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26・アイドルとランクとコンサート

 翌日の早朝、春とテリオスとロウは同じ部屋で寝ていた。


「おはようテリオス、おはようロウ」


 春はテリオスとロウに挨拶を済ませ、寝間着から私服に着替えると、母親が待つ一階へと足を運ぶ。


 テリオスも寝間着から着替え、春の後ろをロウと共についていく。


「母さん、今日の朝ごはんはぁあ?」


 あくびをしながら朝食の内容を聞く。


「今日は卵焼きと味噌汁にごはんよ」


 母親の仲守美咲は春とテリオスの分を用意していた。ロウのごはんはというとドッグフードだった。


「「いただきます」」


 からの美味しく味わい、


「「ごちそうさま」」


 と美味しさを一言で伝える。


 春とテリオス、ロウは朝食をすませると、今後のことについて考えている。

 ふと春は手元にあるデバイスに目を向けると一通のメールが届いていた。

 

「そういえば里実からデバイスにメッセージが来てたな」


 春はメールを見ると、


『今日、アイドルのスマッシャーズが陸上闘技場でライブするんですって! わたしチケット貰ってるから皆で行きましょう』


 と来ていた、


「テリオスはどうする?」


「興味深いからあ見に行ってみよう」


 そう言われ、春はこくりと頷き、里実に返信を送る。


「待ち合わせは日昇駅っと」


 春は里実宛てにデバイス入力すると、送信し、『朝10時、日昇駅ね』と返信を確認する。


「母さん、行ってきます!」


「おばさま、行ってきます」


「ガウッ!」


「行ってらっしゃい」


春は母親の返事を確認すると、テリオス、ロウと共に家を出た。


「しかしアイドルグループのスマッシャーズね、噂ではBランクに近いらしいけどさ、アレのどこが良いんだろうな」


「向こう側から来てくれるなら、好都合だよ。雷のマテリアルオーブ45個に相応しい実力者なら、赦してあげてもいいかな」


 二人と一匹は日昇駅へと向かい、里実を待つ。


「しかし、里実がスマッシャーズのコンサートチケットかぁ」


「貴重なマテリアルオーブが普通のマテリアルオーブと取り替えられる程の価値があればいいね」


 春とテリオスは会話をしながらロウの頭を撫でて、里実を待っていた。


「お待たせ、遅れてごめん!」


 朝10時に日昇駅で待ち合わせと受け取った里実は9時55分に到着していた。無論、遅れたわけではないので、春達はなんの問題もなく笑顔で迎える。


「里実、よくチケット手に入ったよな」


 春は地球で入手困難なチケットが里実の手元にあることに疑問を抱く。


「今朝、ポストに入ってたのよ」


 その言葉を聞いたテリオスはピンと来た表情をうかべる。


「それは多分、雷属性マテリアルオーブのお詫びだね」


「それでもチケット一枚よりマテリアルオーブの方が価値も利用率も高いだろ」


 テリオスの意見に春はマテリアルオーブの必要性も込めた意味で意見を述べる。


「とりあえず、会場に行ってから考えましょう!」


 里実は春達を連れて陸上闘技場に向かう。どうやら里実はスマッシャーズのファンのようだ。


 三人と一匹は陸上闘技場につくと、会場入口では5000人が行列に並んでいた。


「スマッシャーズ、こんなに人気があるのかよ」


 春の一言に里実は、


「歌って、踊って、戦えるアイドルグループよ。実力はともかく歌やダンスは好きよ。他の皆は知らないけど」


 と最後に付け足して答えた。


「里実はスマッシャーズの実力だけは買ってないんだな」


 春は里実の行動理念に関心を向ける。


「彼らは地球製の武器を使ってるのよ。壊れやすい地球製! その時点で戦闘だけはヤラセって解っちゃったから」


 里実の微笑が膨らみ、表情から怒りを伝える。


「今日の催しにクインアリュト(女王アリ)との対決って書いてあるね。大丈夫かなぁ?」


 テリオスはパンフレットを見ながらテオリアの魔物との対戦イベントに疑問を抱く。


 テオリアの魔物は手順に従えば捕獲及び地球へと持ち帰る事が許されている。


 春達は行列に並び、陸上競技場の中へと向かうと、5000人が収容され、中心の闘技場でスマッシャーズが集まり挨拶をしていた。


「スマッシャーズって何人だったっけ?」


 春は里実に問う。


「6人よ。駿、景、和、遥、葵、司の六人で歌って踊って戦えるアイドルで戦闘以外が魅力的で大好きなのよね」


 里実がそう伝えると、春とテリオス、ロウはあまり興味はなく、無関心な状態になる。


「ほら、歌い出したわよ」


 スマッシャーズはマイクを持ち、観客に挨拶をすると歌い始めた。


「輝く奇跡は集うもの、人々の希望導くもの、過去と未来は繋がりあう、夢見る人はやがて叶えていく」


「なんで集まらない、運命でしょう、運命でしょう、宿命乗り越えていこう、皆の命は預かるんだ」


「マテリアル、止まらない未来、マテリアル、人々の希望、マテリアル、地球は進化する」


 とてつもなく下手な歌だった。


「こんな歌でよくアイドルとかやってられるよな」


 と、春が愚痴を言う。


「これが地球側の人気アイドルなんだね」


 テリオスはロウを撫でながら無関心を貫く。


「これでも日本のトップアイドルなのよ」


「確かにダンスはトップだよな」


 春は里実の意見に否定はしない。ダンスだけは確かに一流だった。


「この後、テオリアの魔物と戦うんだよな」


「本当に大丈夫かな」


 春とテリオスはこの後の催し物に心配する。


「多分大丈夫でしょ。Bランクにもっとも近いと言われているほどよ」


 里実はその心配を払拭し、春達の不満を和らげる。



「ここでお待ちかね、スマッシャーズVSテオリアの魔物の対戦が始まります!」


 司会者の言葉で会場のファンたちは大盛り上がりに。


******


「ようやく戦闘がはじまるってよ」


「そろそろ俺達の活躍が世界中に広がるんだな」


「まぁ、アドバンスドアーセナル社の最新武器だから簡単簡単♪」


「そうそう、5千万以上の武器を使ってるからな」


「それこそ雑魚じゃもったいないくらいの高性能モデルの武器だ。楽しませてくれるよな」


「俺達のために作った特注品の武器だ。そこらの武器とは素材の量が違う」


 と自慢げに話している最中、司会者が檻に入ったクインアリュトを連れてきた。


******


「あのクインアリュト、ザウラ級(中級)だよ」


 テリオスの一言で春達は一瞬驚く。


「ザウラ級って、今まで相手にしたことないよな」


「でも大丈夫じゃないの? スマッシャーズは最新最高級武器を使っているし、多分」


 春と里実は彼らが負けるのでは、と心配をしていた。


「ザウラ級は今までの魔物よりも数段強いからね」


 テリオスの言葉で春達は魔物へと視線を向けた。


「大丈夫、だよな」


 春達はこの後、彼らの実力を知ることになる。






入手マテリアルオーブ

火0水0地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは1万3000ゼル


所持アイテム

メントドリンク4本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本



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