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22・テオリアから地球へ


「ここまで送ってくれてありがとな!」


 春はテリオスにお礼を伝える。


「当然のことをしたまでだよ。特別ボーナスもつくから、また来るときは連絡してね」


 特別ボーナス、それは地球人と探索をすることで得られる恩恵。


「地球に帰ったら連絡しましょう」


 里実の言葉に春は、


「確かに連絡は必要だよな」


 と答える。


『異世界列車、日昇駅行き~、異世界列車、日昇駅行き~、間もなく発車します』


「もう時間か、テリオスはこんな場所で大丈夫か?」


 春はテリオスのことを心配して言葉をかける。テオリア人は地球人よりも強い、といってもどこかの軍人から拉致される可能性があることに不安を感じていた。


「大丈夫だよ。自分だけじゃなく、ロウも居るから、安心して」


 その言葉から不安が消え、春の表情から曇りが消え、笑顔に変わった。


「それならロウ、テリオスを頼んだぞ」


「ガウッ!」


 ロウは魔法も使える信頼できる魔獣。テリオスとタッグを組むと右に出るものなしと言える。それほど強い。


「また後でな」


「じゃあまた今度ね」


 春と里実は一時の別れを告げると、異世界列車に乗り、テリオスとロウに手を振る。テリオスとロウも春達に手を振ってかえした。


『異世界列車、日昇駅行き、発車します』


 ドアが閉まり、異世界列車は地球につながるトンネル内部に向かっていった。


「数日しかたっていないのに、地球が懐かしく感じるな!」


「そうね、しかも101個のマテリアルオーブも手に入れて、簡単にランクアップできるんだから楽しみ!」


 春と里実は今後のランクアップに期待を乗せながら、異世界列車はトンネルを抜け、地球側の日昇駅に到着した。ここは春と里実の故郷である。


『到着、日登駅~日登駅~』


 春と里実は異世界列車から降りると、地球の空気を吸い、リラックスすると向かうべき場所を決める。


「さて、日昇市に付いたことだし、日本探索者協会・日昇支店に行くか」


 テオリアから持ち帰ったマテリアルオーブは全て、地球の探索者協会にて現金に変換される。


「雷属性のマテリアルオーブっていくらくらいになるのかしらね」


「う~ん、授業では教えてもらってないからけど、5万くらいかな? 45個もあるから予想だと225万だな」


 春は価格の予想をしながら里実と共に日本探索者協会・日昇支店に向かっていった。


 日本探索者協会・日昇支店内部、エントランスを抜けるとロビーには探索者達が集まり、情報交換やパーティ編成などを行っていた。


「地球もにぎやかだよな」


「そうね、どうせマテリアルオーブの数で自慢してるんでしょうけど」


 春達は周りを見渡しながら歩く。


 ロビーの奥には武器や防具の販売店があり、さらに奥には訓練場があり、二階にはカフェがある。


 春達ははギルドの受付係の人にカバンからマテリアルオーブを取り出す。


「買取お願いします」


 マテリアルオーブ101個を提示すると、受付係は査定を始める。


「いくらになるのか楽しみね」


 里実は目を光らせながら査定が終わるのを待つと、意外と早く査定が終わった。


「合計金額、56万円ですね。お疲れさまでした」


「「!?」」


 金額を聞いて、春達の表情に驚愕が浮かび上がる。


「ちょっと、101個もあって56万はないんじゃない!?」


 里実は受付係に喧嘩腰で物申していく。ひと悶着置きそうになるが、


「買取価格は常に適正です。金額は56万円です」


 まるでマニュアル通りに喋っているように思える受付の行動。


「俺たちがどれだけ苦労して101個集めたのかわかるのかよ。一つ5000円にしかならないだろ!」


 春の表情に曇りが見える。


「買取価格は常に適正です。金額は56万円です。規定とされる価格の変更は不可能ですので、買取金額の56万円です」


 機械口調で何度もそう言われ、56万円が手元に渡った。


「なんだか詐欺にあった気分だなぁ」


 マテリアルオーブの買取適正価格は一個1万となっていたが、それよりも安く買い取られ、春達はその値段に満足できない様子。


「本当に詐欺ね。このあとどうするの?」


 里実の言葉に春は少し考える。


「せっかく100個集めたんだから、ランクアップしようぜ」


「そうね、Eランクから上がるのにマテリアルオーブ100個が条件だったのよね」


 春の意見に賛成した里実は手持ちのデバイスを持ち、ロビー内の受付に再び向かう。


「「すみません、ランクアップお願いします!」」


 と、春と里実はランクアップ専用の受付係にデバイスを預ける。


「ランクアップですね、マテリアルオーブの回収数の確認をしますね」


「マテリアルオーブ100個集めたから、わたし達はEランクからDランクに昇格よね」


「俺たちで集めたから出来るはずだよな。出来なかったらテリオスに聞いてみようか、でも聞かなくても出来るよな」


 春達はランクが上がることにワクワクしていた。


「ランクアップの条件、お二人様のマテリアルオーブ100個の調達が満たされているため、Dランクにアップさせていただきますね」


「よっしゃああああああああああ!」


 受付係の言葉に興奮して叫び出す。


「こら、春、叫ぶなんて恥ずかしいわよ!」


 里実は羞恥で頬を赤くしながら春を止める。


「だってランクアップだぜ! 喜び叫ぶだろ!」


 歓喜の表情を見せる仲守春。その喜びに里実も釣られて「確かにランクアップは嬉しいわよね」と小声で伝える。


「あの、デバイスの返却をしたいのですが――」


 受付係の言葉に春達ははっと振り向き、受付係からデバイスを受け取ると、EランクからDランクに昇格していた。


「よし、これで探索者協会には用が無いから、この後に怪のカフェに行こうぜ♪」


「カフェ、いいわね、わたしコーヒー飲んでみたかったの!」


 春と里実は二回のカフェに視線を向ける。


「おいしそうなにおいがしてるから、早く行こうぜ」


 春達の瞳は星のように輝き、二階へ直行。周囲を見渡し、空いてる席に着くと、メニューを広げてドリンクを見つめる。


「わたしはブルーマウンテン一つ。春は何頼む?」


「俺はコロンビアかな。昔飲んだ味が忘れられなくてね」


 春はタッチパネルでコロンビアとブルーマウンテンを注文すると、外の景色を眺めた。


「地球も色々と資源が減って、そのせいでCO2が増えてきたよな」


 春の黄昏一言に里実は答える。


「確かに地球から資源が減ってきてるけど、マテリアルオーブを使って森林再生や油田の生成まで出来るから、地球の神様とテオリアの神様と契約してくれたおかげね」


 二人は外の景色に思いにふけっていった。




入手マテリアルオーブ

火0水0地0風0光0闇0無0雷0


現金56万

テオリアでは1万3000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石12個

赤いマトリウム鉱石12個

緑のルナテウム鉱石12個


所持アイテム

メントドリンク5本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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