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(^ω^)【ようです】のようです

【ショートコント】('A`)は理を考察するようです【SS】

作者: 日曜日夕

キーンコーンカーンコーン



( ^ω^)「気が付いたら便器で寝てて、テストが終わってたお……」



('A`)「疲れているのよ」



( ^ω^)「出来なかったもんはしょうがないし、次行くお、次!」



('A`)「今日のテストは次の理科が最後だ」



( ^ω^)「理科ね。はいはい。無いわ、無理。理科だけにってか」



('A`)「まさに無明」



( ^ω^)「大体、理科って範囲が広く無いかお?光とか音とか物体とか生物とか宇宙とかボーリング検査とか、ひとまとめにして良いもんじゃないお!多様性の尊重も考え物だお」



('A`)「そりゃ、高校からは物理とか生物とかに分かれるらしいからな、今のうちは広く浅く学びましょうと言うことだろ」



( ^ω^)「広く浅く?何事もオールマイティにこなす人間は、得てして何事も大成を為すことが無いのだよ」



('A`)「何も出来ない奴が言っていいセリフじゃねぇよ」



( ^ω^)「早く教えろぉぉ!休み時間が終わっちまう!今回の分野は『物質』だぁ!」



('A`)「トイレで何かキメたの?」



('A`)「物質ねぇ、じゃあ有機物の特徴は?」



( ^ω^)「よく燃える」



('A`)「ん〜惜しいな。考え方は間違っちゃいないんだけどな」



( ^ω^)「大抵の物は燃えるゴミの日に出しても焼却炉が燃やしてくれるって母ちゃんが言ってたお」



('A`)「カエルの親もカエルか……」



('A`)「簡単に言うと、有機物の特徴は『燃焼させると二酸化炭素炭素と水が発生する』とか『炭素を含む』とかかな」



( ^ω^)「う〜ん、そう聞いてもイメージし辛いお」



('A`)「例えば、木とか、砂糖とか、テストに出そうなのだったら……デンプンとかかな?」



( ^ω^)「焚き火してても水なんて出てこないお?」



('A`)「そりゃお前、炎の熱で水は気体になってるんだよ」



( ^ω^)「何それ。魔法?」



('A`)「化学だよ」



( ^ω^)「学問が特権だった時代、最先端の科学を民衆は魔法と呼んだのかもしれない」



('A`)「そうかもな」



( ^ω^)「魔法は解けない方が幸せなんだお」



('A`)「テストは解いたほうがいいぞ」



( ^ω^)「よくないお!何故だ!何故、化学の先頭を走る大阿闍梨は思考の蜂起を認めようとしないのだ!現代社会ソリューションするマクロはミクロの六次元交差点に存在するホワイトホールなのです!湖畔に佇む少年の自意識こそ、私の生命活動の原点であり到達点じゃなかったのか!?ああ!!断言してもいい!裁判長の頭は空っぽだ!!!」



('A`)「アカン。強く殴りすぎたかもしれない」



('A`)「もう一回叩けば直るかな?」



( ^ω^)「ギャハハ!ブラウン管じゃないっつーの!!」



('A`)「保健室いこ?一回だけでいいから」



( ^ω^)「保健室って何かエロいよな」



('A`)「直ったわ」



( ^ω^)「妙にスッキリする……数分間の記憶が無いお」



('A`)「トイレで寝てたんだろ?まだ寝ぼけてんじゃねぇの?」



( ^ω^)「何か……宇宙の真理を見てた気がする……」



('A`)「いや、瞳は虚空を見つめていたよ」



( ^ω^)「真の理を得た今!中学校教育の理科など私にとって児戯に等しい!!」



('A`)「おうおう。すごい自信だな」



( ^ω^)「フハハ!!いざ征かん!!奥付のその先へ!!」



('A`)「あ、ちょ!そっち窓!!」


( ^ω^)「燃えろ!!我が小宇宙(コスモ)!!」


パリーン 



キャー

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


キーンコーンカーンコーン



( ・∀・)「はい。じゃあテストを始め……あれ?また( ^ω^)はトイレか?」



('A`)「窓ガラスぶち破って今保健室です」



( ・∀・)「何やってんだあいつは」



('A`)「覚醒してましたね」


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