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30・島と食事と大陸

 春達はテオリアのエルダム駅に着くと、新鮮な空気を吸って深呼吸。


「地球よりテオリアの空気が美味しいよな」


「確かに美味しいわね。緑豊かな異世界だから当たり前よね」


 空気のおいしさを味わいながら春達は駅を出る。


「次に行く場所は決まってるけど、春くんたちはどこか寄りたい場所がある?」


 テリオスは春達の表情をうかがう。


「行きたい場所、か。俺は特にないな。テリオスについていくぜ。里実は?」


 春はテリオスについていく意思を示す。


「わたしもおすすめの場所知らないから、テリオスについて行くわ」


「でもさ、どこに行くんだ?」


 春はテリオスに行き先を問う。


「まぁ、見ててよ」


 テリオスは指輪を付けると、「オープン」と言葉を放ち、異空間が現れ、その中から、ライド・フォートレス・アルテミア号を取り出した。


「次元収納!?」


 春は驚きを魅せる。次元収納はレア中のレアアイテム。地球側の探索者(ダイバー)でも所持しているものは居ない。入手経路が不明故に仕方ない。


「さて、次に行く場所は港町のポートリアスだよ」


「ガウッ!」


 テリオスの出したフォートレスにロウが乗り、春達を最速した。


「港町より次元収納が……」


 春は小声でつぶやきながらライド・フォートレス・アルテミア号に乗り込む。


「次元収納リング、いつか手にしたいわね……」


 里実も小声でつぶやきながらライド・フォートレス・アルテミア号に乗り込む。


「七大迷宮に挑むと手に入れられるよ」


 テリオスはぼそっと呟き、フォートレス・アルテミア号を発進させ、整備された道を走り出す


「七大迷宮!? それって地球人が今まで踏破したことない迷宮のことだろ!?」


 七大迷宮、火・水・地・風・光・闇・無、各属性の迷宮であり、地球人の中でも熟練した探索者ですら9階層までが限界と言われている。


「まぁ、いずれは行くことになるし、テリオスも居れば突破できるよな」


「いつもの通りなら、わたしたちを援護してくれるから、不可能じゃないわよね」


 春と里実はテリオスを信じているが故に勇気を得ていた。


 フォートレスの窓を見る。


「そういえば、このフォートレスは陸・海・空、行けるんだよな?」


 このライド・フォートレス・アルテミア号は魔巧技師によって作られたBランク以上の探索者専用マシン。地球人では陸上専用しか買えないのが難点と言われている。


「行けるよ。さらに迷宮内部でもキャンピング出来るから、七大迷宮に挑むときは重宝されてるんだ」


「それはスゲェよ! フォートレスにキャンプ機能が付いてるなんて、これなら楽勝だな!」


 と浮かれた気分になる仲守春。


「キャンピングモードねぇ。確かにお風呂からトイレに寝室まであって、迷宮でも使えるなんて確かに最高の乗り物よ♪」


 里実も認めるほどの充実した機能に春は追加で言葉を出す。


「迷宮でも使える機能は、キャンピングカーよりも高いんだよな。確か1億ゼルするらしいぜ」


 春の一言でテリオスは、


「10億ゼルだよ」


「「!?」」


 と春達が乗っているフォートレスの値段を伝え、驚愕する。


「10億ゼルって、1ゼル1000円だから1兆円かよ!」


「億万長者でも買うの躊躇うわよ!」


 値段を聞いた二人はまたしても驚愕の表情をみせる。


「ま、まぁテオリアでしか造れないし、それくらいの金額はするよな」


(テリオスが色々用意してくれて助かったぁ)


 と春は言い聞かせる。


「もうすぐ港町のポートリアスに着くよ」


 春達の乗るフォートレスは潮風のなびく港町、ポートリアスが見えてきた。


「ここが港町のポートリアスかぁ」


 フォートレス・アルテミア号を駐車場に停めると、春達はハッチを開けて外に出る。


「このまま行くのも良いけど、先に食事済ませようよ」


 テリオスの言葉に対し、


「そうだな、テオリアの食事は美味しいから今すぐ食おうぜ!」


 お腹はぐぅ~、と空腹の合図を鳴らし、春自身も少し恥ずかしめな表情を浮かべた。


「海の風も浴びると気持ち良いわね。食事はシーフードかしら?」


 里実の問いにテリオスはこくりと頷く。


「シーフードかぁ、肉と魚は好きだから速く食いに行こうぜ!」


 春は喫茶店らしき店に足を運び、扉を開ける。


「いらっしゃいませ。3名のお客様と一匹、席にご案内します」


 店員に従い、春達は席に着くとメニューを広げ、選択に悩む。


「どれがおすすめなんだ?」


 疑問の表情を浮かべながらテリオスに問う。


「オイルブライムがおすすめだね。あとトメルテスープだね」


 テリオスはオイルブライム(テオリアの魚のオイル付け)とトメルテスープ(トマト風スープ)を勧める。このお店でおすすめのメニューであり、絶品と評判高いため、メニュー表でも左上にどでかく表示されている。


「じゃあ俺はそれで♪」


「わたしもそれで」


 春達はこの二つを注文し、店員が来るまで待つことに。


「食事したら、海に出るんだろ。次の迷宮は海中にあるのか?」


 春の問いにテリオスは、


「大陸に向かうんだよ。3時間ほどかかるから、そのための食事だね」


 と答える。


「えっ、ここって大陸じゃなかったのかよ」


「そうだよ、ここはハイル島っていう名前♪ 食事したらセルギアム大陸に行くんだ」


 春は大陸じゃないことに驚くが、島であったことにもっと驚く。


「お待たせしました、オイルブライムとトメルテスープです」


 料理の到着が速いことにさらに驚く。


「……とりあえず食べるか」


「……そうね、食べましょう」


 春達は食事にありつくことにした。


「このオイル漬け、美味しいな。ライスも美味いし、スープなんて絶品だ」


「本当に美味ね。地球の美食家がテオリアの料理を好むのも解る気がする」


 春と里実、テリオスとロウが料理を美味しく食べ終わると、店員に支払い、店を後にする。


「意外と高かったな」


 3人分+1匹の合計金額は4000ゼル。残り9000ゼル。


「あとの残金9000ゼル、お金が減る! 減る! 減る!」


 里実が残りの金額を確かめながら叫び続ける。


「仕方ないだろ、迷宮探索して稼げば貯まるだろ。セルギアム大陸に早く行こうぜ」


 春はお金のことなど気にせず、テリオスの方を見て次の目的地であるセルギアム大陸に向かう決意を示すとテリオスはその意思に従い、こくりと頷く。


「そうだね、行こうか」


 テリオスは港に停めてあるフォートレス・アルテミア号に案内する。


「4000ゼルなんて、すぐ貯まるだろ。だから里実もたかが食事くらいでくよくよするなよ」


「そ、そんなの解ってるわよ。でも円で計算すると400万よ」


 里実は春に言い返す。


「400万、400万!?」


 春の金銭感覚がバグっていたのか、日本円に直し途端に正気に戻す。


「ゼルはたしか1ゼル1000円、4000ゼルは400万、確かに減るのは嫌だな!」


 春の表情を曇らせるゼルの減り具合。残り金額9000ゼルが減るところを想像し、追い打ちをかける。


「あまり使いたくねぇよ」


 そんな二人の様子を無視してテリオスが、


「フォートレス・アルテミア号に乗るよ。ゼルなんて入手した鉱石を売ればすぐに貯まるよ」


 と、春達に伝えた。


「「鉱石があったの忘れてた!」」






入手マテリアルオーブ

火0水0地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは9000ゼル


入手鉱石


青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク4本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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