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13・食事と宿泊と次なる町へ

新たなる町へ!

 春達はライド・フォートレス・アルテミア号に乗って次の町、カンドルに向かっていた。

 地上を浮上しながらホバー走行をするアルテミア号。


「テリオス、俺にも運転できる?」


 春はテリオスに聞くが、テリオスは「難しいよ」と答える。


「クーン」


 ロウも春には難しいと答える。


「探索者ランクがBになったら操縦出来るよ」


 と春に伝えた。


「それなら春がBランクになればいいだけでしょ」


 里実の一言に春は確かに、と片手をポンと叩く。


「確かにそうだ」


 納得した春は座席に座り、購入した弁当を食べながら窓の外を眺める。


「この辺は岩が多いんだな」


「そうだね、場所によっては森林もあるけど、ここはあまり整備されていない田舎だからね」


 異世界列車は、地球の都会から乗って来た場合、テオリアの都会に着き、地球の田舎からはテオリアの田舎にしか到着しないように出来ているから仕方のないことだ。


「次の町はどんな場所なの?」


 里実が町に興味を持ち、春も釣られて興味を示す。


「次の町は少し都会じみた町かな」


 その言葉に春達は目を輝かせ、ウキウキする。


 エルダムの迷宮探索に時間がかかったせいで、カンドルの町に着く頃には夜になっていた。


「宿を取るのも遅い時間だから、今晩はアルテミア号の中で一晩過ごそうよ」


 テリオスの言葉で春達は奥の扉を開ける。

 そこは一軒家のリビングとも思える造りをした部屋があった。リビングにはテレビがあり、テーブルもある。春達はその部屋を見ながら感動していた。


「じゃ言った瞬間気付いたけど、ここは完全に家だな!」


 春は他の部屋を見て回る。一つ目の扉は人数分の寝室につながり、二つ目の扉は浴室につながる。三つ目の扉はトイレにつながり、四つ目の扉はキッチンにつながり、五つ目の扉は空室だった。


「まずは食事を作ろう♪」


 テリオスの提案に二人は賛成した。


「テオリアで料理なんて初めてだぜ」


「わたしも地球の料理なら出来るけど、テオリアの料理は初めてだから上手くいくか解らないわ」


 二人はウキウキしながらキッチンに向かうと食材が用意されていた。


「テリオスは何を作ってくれるんだ?」


 と春は問う。


「美味しい肉料理だよ。春くんは鍋に水を入れて乾燥したケルピス藻を弱火で茹でて」


 春は言われた通りに鍋に水を入れてケルピス藻を茹で始める。


 マテルあるオーブの力で火が付き、海藻から良い出汁が出来上がる。


「里実ちゃんはナップルの実から果汁を搾り取って、ハービル草と混ぜて」


「簡単な作業ね。任せて」


 里実も果汁を搾り、ハービル草を入れてよくかき混ぜる。


「テリオス、この肉はどうするんだ?」


 用意されていた肉はバイソルの肉。春はそれを出汁の入った鍋に入れるように言われ、鍋に四枚の肉を投入する。


「あとは自分が作るよ」


 テリオスは沸騰する寸前に火を止め、フライパンに肉を移すと弱火で焼き始めた。


「どんな肉料理になるか楽しみだな」


 テリオスは最後にピリパー(テオリア産ブラックペッパー)をふりかけてお皿に移すと、作ったばかりのソースをかけて、完成した。バイソルの茹で肉。


 テーブルにはナイフとフォークが用意されており、すぐさま食事にありつけた。


「「「いただきます!」」」


「ガウッ!」


 春達は一口サイズに切り落とすと口に含み、驚愕の表情を浮かべる。


「すげぇ美味いぞ!」


「本当、なんて柔らかさなの!?」


「肉料理って脂身多いけど、この料理は脂が少なくて食べやすく、味付けも良くて俺好みだ」


「ガウッ!」


「この料理だけは自分が得意だから、気に入ってくれてよかったよ」


 テリオスは料理の腕を春達に見せつけて満足になる。


 春、里実、テリオス、ロウは肉料理を食べ終わり、満腹になるとアルテミア号の中にある浴室に向かい、歯を磨くとレディファーストの順番でお風呂に入る。


 最初は里実が入り、次に春とテリオス、ロウは一緒に入浴する。そうすることで時間を短縮できるようだ。


「お風呂は大浴場だからゆっくり入りたいけど、時間がもったいないからシャワーにしたわ。次は春たちの番よ」


 春達は服を脱ぎ大浴場へと向かうと、そのまま入浴する。


「ロウは泳ぐのも得意なんだよな」


 春は狼のロウの犬かきを見て上手く泳げることをほめると、ロウはガウッと吠える。


「ロウは泳ぐのも得意だからね」


 とテリオスは語る。


 狼と言ってもイヌ科の動物だから泳げないわけではない。


「テオリアの技術って、ビークルの中に部屋もつけるほど発展してて凄いよな。特にお風呂」


 と春は褒める。


 地球には車はあるが、テオリアのビークルは今でも発売はされていない。テオリア製のものはテオリアでしか使えないのだ。


「さて、そろそろ上がろうか」


 テリオスの言葉に賛成し、春達は大浴場から上がり、寝間着に着替えると、テリオスの案内で寝室に向かう。


「ここが春くんの部屋、ここが里実ちゃんの部屋、個室だから好きなように使っていいよ」


 そう言われると二人は個室の扉を開けた。


「ここが俺の部屋かぁ、机とベッドもあり、家の部屋みたいだな」


 とつぶやき、春はベッドで横になると眠気に負けてゆっくりと目を閉じる。


 春達が目を覚ましたのは翌日の早朝。


「里実ちゃん、テリオス、ロウ、おはよう」


 テオリア製の服に着替えた春は二人と一匹に挨拶すると春達はカンドルの町へと向かった。


「ここがカンドルの町かぁ、エルダムと違って町並みが都会じみてるな」


 建築物一軒一軒が一列に並び、中央には巨大なタワーが立てられていた。


「確かに日本の都会並みの街並みだな」


「人の数も都会並みね」


 テオリア人の住まう町では、なかなかの人数が集まっている。


 周囲を見渡せば喫茶店、料理店、食材専門店が並んでいる。特に目立つのが探索者(ダイバーズ)ギルドだった。

 その付近にある武器専門店や防具専門店も軒並み目立ち、春達の視線がそちらに向く。


「テリオスがくれた武器もここで作られたのか?」


 地球産の武器はもろく、一振りで折れたのは春達も覚えている。テオリア産の武器は特に頑丈で、春は気に入っている。


「二人の武器は魔巧専門の鍛冶師が作った一品ものだよ。だからここには売ってないんだ」


 それを聞いて春達は武器を取り出す。


「この魔導剣や魔導弓が一品もの!? 大切に使わないと作ってくれた鍛冶師に申し訳が立たなくなるな」


「確かに、これだけ凄い武器なのに使いこなせませんでした。なんて鍛冶師もがっかりするでしょうし、必ず使いこなすわ」


 春達は武器に誓いを込めて、探索者ギルドに向かっていった。






入手マテリアルオーブ

火2水6地3風2光2闇2無31


所持アイテム

メントドリンク8本

スピリアルドリンク10本

アブレコドリンク8本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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