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23・日昇市の日常

 春は日昇市にある家でぐっすり眠っていた。


「これ以上のマテリアルオーブはもってかえれないよ」


 春は寝言を言いながら可愛い寝顔を見せる。


「ふぁあ、もう朝か」


 あくびをしながら手元のデバイスをいじりだす。


「……今日、月曜日だ!」


 朝の6時半、春は急いで一回に降りると母親の仲守美咲(なかもりみさき)が朝食を用意していた。


「今日はいつも通りね。疲れてないかしら?」


 異世界テオリアから帰宅してぐっすりと一晩休んだ春は笑顔で、


「疲れてないぞ。むしろテリオスと早く冒険したいくらいだな」


 と答え、朝食のごはんと目玉焼き、みそ汁を食べると、急いで歯を磨き、部屋に戻ると制服に着替えた。


「行ってきます!」


 と元気な声で母親に伝えると、春は日昇高校に向かっていく。


「急げ急げ!」


 春は日昇高校校門前まで全力で走り、遅刻することなく高校にたどり着く。


 1年B組の教室に向かうと、筱咲里実と折沢尚人が待っていた。周囲は周囲でテオリアでの話題を話している。


「里実と尚人、学校で会うのは数日ぶりだな」


「わたしはテオリアで一緒だったでしょ!」


 里実に突っ込まれる春。


「確かに数日ぶりだけど、お前も変わらずだな。春らしいといえばらしいけど」


 里実と尚人は春にツッコミを入れつつ、授業の準備をする。


「授業よりもテオリアに行って冒険したり、魔物倒したりして過ごしたいよな」


 春の一言に里実と尚人も首を下におろす。


「テオリアにいると退屈な授業受けなくて済むからオレも好きだぞ」


「わたしも、窮屈な日常を過ごすより、テオリアで冒険してた方が刺激的よ」


 里実と尚人も同意見で、春は笑顔になる。


「だろ、やっぱテオリアに行くと地球じゃ味わえないスリリングな気分が味わえるよな!」


 春達の団欒の最中、チャイムが鳴り男性教師が教室の扉を開く。


「さぁ席に着け。授業始めるぞ」


 地球に帰還後の授業が始まった。


「テオリアに行った者なら解ると思うが、魔法を使うには地球製のマトリクスプレートが必要となる」


 教師は続けて生徒に伝える。


「例えば、アル・(最下級)ライト・()ボール・()ブリンク・(点滅)レッド()、これで地球製マトリクスプレートに一つずつ最大五層の魔法陣が現れ、魔法を生成する」


 教師の指先に赤く点滅する光の玉が現れる。


「先生、そんなのみんな知ってます」


「クラス全員テオリアに行ってきたから皆知ってるって」


 生徒から呆れた声を教師に向ける。


(そういえば俺たちのマトリクスプレートはテリオスから貰ったものだったよな)


(そうね、地球製のマトリクスプレートの存在をすっかり忘れてたわ)


(テリオスから貰ったんだから、こっちを使うべきだよな)


 春と里実は周囲に聞こえないように小声で話している。地球製マトリクスプレートよりもテオリア産マトリクスプレートのほうを使用していたがゆえに愛着がわいていた。


「次に地球でトップシェアを誇るアドバンスドアーセナル社についてだが、今はまだ発展途上だがあと数年も経てばテオリアの武器を超える技術進歩が期待されている」


 教師は何やら生徒達に強く進めているが、春達はそのアドバンスドアーセナル社の武器が壊れやすいことをよく知っているために不信感を抱く。


「鋼で鍛えられた武器は内部に魔力回路があり、車のドアすら切断する威力が出ると言われている」


(魔物に斬りつけたら真っ先に壊れたよな)


(発展途上の地球製だから壊れやすいのかもしれないわね)


(それ、ありえるな。なにせ発展途上だからな)


 春と里実は再び聞こえないように小声でしゃべる。


「先生は強くお勧めする。皆もアドバンスドアーセナル社の武器、防具を買うように」


 教師は生徒に念を入れて購入を催促してきたが、春達はテオリアの魔導武器を使っているため、買い換えようとは思っていなかった。


 そして放課後、春は尚人に声をかけられる。


「春、放課後だし、戦闘訓練しようか」


 尚人から戦闘訓練の誘いを受ける。


「いいね、やろうやろう!」


 春は喜んで尚人と一緒に訓練用体育館へと足を運んだ。


「そういえば尚人は地球製の武器使ったか?」


「使ったけど即壊れたぞ。笑えるだろ」


 尚人の使っていた槍も地球製らしく、テオリアではひと月で壊れたようだ。


「やっぱ地球製の武器はもろいよな。俺なんか一振りで折れたぜ」


 春と尚人は地球製の武器の脆弱さに笑っていた。


「さて、次にテオリアへ行くまでに腕を上げないとな」


 春はそう言うと、木剣を手に取り尚人に向ける。


「ルールは一撃を与えた方が勝ちでいいよな?」


 春の決めたルールに尚人は、


「それでいいぞ」


 と賛成意見を伝え、実戦試合が始まる。


「今よりも強くなりてぇから、本気で行くぞ!」


 春と尚人はにらみ合い、武器を構えると両者一振り。


 木剣と木槍がぶつかり合う。木剣の切っ先と木槍の穂がぶつかり合い、木・独特の音が鳴り響く。


「行くぜ!」


 春の声と同時に木剣が横に一振り一閃。尚人の木槍にぶつかるが、尚人はそれをいなす。負けじと春は二振り目を斜めに振り下ろす。


「まだだ!」


 尚人は木槍で防御の型を使い、春の斬撃を柄でいなし、隙を見つけて穂を向け春の胸に突き刺すが、春は寸前で一歩下がる。


 春の振る木剣は縦に斜めに横に振るが、一つ一つをいなされ続け、激しい木の音色が体育館を木霊して反響していた。


「くっそ、なかなか当たらない!」


 斬撃は木槍に防がれ、春は歯ぎしりを始める。


「まだまだこれから!」


 尚人は木槍を防御の型から攻撃の型に変え、木槍で連続の突きを放つ。


 木槍は中心、左、右、上、下と高速の突きを繰り出すが、春は槍の矛先を見極め、避けつつ木剣で大きく弾き続ける。


「やるじゃねぇか、春!」


 戦闘訓練に入ってから、尚人の瞳はギンギンに光っていた。戦闘狂になった尚人は、木槍を両手で握り、下から上へ春の体を突き上げようとするが、春は木槍を踏み台にし、上空に飛び母権で横に一振り。


「行けぇ!」


 上空からの一振りに尚人は一歩下がって回避。そこを見越してか、春は片足を伸ばし回し蹴りを繰り出す。


「これが本命だ! 喰らえ!」


 春の高速回し蹴りが脇腹に直撃し、この実戦試合は仲守春が勝利した。


「はぁはぁ、春も意外に強いじゃねぇかよ」


 尚人は床に倒れ、息を切らす。


「尚人の突きも結構強かったよ。テオリアで戦ったら負けてたかもしれないな」


 春はそう言うと、ポケットからメントドリンクを取り出すと尚人に差しだした。


「春、メントドリンクなんて持ってたのかよ!」


 尚人は春から貰ったメントドリンクを飲むと、軽い怪我が治り、体力も回復する。


「はぁ、今日は負けたな」


 春は笑顔で尚人を慰めると、「また今度やろうぜ」と一言伝えた。


 そして尚人は笑顔で「そうだな、今度はオレが勝たせてもらう」と春に勝利予告を口にした。



入手マテリアルオーブ

火0水0地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは1万3000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク4本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本



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