17・雷のマテリアルオーブ
ここで貴重なマテリアルオーブの紹介
雷属性のマテリアルオーブは東京都の電力を一か月間使い続けられるほどの力があります。
春達は次なる地下二階層へと足を運んだ。
そこは今までとは違う洞窟の空間。
「前回とは全く違うな」
春は見渡し、岩や土の感触を確かめる。
「凄く硬いな。土も地球と似ている」
「まぁ、岩と土だから似てるのは当然でしょ」
二人は会話をしながら先に行く。
「もうすぐ現れるね」
「ガウッ!」
テリオスは春達に危機感を持つように簡略化された言葉で合図を送る。
「新しい敵か、どんな奴だ?」
武器を手に取り身構える。
「相手はゴレミアム、めったに出てこない魔巧のゴーレムだよ」
洞窟の奥から現れたのは3体のゴレミアム(ゴーレム)。見た目は機械で出来ているが、前回の魔巧兵エートゥゼッジーと比べると大した強さではない。
「油断は禁物ね」
と里実が伝える。
「まずは敵の実力を調べる!」
そう言いながら、春は魔導剣に魔力を流し、アバランチクラッシュをゴレミアムに叩きつけるとゴレミアムも攻撃に合わせて拳で魔導剣を受け止め、電撃を放つ。
「ちょっ、手がしびれたぁ!」
しびれた手を軽く振り、再び魔導剣を握る。
「相手は電撃を放つのね」
里実は警戒しながら魔導弓を構え、春は魔導剣に魔力を流し、接近戦に持ち込んだ。
魔導剣とゴレミアムの拳がぶつかり、電撃が拡散される。春は掌に来る痺れを我慢しつつも剣戟を続け、ゴレミアムの装甲を一つ一つ傷つけていく。
残された二体のゴレミアムは里実とテリオスに襲い掛かる。
「こっちに来たね。里実ちゃんは一体の相手をお願い」
と里実にゴレミアム一体を相手にするように伝えた。
「遠距離で死止めればいいのよね」
里実は魔導弓を構えて魔力の矢を連続で当て続けると、確実に着々とゴレミアムの装甲に傷が増える。
「春、そっちはどう!?」
戦闘の最中である春は、金属の装甲に傷を与え続けていた。
「こっちも結構手強いぜ!」
春も簡単に仕留め切れず内心焦っている様子。ゴレミアムの拳に雷が宿った瞬間、春は悟り魔導剣を盾にしつつ後方へと下がるがゴレミアムのブローは魔導剣に直撃し、3メートル吹き飛ばされる。
春は膝を曲げて着地を促すと即座に魔導剣をゴレミアムに向けた。
「接近戦で勝てる気が死ねぇ。けど魔巧兵エートゥゼッジーより強い気はしない」
その時ふとマトリクスプレートに手が触れ、魔法ならばと、覚えた魔法を唱える。
「アル・ファイア・ファイア・バレット!」
燃える魔力弾をゴレミアムに向けて撃ち放つ。その魔力弾は金属のアーマーに直撃し爆発を起こす。
「まだか、まだ足りねぇ」
春は再び魔法を発動させる。
「アル」
指先をゴレミアムに向け魔力を溜めこむ。
「ファイア」
指先に集まる魔力を収束させ、赤く輝く。
「バレット」
凝縮された魔力は燃えはじめ、ゴレミアムに向けて放たれた。
炎属性の魔力弾はゴレミアムの強固たる走行にぶつかり爆発。同時に装甲が溶け始める。
「今だ!」
春は魔導剣を掴み、魔力を流すとアバランチクラッシュを繰り出し、ゴレミアムの頭上から一閃、胴体まで切り裂き討伐に成功する。
「里実ちゃんは!?」
春は振り返り、里実の様子を確かめる。苦戦しているようならば助けに行くと決めていたようだが、里実もゴレミアムを討伐していた。
「この技を覚えて正解だったわ」
里実はダスク・プリデイションでゴレミアムを倒していたのだ。
テリオスはというと、最下級の魔法アル・バレットのみで倒していた。
「春くん、里実ちゃん、あとはガイラ級のゴレミアムだよ」
迷宮の奥から足音が聞こえる。その音は大きく、一歩近づいてくるたびに音が響き渡り、春と里実に恐怖を植え付ける。
「この音、今までのやつとは全く違うよな!」
「違うどころじゃないわよ。ガイラ級でてこずってるのに、また相手をしないといけないのよ!」
二人は焦りを見せつつもテリオスの表情をうかがう。
「大丈夫♪ 二人ならいけるよ」
「ガウッ!」
テリオスとロウは笑顔で答える。
「そういえばテリオスが助けてくれる時は”勝てない相手”の時だったな」
足音が近づき、ガイラ級のゴレミアムが姿を現す。その形は先ほど倒したゴレミアムとは違い、装甲が分厚く、見た限りは簡単に破壊できそうではなかった。
春達は渋々戦闘態勢に入る。
春は魔導剣、里実は魔導弓を構え、先制攻撃を放つ。
「アズール・リムーバー!」
魔導剣に流し込んだ魔力が蒼穹のごとく蒼白い光に変わり、一振りで蒼い刃を放つ。
「ダスク・プリデイション!」
魔導弓の魔力弦に込められた魔力が流の形と成し、紅の龍となって迷宮奥に突き進む。
二人の技はガイラ級のゴレミアムに直撃し、ダメージを与えた。かに見えたが、ガイラ級となると簡単には倒せない。
「無傷……ってわけじゃないか」
「この一撃で倒せないなんて、ガイラ級はバケモノよ!」
二人は焦るが、春は接近戦を、里実は遠距離線で戦闘を開始した。
二人の連撃はガイラ・ゴレミアムの鎧に傷を与えるも鎧は壊れない。
ガイラ・ゴレミアムの攻撃を避けつつも魔導剣で切り裂くが厚い装甲で弾かれる。
「なら、アル・ファイア・バレット!」
先ほどの圧縮した魔力弾を撃ち放つがあまり効果はない。
「こいつ、装甲が厚すぎるぜ」
里実も魔導弓で幾度も狙い撃つがあまり効かない。
「こっちもあまり効かないみたい」
二人は息を切らしつつも敵の攻撃を避けていたが、ガイラ・ゴレミアムの拳が春に向けられた瞬間、春の体が自然と動き出す。
魔導剣に魔力を限界まで流し込み、剣を振るうとガイラ・ゴレミアムの拳とぶつかり合う。しかし魔導剣から放たれる魔力が蒼白く残光し、光が刃となってその場に残る。
二振り目も魔力が残光し、刃となった魔力の光はガイラ・ゴレミアムの鎧に亀裂を作り出す。
三振り、四振り、五振りと蒼白い魔力の残光はガイラ・ゴレミアムの鎧を砕く。
春は最後の止めに魔導剣を構え、突きの姿勢を取ると剣身を指でなぞり、ガイラ・ゴレミアムの胴体を突き刺し破壊した。
「ふぅ、どうにか倒せたか」
どっと疲れた春は床に座り込む。
「春、凄いじゃない! ガイラ級を簡単に倒せるなんて、わたしでも難しいのに!」
と春をほめる。
「なぜか浮かんできたんだよな。こうすれば倒せるって」
春はこの戦いで何かを感じたことを里実とテリオス、ロウに伝えたが、
「創意工夫の才能があったんだよ」
とテリオスから言われる。
「それよりも、マテリアルオーブの回収だよ」
「そうだな」
春は立ち上がり、ゴレミアムとガイラ・ゴレミアムからマテリアルオーブを回収した。
「これ、赤いマテリアルオーブに光のマテリアルオーブが混ざってるぞ」
見た目はオーブだが地球では高額で取引される代物だった。
「雷属性のマテリアルオーブ3個、おめでとう♪」
「雷属性だって!?」
「雷ってテオリアで取れる純正だとものすごく高額よ!」
「ガウッ!」
春と里実は属性を知って瞳が輝いていた。
入手マテリアルオーブ
火2水6地8風2光2闇4無31雷3
所持アイテム
メントドリンク5本
スピリアルドリンク10本
アブレコドリンク6本
パナシアスドリンク10本
リジェネスドリンク10本
乗り物
ライド・フォートレス・アルテミア号
6人乗りの魔巧ビークル
水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない




