28・勇気と武器と経験
スマッシャーズでもザウラ・クインアリュトにイル級魔法を連続で当てれば倒せましたが、経験不足なので逃げてしまいました。
「あと何匹だっけ?」
春は周囲を見渡すとザウラ・クインアリュトは次々と産卵していた。
その数は十匹になっていた。
増え続けるガイラ・アリュトに少しばかりの焦りを見せるも春の心は折れてはいない。むしろ戦うことに夢中になっていく。
「俺も魔法使うか!」
春は魔法を使うため、言葉を選ぶ。
「アル・ファイア・マグナム・ストロング・インパクト」
テリオスの使用した魔法から学び、マグナムを選び、ガイラ・アリュトに向けて撃ち込む。
春の放った魔法は直撃し、強い衝撃を与える。しかし、横から他のガイラ・アリュトが襲い掛かり、春の脇腹に左前足が直撃。そのまま地に倒され、右前足が春の腹部に襲い掛かる。
「アル・ファイア・スラッシュ・」
春は危機的状況になり、とっさに放った魔法を魔導剣へ流し込み、ガイラ・アリュトの右足は魔力と炎の力で切断される。
「アル・ファイア・マグナム・ラージ・インパクト」
次に春の取った行動は魔法だった。得意の弾丸をガイラ・アリュトにぶち込み、強い衝撃を与えて吹き飛ばすと、すぐさま起き上がり、周囲を見渡す。
「アル・ファイア・アロー・ダース・エクスプロージョン」
里実はマトリクスプレートに新しい魔法を刻み発動させていた。
魔力は十二本の矢を生成、さらに一本の矢が更に分裂し十二本の矢となり、合計144本の矢がガイラ・アリュトに襲い掛かり、複数のガイラ・アリュトに直撃し、爆発を起こす。
「これで雑魚の蟻どもは全滅したわ」
里実がそう言うと、春は周囲を見渡した。
ガイラ・アリュトは全滅し、残る魔物はザウラ・クインアリュトのみ。
「再び産卵される前に叩くぜ!」
春は魔導剣を強く握り、再び魔力を流し込むと剣身が青く光り出した。
ザウラ・クインアリュトは口を大きく開き、春達をめがけて走り出す。
「子供たちを倒された怨みか、なら受けて立つぜ!」
突進していくザウラ・クインアリュトの速度に反応し、横へ飛び直撃を避けるが、ザウラ・クインアリュトは上空へ飛翔し、再び春に襲い掛かる。
「こいつ、飛びやがった!」
「アル・グラビ・フォール」
春の言葉に合わせて、テリオスが魔法を発動し、ザウラ・クインアリュトを地属性、重力の力で大地に落とした。
「こいつ、落ちやがった!」
春の言葉はボケとツッコミにしか聞こえなくなり、
「だよね、昔から知ってたよ」
とテリオスは独り言でつぶやくと同時に、里実とロウもやれやれと言わんばかりかため息をつく。
「さっさと始末しましょう」
残された魔物はザウラ・クインアリュトのみ。
春は魔導剣を向け、戦いを挑む。
「行くぜ、蟻野郎!」
魔導剣を振り、ザウラ・クインアリュトの足を狙うが堅牢な顎で剣を弾かれ、春は後方に一歩下がりながら、
「こいつ、蟻の癖に!」
と突きの姿勢に切り替えてザウラ・クインアリュトめがけて突進する。
「こいつを喰らいなさい! アル・ファイア・アロー・ボム・イグニッション」
里実の放った十二の矢が炎となり、ザウラ・クインアリュトめがけて飛んでいく。
「ナイス里実!」
春の魔導剣がザウラ・クインアリュトの額に刺さると同時に十二の矢は胴体に直撃し爆発を起こす。
しかしザウラ・クインアリュトは軽傷を負っただけで春達に襲い掛かってきた。
春は魔導剣に魔力を注ぎ、ザウラ・クインアリュトの前足の攻撃を回避しながら斬撃を繰り返す。
横に一振り目、右足に直撃。激しい金属音が鳴り響く中、春は魔導剣を振り戻し、体をひねるとザウラ・クインアリュトの胸部に回り込み、横から二撃目を叩き込む。
「こいつ、意外と硬いな!」
春はザウラ・クインアリュトの防御の高さに驚愕を示す。ザウラ級と言われるだけのことはあった。
「硬いなら破壊すればいいだけよ」
里実は魔導弓の弦を引き、十二の矢をザウラ・クインアリュトの顔面に一点集中で撃ち込む。
「シャーー!」
ザウラ・クインアリュトは強靭な顎で十二本の矢を噛み砕く。
「わたしの矢を砕いた!?」
里実の驚きに春は魔導剣を握りしめ、魔力を溜めこむと、蟻の右足に再び切り込む。
激しい金属音が幾度も響き、ザウラ・クインアリュトもしつこい攻撃に対して反撃に出る。
右前足で春を踏みつぶそうとするが、魔導剣を盾にし、後方へ下がる。
「反撃しても、当たらなければ意味がないぜ!」
ザウラ・クインアリュトは前足を使い仲守春をめがけて足を突き刺していく。
春はその猛攻を回避しながら、魔導剣を振り、前足に斬撃を与えては再び回避。
「今ね! アル・ファイア・バインド」
里実は炎の拘束魔法を放ち、ザウラ・クインアリュトの足を一時的に止めるが、ザウラ・クインアリュトは顎で春を噛み砕こうと襲い掛かる。
「あ、あぶねぇ!」
春は回避しつつ魔導剣で蟻の口内に咥えさせる。
「魔力放出!」
魔力による斬撃強化でザウラ級の蟻に傷をつけた。
「春くんたちに援護しようか」
テリオスは春達の援護に最適な魔法に適した言葉を選び放つ。
「アル・アイス・ネイル・フォール」
上空から氷の釘を高速で落とし、ザウラ・クインアリュトの頭上に突き刺した。
「ナイス、援護だ!」
春の誉め言葉に照れるテリオス。ついでにと、追加魔法を加える。
「アル・ランド・ストーン・ラージ・インパクト」
上空から大きな石が現れ、ザウラ・クインアリュトの頭に刺さった氷の釘を叩き、女王蟻を苦しめた。
「よし、今だ! 俺の技をご馳走するぜ!」
春は魔導剣を握り、魔力を流し込む。
「クルーエル・スラッシュ!」
一振り一閃横に斬り、二振り一閃縦に刻む。三振り一閃袈裟に切り、四振り一閃胴を斬る。五振り一閃背後を斬り、六振り一閃殻を断つ。
ザウラ・クインアリュトの硬質なボディに傷がつき、女王蟻は悲鳴を上げる。
「わたしも撃ち込むわよ!」
里実は魔導弓の魔力弦を引き、魔力を溜めこむ。
「ダスク・プリデイション!」
魔力の矢は龍の形に変え、右へ左へ生物のようにうごめき、戦っている春に当たることなく曲がり、ザウラ・クインアリュトを捕食するかの如く口が開き直撃。ザウラ・クインアリュトの肉体の一部を喰い、龍の矢は消えていった。
「イル・ウィンド・サークル・スライサー」
テリオスはイル級魔法を放ち、ザウラ・クインアリュトの足を全て切断した。
「ガウッ!」
ロウは大地にタッチすると、石の針を生成し、ザウラ・クインアリュトの胴体に突き刺し固定する。
「止めはこれだ!」
魔導剣に大量の魔力を流し込み、構える。
「アズール・リムーバー!」
蒼穹を穿つがごとく、蒼い魔力刃が飛翔し、ザウラ・クインアリュトの胴体を真っ二つにする。
「ここがお前の終点だ」
と、かっこよく決め台詞を言うと、ザウラ・クインアリュトはその場て朽ち果てた。
入手マテリアルオーブ
火0水0地0風0光0闇0無0雷0
現金56万
テオリアでは1万3000ゼル
所持アイテム
メントドリンク4本
スピリアルドリンク10本
アブレコドリンク6本
パナシアスドリンク10本
リジェネスドリンク10本




