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31・メカとサメと海中戦

 春達はフォートレス・アルテミア号に乗り、海上を走らせていた。


「陸、海、空、全て行けるって、すげぇよな」


 走行中のフォートレス・アルテミア号の窓辺から外を見つつ、波や魚の動きを確かめる。


 これから向かうセルギアム大陸は七大大陸の一つであり、七大迷宮の一つがある。


 東京近辺なら大陸のどこかと繋がっているが、仲守春達は東京から遠い地方出身のため、ハイル島のエルダムの町から出入りしなければならない。

 つまり地方から来た者は大陸に行くために時間をかけて移動するしかないのだ。


「あのままマテリアルオーブ集めても良かったけど、やはり海を渡って冒険しないと異世界に来た感じがしないわよ」


 里実は窓から波の動きを見つめ、海水の美しさに見惚れていた。


 フォートレス・アルテミア号はセルギアム大陸に向かう最中、中心部のマップ機能が反応し、魔物の存在を春達に伝える。


「あの背ビレ、もしかしてサメか?」


 海中からヒレだけが見え、春は魔物と思しき存在に警戒心を示す。だがフォートレスと呼ばれるだけあって、魔物の方からは攻撃しては来なかった。


「こんなところにサメがいるの!?」


 里実も驚愕を見せる。


「海だからね。名前はシャーカル、集団で襲ってくるという厄介な魔物だよ」


 フォートレス・アルテミア号のガラスから魔物の動きを警戒しながら進むとシャーカル(サメ)の数がどんどん増加していき、ガイラ級のシャーカルまでが現れた。


「ど、どうするんだ!?」


 春は慌てて目の前にあるグリップとデバイスを触ると電流が走り、脳内に映像が廻る。


「魔法が使えるのか?」


 そう言いながら目の前のデバイスに目を向ける。マトリクスプレートの差し込み口がある事を確認。


「マトリクスプレートをセットしたら使えるよ」


 その行動に対し、テリオスは使えると答え、春の瞳は輝きに満ち溢れた。


「里実、フォートレスで魔法が使えるってよ! 早速使ってみようぜ!」


「便利を通り超えて万能ね! なら早速!」


 里実はデバイスにマトリクスプレートを差し込み、フォートレス・アルテミア号内部で魔法を発動。


「「アル・(最下級)ファイア・(火炎)バレット(魔力弾)」」


 里実の放った魔法はフォートレス・アルテミア号の外でシャーカルに当たるも海水で消滅。春の放った魔法は、フォートレス・アルテミア号内部に放たれ、ガラスに直撃し爆発。


「春! なにやってんの!?」


「春くん、目の前のデバイスにマトリクスプレートセットしてよ!」


 里実とテリオスに怒られ、春はおどおどしてしまう。


「ご、ごめん、早く試したくって――」


 後方からロウが春の肩を叩いて溜息を吐きながら首を横に振る。ロウの呆れた、と言える動作に春はやってしまったと反省を見せる。


「思い立ったら即行動は昔から変わらないね」


 テリオスは少し笑って春をなだめる。


「とほほ、すみませんでした」


 春は謝罪すると、フォートレス・アルテミア号は海中に潜り、シャークス達の姿を捕えた。


「海の中もいけるのかよ!」


 潜水昨日まで備えてあることに驚きを隠せない春。里実も目が飛び出るほどの驚愕を見せる。


「本当なんでもありね!」


 里実が一言喋るが、その時春は魔法を選んでマトリクスプレートをデバイスに差し込んだ。


「水中で炎は効かねぇ。なら!」


 春は一つの魔法を選ぶ。テリオスは魔法に合わせて命中しやすい方向へとフォートレス・アルテミア号を海中で動かす。


 シャークス10匹による尾ひれの攻撃を受けても傷一つ受けないフォートレス。


アル・(最下級)ウィンド・()バレット・(魔力弾)ダース・(十二)ホーミング(追尾)


 春の唱えた言葉がアルテミア号の外で形となり、風の弾丸としてシャークス達を追いかける。風の弾丸は回転し、泡を放ちながらシャークス達を12匹追い詰めていく。


「春くん、里実ちゃん、ガイラ・(下級)シャーカル(サメ)を潰すよ」


 テリオスの言葉に、春と里実はノリノリで表情が笑顔に変わる。


「よし、待ってたぜ!」


 先ほど春の放った風の追尾弾はシャーカル達に命中し、海上に浮かんでいた。


 テリオスはアルテミア号を操り、ガイラ・シャーカルの隣を通り過ぎるとドリフトし、背後を取る。


「今だよ!」


 とテリオスは春と里実に攻撃のチャンスを与える。


「行くぜ、里実」


「言われなくても」


 二人は顔を合わせて、


「「アル・(最下級)ランド・()バレット・(魔力弾)ダース・(十二)インパクト(衝撃)」」


 春と里実は息ぴったりに魔法を放ち、二十四発の大地弾がガイラ・シャーカルめがけて突き進む。


 魔法の存在に気付いたガイラ・シャーカルは振り向き、下方へと回避を施すが二十四発の大地弾は六発直撃。


 ガイラ級ともあって、六発では倒れることはなく、アルテミア号の下にもぐり突撃をかましてきた。


「こいつ、サメの癖にしつこいな」


 春は次の魔法を考える最中、テリオスはフォートレス・アルテミア号を操縦し、海の深淵へと向かっていく。ガイラ・シャーカルはアルテミア号を追尾するがアルテミア号は進みながら高速でドリフトさせる。


「春くん、里実ちゃん、ホーミングだよ」


「ガウッ!」


 テリオスとロウが同時に指示する中、春は言葉を俊二に考え即実行に移す。


「「アル・(最下級)ウォーター・()バレット・(魔力弾)サウザンド・()ホーミング(追尾)」」


 二千発の水流弾がガイラ・シャーカルの口めがけて放たれると、一発、十発、百発、千発、二千発と口内に入り込み、ガイラ・シャーカルは大量の水を飲みこみ、悶え苦しみだす。


「まだだ! とどめの一撃!」


アル・(最下級)ウィンド・()トルピード・(魚雷)スパイラル・(螺旋)エクスプロージョン(爆発)


 春の唱えた言葉はアルテミア号の外で形を成し風となる。風の魚雷は螺旋の鎧を生み出し、海中で渦を作る。そしてガイラ・シャーカルめがけて撃ち込まれた。


 風魚雷はガイラ・シャーカルの鱗ごと爆破し、動きが止まった。


「ふっ、ここがお前の終点だ」


 と春が格好つけて決め台詞を放つが、テリオス、ロウはじーっと春の目を見つめる。


「まだ戦いは終わっていないよ。マテリアルオーブ回収しないとね」


 テリオスのいう通りだった。シャーカル達を倒すまでは良かったが、マテリアルオーブは海中に沈んでいく。


「合計13個だっけ?」


「13個よ」


 シャーカルとガイラ・シャーカルの合計数は13。つまり13個のマテリアルオーブを回収しないといけないが、並の探索者なら海の底に沈んで手が出せない。


「とりあえず一サーチはしてるから回収しに行くよ」


 テリオスが操縦桿を握り、海中に沈んだマテリアルオーブを見つけだした。


「ターゲットロック、回収作業に入るよ」


 テリオスがフォートレス・アルテミア号を近づかせ、魔法陣がマテリアルオーブの傍に刻まれると、アルテミア号の中で回収された。


 それを繰り返し12回続け、合計13個0のマテリアルオーブを回収。


 アルテミア号は海上に浮上すると、アクセルを踏み、速度を上げてセルギアム大陸へと加速した。


 アルテミア号がほんの僅か速度を増しているのを感じた春は、


「テリオス、このままいくとして何時間くらいでセルギアム大陸に着くんだ?」


 とテリオスに問う。


「このスピードだと1時間くらいかな」


「1時間でつくなんて、この万能ビークル最高だな」


「そうね、テリオスくんのおかげでスムーズに進んでいける気がするわ」


 春達は次の大陸に着くことを楽しみにしていた。


入手マテリアルオーブ

火0水13地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは9000ゼル


入手鉱石


青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク4本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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