握り、縦から一閃オーステッチに斬りかかるが、敵であるオーステッチも地を蹴り後方へ回避。


「避けた先も考えなさい!」


 里実はオーステッチの着地点に魔導弓に込められた魔力を矢に変えて放っていた。


「キエエエエエエエエエエエエイ!」


 オーステッチが叫び、宙へと飛ぶ。その舞はとても美しく、ダチョウの魔物とは思えないほどおくゆかしく思えるほど羽を広げ空を舞い、地に着地。


「こいつ、鳥の癖によく飛ぶよな」


「鳥だから飛ぶでしょ」


 春の言葉に里実が突っ込む。魔物を前にして漫才をしている暇はないのだが。


「少し手伝おうか?」


 テリオスが春達に声をかける。テオリア人であるテリオスから魔物退治の手助けしてくれるとは思っておらず、春は驚きの表情を見せる。


「テリオスが手伝ってくれるなんて滅多にないけど、ここは頼むぜ!」


 春は笑顔でテリオスに救援を頼み、テリオスは承諾した。


「まずは春くんが、オーステッチの動きを止めてくれるとやりやすくなるからお願い」


 春はテリオスの言う通りオーステッチに挑むことになる。


「それじゃあ行くぜ!」


 春の持つ魔導剣に大量の魔力を込めつつ、追加で魔法を作り出す。


イル・(下級)ファイア・(火炎)バレット(魔力弾)


 ランクの上がった火炎弾をオーステッチに向けて放つ。速度もアル級と比較すると格段に上がっていた。そして威力もアル級とは違い、なかなかの破壊力になっていた。


 その火炎弾の速度を目にしたオーステッチは足で地を軽く蹴ると簡単に回避して見せる。


「こいつ、避けやがった!」


 春の放った火炎弾を軽く回避してドヤ顔を見せるダチョウ。その顔に怒りを覚え、魔導剣で近接戦闘に入る。


「お前だけはぶっ倒して焼き鳥にしてやる!」


 春は走り出し、オーステッチの足を狙う。オーステッチもまた上空に飛び、横に振るわれた魔導剣の剣身に足を着地させた。


「キエエエエエエエエ!」


 春はオーステッチの動きに驚愕を示すが、その瞬間、オーステッチは春の胸部に蹴りを入れられ、毛べ際まで蹴り飛ばされる。


「春!? このダチョウ!」


 里実は魔導弓に魔力を込め、さらにイル級の魔法も追加する。


イル・(下級)ライト・()フラッシュ(閃光)


 里実の放った下級の閃光はオーステッチの眼をくらませ、その隙をつき魔導弓から十二の矢を放つとオーステッチにようやく命中するが、倒れる様子はない。


「痛ってぇな、この鳥野郎!」


 テオリア製の防着のおかげで春はほぼ無傷だった。


「その羽根、全てむしり取ってやるぜ」


 剣先をオーステッチに向け、突進するとオーステッチは足を地に向け回避の準備をしていたが、春にとって回避されることは見えていた。


「喰らえよ!」


 魔導剣を後方に振り、オーステッチの眼を剣に向ける。


(この魔物は学習するはず。それなら!)


「アバランチ・クラッシュ!」


 春の魔導剣は後方から床に向け、地を削り、オーステッチの瞳に魔導剣を振り上げる。するとおまけでついてきた石や砂ぼこりがオーステッチの瞳に入り、視界を遮った。


 己の持つ技を利用して大地を削り砂をかけるせこい技、改め、戦術はオーステッチにも効果があったようだ。


「テリオス、ま――」


「準備できたよ!」


 春の言葉を遮り、テリオスは準備が終わったことを伝えた。テリオスは魔導杖の先端を向け、狙撃体制ん居入っている。


「春くん、里実ちゃん退いて!」


 春と里実に指示すると、二人は従い、その場から回避した。


「ガウッ!」


 ロウは地に肉球を当てて大地から結晶を作り、オーステッチを含む周囲に結晶壁を作ると、テリオスは魔導杖をオーステッチに向ける。


「エリミネイト・ヴァーダント!」


 魔導杖から放たれる緑豊かなる輝く魔力がオーステッチを包み込むと、直撃した部分が変色し崩壊し、魔力を浴びた刹那に消滅していた。その速度は凄まじく、緑光の殲滅者というにふさわしい。


 テリオスの放った魔力技は、オーステッチの頭を消滅。唯一、ロウが作り出した結晶の防壁だけは完全なる無傷で残っていた。


「す、すげぇ一撃だな」


「そ、そうね、わたしたちとは比べ物にならないくらいの威力ね」


 あの一撃を見た春は恐れと信頼の眼差しを向ける。


「いつか俺もそれくらい打てるようになりたいぜ」


 春は魔導剣を見つめながら、テリオスの魔導杖と見比べる。


「テリオス、ちょっと聞きたいんだけどさ、武器の性能に差があったりとかしないのか?」


 武器に差があれば、嫌でも天地の高さになってしまう。力の差でテリオスとの距離が遠くなることを恐れた春は恐る恐る聞いてみた。


「武器に差はあるけど、肝心なのは魔力の放出量だね。アル級よりもイル級のほうが強いように、さっきの技もイル級の魔力量を放出しただけだよ」


「!?」


 テリオスの言葉に春はピンときた。


「それってつまり、イル級に到達した俺たちもあのアズール・リムーバーの威力が上がってるってことかよ、すげぇよ!」


 春は喜び、今にも試したい瞳を見せる。むろん里実も目を光らせていた。


「てことはさ、ウル級に到達すれば、技の威力ももっと上がるってことか、それ最高だよな!」


 春は武器を見つめつつ魔力を流し込み、魔導剣を天に掲げ輝きを眺める。


「使い続けて魔力の使い方を極めれば行けるよ♪」


「ガウッ♪」


 テリオスとロウは応援するような笑顔を見せると、春はその笑顔をどこかで見た感覚を覚える。


 一瞬の記憶が映像となって脳内に流れるが、春は頭を横に振り現実に意識を現実に戻す。


「春、具合が悪いの?」


 里実は春のことを心配するが当の本人は、


「大丈夫、ちょっと魔力使って疲れただけだって」


 春はスピリアルドリンク(魔力回復薬)を飲むと元気な顔を見せる。


「まぁ、強くなるなら武器の扱いになれることが一番だよ」


 テリオスは春と里実に武器の必要性を伝える。


「確かに武器も扱い馴れてないと、魔物相手に苦戦の連続だよな」


「確かにね」


 春と里実はテリオスの言葉に納得をする。



入手マテリアルオーブ

火1水13地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは90万9000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク3本

スピリアルドリンク7本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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