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世界のお引っ越し
12大陸を統べる大魔王少女アルビア…
彼女が大魔王と呼ばれるのはこの世のあらゆる全ての魔法を記録しているからだ。
この世界はかつて、荒れ果てた修羅の様な世界だった。
彼女はあらゆる戦争を収め、世界を工業的に作り替えたのだ。
この世界にはフェミニズムが浸透し、誰もがその互いの領域を侵さない。
そんな世界に突如としてデウスエクスマキナは到来した。
アルビアは神から警告を受けていた…。
あまりに圧倒的な力で圧倒的な平和を強制するアルビアの姿に神は逆鱗していた…。
そう、平和すぎるのだ。神はアルビアを我が子のように可愛がっていた。しかし、かわいい子には旅をさせよとはよく言ったもので、神が見るに、彼女はその平和に甘んじて堕落していたのだ。
渋々大魔王少女のアルビアは次の世界へと活動を移すことにした。
もう私に知らないことなんてない…。
神の存在を除いては…。
でもそんな存在、きっと出鱈目で、私の脳が見せている錯覚…。
そんな風にして納得していた…。
しかし、神は本当に私をこの古い世界から追放した。
平和は突如として崩れ去り、慣れない場所で私は目を覚ました…。