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34・レアと魔法と落とし場所

 ユニディアス(ユニコーン+鹿)との距離は50メートル。


「ここは先手必勝ね」


 里実は魔導弓の魔力弦を引き、十二本の魔力の矢をユニディアスに放つ。同時に春は浮かんだ魔法を唱え始める。


アル・(最下級)ウィンド・()スラッシュ・(斬撃)ツイン・(二つ)ファング()


 春が魔導剣を振るうと斬撃が飛び、二つに分かれると斬撃は二つに分かれユニディアスに鋭い牙をむく。


 二人の攻撃は木々を破り、ユニディアスに届くが、めったに表れないと言われるユニディアスは三本角で里実の魔力の矢を全て振り払う。春の魔法はユニディアスを挟みこむが三本角と足を振るい、角で上の牙を消し、足で下の牙を消す。


 ユニディアスは春達を敵と認定し、角を向けて高速で走り出した。


「来る!? 里実は避けて!」


 春は里実をユニディアスの視界から外すと、高速で魔法を放つ。


アル・(最下級)ウィンド・()スラッシュ・(斬撃)ダース・(十二)インパクト(衝撃)


 春は魔導剣に魔法を込めて一振り斬撃、空を飛びユニディアスに傷を与えると強い衝撃を与える。ダース(十二)を入れているから十二の斬撃が放てる。


「まだまだあ!!」


 春は二撃目斬撃横に振り、ユニディアスの足に直撃、衝撃を与える。三撃目は斜めに振り木々に当たり衝撃を。四撃目縦に、五撃目横に、六撃目上に振り、七撃目正面に突き、八撃目横に振り、九撃目上から下へ振り、十撃目右から斜め、十一撃目左から斜め、十二撃目魔導剣を上に構え、強く一振り。


 春の放つ魔法の斬撃十二連は全てぶつかり強い衝撃を与えた。


「まだ生きてるんだろ!」


 春は汗をかきながら正面のユニディアスに視線を向けると予想通り生存していた。


 ユニディアスは三本角を構え、春に突進していく。その距離僅か十メートル。避ける暇なく春の腹部に角が当たり、5メートルほど吹き飛ばされる。



「春!?」


 里実は心配して声を出すが春の来ている服はテリオスから頂いたテオリア製の服ゆえにユニディアスの角も貫通には至らなかった。


「し、死ぬかと思った」


 春は来ている服を見るとほぼ無傷。テオリアの防具のありがたみを知り、テリオスの顔を見ると表情を笑顔に変えてお礼を示した。


「春くん、手伝おうか?」


「ガウッ」


 テリオスとロウが加勢しようかと臨戦態勢になるも、春は「援護だけ頼むぜ」と伝える。


「春の服、テオリア製なのね。安心したけど春だけ渡されるなんてずるいわよ」


 嫉妬する里実に対し、テリオスはあとで上げる。と伝え、ユニディアスとの戦いを再開した。


 春は魔導剣を構え、ユニディアスに斬りかかるが三本角のうちの一本で魔導剣を受け止められた。その隙を逃すまいと里実は魔導弓から魔力の矢を十二発放つ。ユニディアスはその実出うけるも傷一つなく、春との戦闘に目を向けた。


「魔導剣に魔力を注いで、喰らえ!」


 春は魔力を流し込んだ切れ味上昇の魔導剣を握り振りかざす。ユニディアスはそれに合わせて角で受け止める。


 春は魔導剣を引き、再度角に斬りつける。その瞬間、テリオスは地上に種をまき、


アル・(最下級)ランド・()シード()グロウス・(成長)ツリー・(樹木)バインド(拘束)


 大地に蒔いた種が急成長し、ユニディアスを拘束する。この隙にと春はユニディアスの角に魔導剣をぶつけるが、傷一つつかない。


「春、避けて!」


 遠くから聞こえる声は里実のもの。里実の傍にはロウが護衛としてついていた。


 里実は魔導弓に魔力を注ぎ、魔法を放つ。


アル・(最下級)ウィンド・()アロー・()サウザンド・(千の)ペネトレイト(貫通)


 里実の放った魔法の矢は貫通効果を持つ千の矢。これに驚いた春はテリオスを抱え、ユニディアスから少し離れる。


 千の魔力矢はユニディアスに全初命中し、魔力の残滓によって視界が遮られる。


「やってないよな?」


 春の質問にテリオスは、


「そう簡単にやられる相手じゃないよ」


 と答える。


 春は魔導剣を握りしめ、遮られた視界からわずかに動きを察知した。


「ユニディアスが動く!」


 春の予想通りユニディアスが動き、突進してくるが、魔導剣で角を叩く。ユニディアスの角は魔導剣を弾き、春は再び魔導剣をぶつけ合う。


 春の魔導剣とユニディアスの角が刃を交え続け、激しい金属音が鳴り響く。


 一振り剣が角と交わり両者受け止めるが、春は角を斬るために振り切る。ユニディアスとの攻防が続き、春の表情は疲れを見せる。


「こいつ、今までの魔物と派違って強いぞ」


 春は一言呟きながら一歩下がる。魔物との距離を測るのも一つの戦術と言える。


 春は握りしめた魔導剣に大量の魔力を流し込むと、剣身に溜まった魔力はより強い蒼い輝きを放ち、一振りと共に強烈な打撃をユニディアスにぶち込む。


「アバランチ・クラッシュ!」


 大量の魔力が残光を残しながら、ユニディアスの強靭な肉体に対し明確に打撃を与えると同時に、奥から鋭い一閃が春の瞳を横切り、ユニディアスの胴体に強い衝撃を与えた。


「フル・スティンガー」


 里実がそう言い放ち、ユニディアスは体勢を崩し、揺らぐ。その隙を逃さずテリオスは魔法を唱え地面に放つ。


アル・(最下級)ランド・()ホール・()ラージ・(広範囲)バインド(拘束)


 テリオスの魔法が援護として巨大な穴を作り、ユニディアスはまんまと罠にはまり、穴に落とされていく。


「うわぁ、落とし穴か、こんな簡単な手段があったとはな」


 獲物を捕らえる常套手段の一つ。それを思いつかなかったことに、春は少し残念がる。


「俺が仕留めたかったのにな」


アル・(最下級)ウォーター・()ストリーム・(流れ)


 だがテリオスは春の言葉を聞くよりも先に水の魔法を穴に流した。


「おいおいおいちょっと待て!」


 春は落とし穴に水を入れるテリオスの行動に驚きを隠せない。


「え、もう終わったの?」


 里実が春達に声をかけた。


「今、とどめを刺してる途中」


 テリオスはそう言うと、落とし穴に水を浸すと、次元収納リングからテーブルとお茶を出し、春と里実、ロウに、


「ティータイムに入ろう」


 と誘う。


 春と里実はテリオスの魔法の恐ろしさを改めて実感すると、逆らわないようにしようと心に決め、お茶会に参加した。


「このお茶、本当においしいけどさ、茶葉は何を使ってるんだ?」


 視線を落とし穴から遠ざけるためにお茶の話題をふりかける。


「ティバルの葉を使ってるんだ。疲れも癒される人気のお茶なんだ」


 テリオスは笑顔で答える。里実も次いでにとお茶について問う。


「緑茶と同じ緑なのに、地球のお茶とは全く違うフルーティーな香りもするのね」


 一種の茶葉でここまで味と香りが違うことに里実は驚きを隠せない。


「フルーツの木になる葉を使ってるからね」


 テリオスはそう答え、落とし穴に視線を向ける。


「そろそろ終わったかな」


 水に浸されたユニディアスの回収作業に移る。


「テリオス、意外と一撃で仕留める派なんだな」


 春はテリオスの行動から魔法の使い方を学び、今度からはよく考えて魔法を使うと心に決めた。






入手マテリアルオーブ

火0水13地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは9000ゼル



入手鉱石

青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク4本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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