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29・地球と列車とテオリア

 陸上闘技場にはテレビ局とザウラ級と戦えるBランク探索者が残っていたが、春と里実、テリオスとロウの活躍を見ていた。


 中にはテオリア人も居たため、それほど被害はなかったようだ。


「春くん、そろそろこのあから逃げないと、テレビ局がインタビューに来て大変なことになるよ」


 テリオスの言葉にうなずき、そそくさと還ろうとするが、その問い、偶然にも、風が吹いた。


「あっ、フードが!」


 春のフードが風にめくられ、素顔があらわとなる。


 その時、テレビ局のカメラマンとリポーターが春達を映していた。


「ご覧ください、この場にいたザウラ・クインアリュトをこの3人と一匹が協力して倒してくれました!」


 彼らの言葉を聞いたテリオスは、


「ほら、今すぐ逃げるよ」


 と一言添える。


アル・(最下級)シャドウ・()ハイド・(隠れる)インビジブル(透過)


ウル・(中級)シャドウ・()ハイド・(隠れる)ステルス・(隠密)ハウス()


 テリオスの発動した魔法により、春、里実、テリオス、ロウは姿が見えなくなる。


 同時にテレビ今日のカメラに映ることなく、リポーターの視線も遮り、陸上闘技場から抜け出すことが出来た。


「あのままインタビューが来ても良かったのにな」


 春は少しがっかりした表情を浮かべるが、里実が一言。


「でもスターになれるチャンス、もったいないわよね」


 二人の言動に対し、テリオスは優しい声で今後の影響がどうなるかを予想させる。


「そうなるとインタビューやテレビばかりで、テオリアに行けなくなるよ」


「ガウッガウッ!」


「「あっ!」」


 二人は確かにと言わんばかりの表情を見せる。


「テオリアに行けないのは結構きついよな。特に始まったばかりの探索をこんなところで潰されるのは俺だって嫌だぜ」


「わたしも嫌よ。せっかくの異世界が台無しになっちゃう」


 春達はしゃべりながら陸上闘技場から抜け出すと、周囲を見渡した。


「誰も俺たちに気付いていないようがけど、テリオスのインビジブルすげぇな!」


 周囲は春達の姿に全く気付くことなく陸上闘技場を見ている。その中で春達は陸上闘技場を後にし、自宅へと向かった。


「明日学校に行った後、テオリアに行く許可貰うけど、家がマスコミにバレてないか心配だな」


 春は昨日の出来事とやらかしを心配していたが、


「魔法のプロたる自分が対策も練らずにいるとでも思ってたのかな?」


 テリオスは前もって春と里実の自宅にも魔法をかけていた。


「あの時か! 確か魔法二つ使ってたな」


 陸上闘技場でアル級とウル級、二つの魔法を使用していたテリオス。


 春は今後のことも見据えたうえでテリオスに感謝を示す。


「ありがとう、テリオスのおかげで明日の学校が終わったら気がかりなくテオリアに行けるぜ」


「本当、テリオスにはお世話になってるばかりよね。それじゃあまた明日」


 里実は別れを付け、足早に去っていく。


 一抹の不安が取り除かれた春はテリオスとロウを連れて家に帰宅。


 翌日、学校ではクラスメイトが春と里実の噂をしていた。


「これ仲守たちだろ! テレビに映ってたぞ!」


「これもスマッシャーズの初撃が効いてたからよね♪」


「なんだ、知らねぇのか、スマッシャーズは違反行為でランク下げられたんだってよ」


「スマッシャーズって今まで魔物相手に戦ったことないんだってさ」


「全てテオリア人のおかげでCランクまで行けたらしい」


「仲守もいずれはBランクいくんじゃねぇの」


 クラスでは先日の話題で持ちきりだった。


「仲守、知ってる? 日本探索者協会・日昇支店の受付係、クビになったんだって」


「!?」


 その言葉に春は驚愕を示し、


「早朝のニュースでそんなことやってたのか、驚きだな!」


 クラスメイトはさらに一言。


「スマッシャーズ招待のために他人から奪った罪とかで朝のニュースで謝罪していたから本当らしい」


 それに反応した春は、


「日本探索者協会・日昇支店は、まともな人じゃなかったのか」


 とは言うが、春は真相を知っている。その時の被害者そのものだからだ。だが知らぬふりをしつつその日を過ごすと、春は自宅に戻り、テリオス及びロウと共に日本探索者協会・日昇支店へと向かった。


「里実にも連絡付けておこう」


 春はデバイスで里実当てにメッセージを送る。


「よし、あとは日本探索者協会・日昇支店に行こうぜ」


 30分ほど歩いたところで日本探索者協会・日昇支店に着くと、里実が待っていた。


「里実ちゃん、今日もよろしく」


「ガウッ!」


「こちらもまたよろしく」


 と軽い挨拶を済ませると、春と里実は探索受付に行き、探索者ライセンスを提示し、テオリア行きの切符を購入する。


「そういえば、あの受付係は見当たらないな」


 春の言葉に反応し、里実も周りを見渡す。


「あの生意気受付糞野郎がいなくなって清々したわよ」


 と里実が本音を口にすると、春はあきれた表情を見せる。


「ちょっと言いすぎだよな」


「そんなことより、異世界列車に乗ってテオリアに行くよ」


 春と里実jの間に割って入るテリオス。


「そうだな、行くか!」


 春達は日本探索者協会・日昇支店から出ると、日昇駅に行き、異世界列車、テオリア・エルダム行きに乗った。


「テリオスとロウも一緒に異世界列車に乗るのは今日が初めてだよな」


「確かにそうね」


「これからも時々異世界列車に乗って地球に行くから、その時はよろしく」


「ガウッ!」


 テリオスとロウはまた地球に来ることを伝えると、異世界列車が発進する。


「よし、テオリアにGO!」


 春達は異世界テオリアへと向かっていった。




 一方、テオリアでは、七聖会議が行われていた。七聖会議とは七聖騎将の半数が集まり会議を行う。


「地球側は色々と盟約を破っているようだな」


 地球側との盟約は地球とテオリアを繋げる際に取り決めたこと。


「エルダムではこちら側に銃口を向け、撃ってきたそうだな」


「どこぞの国がこちら側で犯罪を行った。だからその者の国ごと秒で滅ぼしてやったがな」


「地球では犯罪国家と呼ばれる国だ。戦争を起こさせないためには、良い見せしめだろう」


「地球側でもいくつか不正が行われているようだ。アイドルとやらを呼ぶためだとか、国の利益のために高額で売買されている」


「七大迷宮も地球人は中々挑まないようだ。他人任せとは呆れたものだ」


「仕方なかろう。100層もある迷宮だ。一番楽な道を選ぶのが地球人だからな」


「地球側に与えられた期限はのこり49年。地球の神も見守るだけしかしていない。こちらもあと数年は見守るか」


「ならば七聖会議は終了だな」


 七聖会議は終わり、彼らは後方にある扉を開けて姿を消した。








入手マテリアルオーブ

火0水0地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは1万3000ゼル


所持アイテム

メントドリンク4本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本



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