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35・大陸と迷宮と申請

ユニディアス角30万、本体50万、ログベルアの狩猟10万

90万ゼル

 春達は探索者ギルドに行き、新鮮なログベルアを提示した。


「ログベルア、傷もなく新鮮な状態なので依頼達成ですね」


 薬草採取以来の依頼達成で春は歓喜を示した。


「10万ゼルなんて日本円で1億だぜ! 日本円に換金出来れば馬酔木放題なのに!」


「1億円を一気に使うなんてもったい無いわよ! 美容に美味しいもの食べたり、あぁ日本円に換金できないかしら」


 春と里実がゼルを日本円で計算している中、テリオスとロウが声をかける。


「まだコレがあるよ」


「クーン♪」


 レアな魔物のユニディアス。どのような理由でレアなのか。


「そういえばユニディアスを仕留めたっけ」


 春の言葉に受付嬢が耳をピクリと動かす。


「ユニディアスを仕留めたのですか?」


 受付嬢の言葉に解を出すようにテリオスは次元収納リングからユニディアスを取り出すと受付嬢が驚きを見せる。


「今すぐ査定します!」


 受付嬢はユニディアスの鮮度と角、本体の質も計算し、ゼルを用意した。


「ユニディアスの角は三本、本体も目立った傷がない為、合計80万ゼルです!」


 その金額に春達は今まで以上の驚きを店、眼が飛び出ていた。


 だが周囲の探索者(ダイバー)の中でも地球人の探索者が驚愕の声を上げる。


「嘘だろ! 80万ゼルだと!?」


「あのユニディアスを仕留めただと!?」


「魔法、斬撃、ほとんど効かねぇんだぞ!」


 地球人は驚き騒ぐが、高額なのは魔法が効かないからではなく、めったに現れないからである。その証拠にテオリア人は驚くどころか食事をしていた。


「倒し方なぞ、創意工夫でどうにかなるもんだろ」


 と一人のテオリア人が言い放ち、地球人の探索者は静まった。


 ユニディアスは防具の素材として重宝されるため、Bランク以上の探索者は皆、使用している。そして何より鍛冶師に頼めばデザインに拘れるほどの貴重性が詰まった夢の一品となりえる。


「合計90万ゼルか、テオリアで探索するにはまだ足りないよな。話では毎日100万ゼル稼ぐ人もいるとか聞くし、今日は運が良かっただけか」


 春はゼルをテリオスに預けると一息つく。


「戦い馴れてくれば100万ゼルなんて、すぐ稼げるよ」


 テリオスは春達にそう伝え、場を和ます。


「それってつまり、どんどんお金がやってくるってことね!」


 里実の瞳が円ではなく、ゼルに変わり、金の亡者と化していた。


「そういえば、里実ちゃんには防御服、渡していなかったね」


 テリオスは次元収納リングから里実にあった服を取り出し、プレゼントする。


「これがユニディアスの攻撃から春を護っていた服なのね」


「里実も今日から防御が上がるのか。まぁ、テオリアでマテリアルオーブ集めるのに、柔な服じゃ、いつ死ぬか解らないからなぁ」


 春は里実の服を見ながら今後の事を考える。


 薄っぺらい防御の一般服より、高性能の探索者用の服を着た方が効率が良い事は、春がその身で理解していた。そして何より服が無傷である。


「ちょっと着替えてくるわね」


 そう言うと里実はギルド内の更衣室に行き、新しい服へと着替える。


「そういえば、俺たちの防着ってユニディアスの素材でできてるのか?」


 手強い魔物でもあるユニディアスの攻撃をしのぐほどの頑強な服に対し、春は使われた素材が気になる様子。


「ユニディアスよりも上の素材だよ。打撃、斬撃、魔法の防御に特化した服だからね」


 テリオスの簡易的な解説が終わるなり、里実は更衣室から出てきた。


「似合うかしら?」


 その質問に、春は「似合ってるよ」と答える。白の服であるが、汚れ一つ受け付けない強靭な防御服。


 春とテリオスも同じ素材の服を着用している。


「さて旅支度は済ませたし、テリオス、この町にも迷宮はあるのか?」


 春の質問にテリオスは「あるよ。行く?」と回答と共に質問を促す。


「もちろん行くぜ! 里実も行くよな?」


 里実の顔を見るなり、表情は明るく「行くに決まってるでしょ!」と意思を伝える。


 ロウも「ガウッ!」と春と同じ答えを出し、春、里実、テリオス、ロウは迷宮へと向かっていった。


「そういえば、前の港町はポートリアって名前だったけど、個の町にも名前はあるのか?」


 春の問いにテリオスは、


「トミーナルって言う町だよ」


 街の名を伝えられ、春は地図を指でなぞり、位置を確かめる。


「現在位置はトーミナル門の前、それで今から行く場所は、意外と近い迷宮か」


 トーミナル町から少し離れた場所にある迷宮に向かう春達。フォートレス・アルテミア号にはのらず歩いていくことを選択し、道中も旅行気分を堪能していた。


「セルギアム大陸なのに、前の島と同じような雰囲気だな」


 春は感想を述べた。


 外の景色を観察しながら前回のハイル島と比べていた。道なりは同じだが少しだけ景色や作りが違う。道は地球で言うアスファルトで整備され、迷宮までの道を迷うことなく案内されている。


「セルギアム大陸でもここは端っこだからね。でも迷宮に着けば驚くよ」


 テリオスは春と里実に向けて、驚きと感動があることを言葉と表情で伝えると、迷宮まで二人を連れて行くと、ロウは春達の横に付き、尻尾を振りながら散歩気分でついて行く。


「ここがセルギアムの迷宮かぁ」


 そこは一つの建築物があり、迷宮入り口は扉を開けなければ入場することも出来ない。さらに受付嬢まで備わっていることに春と里実は驚きを隠せないでいた。


「ここで」


 入り口まで探索者が行列を作っていた。地球人の探索者、テオリアの探索者と大勢の人間が順番待ちで呼ばれるのを待っているようだった。


「ここ、入場するのにお金が必要?」


 春はテリオスに聞くが、テリオスは首を横に振る。


「順番待ちの申請が必要なだけだよ。ほら、皆は番号表持ってるよね」


 春は周囲の探索者の手を眺め、一枚の紙を持っていることに気付く。


「じゃあ自分は申請してくるね」


 そう伝えると、春達を置いて受付まで向かっていった。


「地球人とテオリア人って見分けがつきやすいわね」


 里実は周囲を見渡して一言述べる。並の地球人は武器、防具が地球製。Cランクと思しき地球人は武器を複数所持していた。


 中にはテオリア人とパーティーを組んでいる人もいるが、その探索者は武器、防具がテオリア製だった。しかし行動や表情で見分けがつく。


「地球人の探索者も結構いるのね」


「地球の資源回復のためにやらなきゃいけないことだからな」


 里実の言葉に春は答えたその時、近くから足音が鳴り響く。


「お待たせ、申請してきたよ」


 春と里実の会話の最中にテリオスが申請を済ませ、番号表を持ってきたようだ。


「じゃあいよいよセルギアム大陸初の探索開始だな!」


 春はワクワクした瞳で順番が来るのを今か今かと待ち構えていた。



入手マテリアルオーブ

火0水13地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは90万9000ゼル



入手鉱石

青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク4本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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