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世界設定

『淡い鎖』というテーマからのイメージ


 深淵にて命を巡らす糸を紡ぎ機を織り続けている女性の姿




■世界設定■


 現世と死者の世界とが、同一の地にて存在する。

 日の光は人の世に活力と恵みを、月の光と星々は死者の世に静寂と慰めを与えている。

 それぞれが交互に現れ沈んでいるが、照らすその地が重なることは決してあり得ぬ理となる。

 片方が沈めば片方は闇。交互に昼夜を繰り返す。


 人の世にて命が朽ち果て役目を終えると、肉体より流れ出た気は死者の国の柵へと吸われる。

 暗光が照らす境界をぐるりと高く取り囲むのは、無に近い概念が圧縮した防護杭である。

 異なる世界の零れを吸い昇華しては吐き出す、ろ過槽に近い働きをしている。


 明光・暗光の溜め穴はそれぞれ脇に掘られているが、外側は活気に満ちているためすぐに大気に溶けてしまう。

(感受性が強い人が影響を受けるようなパワースポットに近い存在)

 内側に溜まった光はその輝きが強くなるにつれ、澱みの残った魂魄が染み出たものが核となり時間をかけて光を纏い、繭として再生する。


 各地の穴に転々と住まうのは、時の来た魂魄を繭に溶かして糸を紡ぎ機織りをする月の娘である。

 光を紡いだ織物は、新たな命が出て行く際の手向けの衣へと使われる。

 衣装を身に付けた瞬間に全ての記憶は抜け落ちて、見えぬ門から送り出された彼らの清き魂は母となる日人の女の腹へと宿っていく。


 こうした命の理は生まれる前に衣によって消されていくため、日人の国では月人の存在は想像と伝承でしか知れずにいる。

 しかしながら、柵一枚を隔てながら未知なる畏怖を抱いているため、結果としてその概念は死に近寄るものとなる。





■主要キャラ設定■


【男】

 とある日人の国の一将軍。

 王の命令により月人の国にある宝を盗もうと目論む。

 武勲をたてており見目も良い。傲慢で野心家。

 動、剛、闘争、斥力、外交的、能動的、積極的。


【娘】

 月人。月を父に持つ役目人の一人。

 延々と光る反物を織り続けており、その日々に疑問を持ったことはない。

 感情の起伏を伴う経験が皆無である。

 静、柔、和合、内向的、保守的、受動的。


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