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18・ここほれガウガウ

鉱石を功績と誤字ってました。

 雷属性のマテリアルオーブを手にした春達はウキウキでマテリアルオーブを見ていた。


「雷属性だと一個億単位だったよな」


「そうね、最低でも億単位よ」


「でも買取価格は安いよ」


 とテリオスが値段について語る。


「地球で最も必要なのが無属性と地属性だね。それ以外は一般家庭に必要なマテリアルオーブだから値段は意外と高いんだよ」


 テリオスの言葉は正確に的を射ている。地球の資源回復だけならば無属性と地属性で事足りる。今ではテオリアのマテリアルオーブに依存しすぎて、オーブなしでは生きていけないほど発展しすぎていた。


「この後、迷宮地下に進む?」


 春の質問にテリオスは優しく答える。


「この周辺の洞窟を掘ってみようよ」


 周囲は洞窟の迷宮、テリオスは春達につるはしを渡し、洞窟内部を指さした。


「この辺に鉱物があって、これから役に立つよ。例えば武器に魔力の通りをよくするとか、売れば高額で買い取ってもらえる希少鉱石とか」


 春と里実はその言葉を聞いてやる気を見せる。


「売れば高額なのも良いけど、俺は武器の強化に使えるほうがいいな」


 春はつるはしを握り、眼を輝かせながら掘り出す。


「わたしは、やはりお金よ。今後の生活に必要ですもん」


 里実もつるはしを握り、掘り出した。


「一振り必中♪ 鉱石一つ♪ 二振り出現♪ 鉱石二つ♪ 三振り輝く♪ 鉱石三つ♪」


 仲守春は歌いながら鉱石を次々と掘り出していた。


 運がいいのか歌と共に鉱石や鉱物といった必要な物資が現れ続ける。このビッグウェーブにのるしかないと里実も歌に合わせて掘り始める。


「中々出て来ないわね!」


 里実の振るつるはしは当たれど当たれどハズレばかり。石であったり鉄鉱石であったりとばらつきが激しい。


「物欲センサーじゃないの?」


 と春は伝えた。


 その答えもあながち間違ってはいなかった。里実は強欲でお金に目がない。そしてなにより、自身の儲けのために売ることを最優先にしている。


「わたしにそんなの無いわよ! 見てなさい! 特大の宝石掘り出して見せるから!」


 自慢げに鼻を伸ばし、つるはしで迷宮内洞窟を何度も掘るが幾度やっても結果は同じだった。


「な・ん・で・出ないのよ!」


 顔を見て解るように、怒りで満たされていた。たかが鉱石でなにをやっているのだかと、あきれた表情を見せる。


「クーン!」


 ロウが里実の足元に行き慰めると、里実はがぜんやる気を出す。


「なぁ、テリオス、一つ聞きたいんだけどさ」


 春はテリオスに問う。


「物欲センサーってテオリアにもあるのか?」


 誰もが思う異世界疑問にテリオスは答える。


「物欲センサーなんて存在しないよ。掘る場所が悪かったんだね」


 そう伝えると、ロウは耳をぴくぴくさせ、ここ掘れガウガウで肉球パンパンし、掘るべき場所を示す。


「ここに何かあるのね!」


 里実はロウの指示に従ってつるはしを掴み一振り。


 穴を掘ると、そこからたくさんの鉱石が姿を現した。


「やった、これで私は億万長者よ!」


 里実の歪んだ欲望が実を結び、高価な鉱石が大量に手に入る。


「一言いうけど、この鉱石は地球では売れないよ」


 とテリオスが念を押す。テオリアで取れる鉱物たちはテオリアでしか加工や強化が行えない。理由は一つ、地球に加工技術を持つ鍛冶師がいないのである。


「えっ、そうなの!?」


 里実の驚きに春とテリオス、ロウはあきれ顔を見せ、彼女をがっかりさせる。


「里実ってお金のことになると、がめついよな」


 春は里実の行動にいつも呆れつつため息をつく。


「仕方ないよ、地球で裕福になれるのは探索者よりも権力者だからね」


 テリオスの言葉に春は確かに、と頷く。


「でも鉱石をテオリアの宝石商に売ればマテリアルオーブ10個分の価値があるから、テオリアに住むなら裕福な暮らしが出来るよ」


 その言葉に里実はすぐさま振り向き、眼を円マークに輝かせるも正気を取り戻す。


「まぁ、地球の資源回復が優先だから鉱石は売らないわよ」


 眼の輝きが通常に戻り、里実は一息つく。


「でもさ、テリオス、この鉱石は魔力の流れを上昇させるんだろ。どう使うんだ?」


 春の疑問にテリオスが「武器を成長させるために必要なんだ。町の鍛冶師に頼むと1000ゼルくらいで強化してくれるよ」


 テリオスが笑顔で答えるが1000ゼル=100万と高額である。


「すごく、高いです」


「すごく、高いわね」


 その金額を聞いて強化すべきか迷う春達。手に持った鉱石を眺めながらテリオスに質問をする。


「この青く輝く鉱石はなに?」


 春が掘り出した鉱石は青白く光り輝き地球にはない美しさを放つ。


「それはラトグラム鉱石といって、魔力の通りをよくする鉱石だよ。魔導剣や魔導弓に対して魔力量が大幅に上がるからね」


 と自慢げに話す。それもそのはず、テリオスはテオリア人なのだから。


「じゃあこの鉱石は?」


 里実が掘り出した鉱石は赤く輝く美しい石。


「その鉱石はマトリウム鉱石といって、武器の威力を上昇させる鉱石で、こちらも町の鍛冶師に頼むと武器を強化してくれるよ」


 と簡単に説明する。


「じゃあこの迷宮を踏破したら、カンドルの町の鍛冶屋に行って強化してもらおうぜ」


 春の意見に里実は賛成し、テリオスも笑顔でその意見に賛成する。


「それじゃあこの先に進みますか」


 春は仕切るがテリオスは春の動きを止める。


「ここを掘ってみてよ。緑色の鉱石が掘れるから」


 テリオスの指さす方につるはしを向け、春は掘り始める。


「何が取れるの?」


 里実がテリオスに聞くと、その質問にも優しく答える。


「ルナテウム鉱石といって、武器の強度を上げることが出来る貴重な鉱石だよ」


「手に入れたこの鉱石輝きすぎて喜び叫ぶよ♪ 普通の石は捨てて捨ててみんな集まれここ掘れチャレンジ♪」


 と歌いながら鉱石チャレンジに挑む春。その歌に合わせて緑色の鉱石、ルナテウム鉱石が大量に掘り出された。


 魔力の流れ、武器の威力、武器の強度を上げる三種の鉱石が揃い、春達は武器強化が出来ることにワクワクを隠せないでいた。


「これだけあれば大丈夫か」


 青いラトグラム鉱石、赤いマトリウム鉱石、緑のルナテウム鉱石、各種15個ずつが掘り出され、春達は武器の進化を楽しみにしていた。


「そうだね、15個もあるから強化は格段に上がるよ」


「格段ねぇ。今よりも数倍上がるってことであってるかしら?」


 里実の疑問にテリオスが「そうだよ」と答える。


「よし、それじゃあこの迷宮を踏破しよう!」


 春達は地下へと繋がる階段を見つけて、降りて行った。



入手マテリアルオーブ


火2水6地8風2光2闇4無31雷3


入手鉱石

青いラトグラム鉱石15個

赤いマトリウム鉱石15個

緑のルナテウム鉱石15個


所持アイテム

メントドリンク5本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク6本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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