007 くノ一さんと二人で
- くノ一さんが仲間になった! アカリちゃんは元々なので初めて出来た仲間だ!
ジン 「くノ一さんは…5レベルだね。 あっ…なんとお呼びすれば?」
くノ一「……くノ一でいいです」 ジン「了解!」(警戒されてる?)
ジン 「とりあえず…くノ一さんも10レベル目指そう。 チーム組めば
経験値の割り振り自由だから、単純計算 倍速でレベル上げ出来るからね!」
くノ一「えっ! そんなの悪いですよ!」
ジン 「仲間! でしょう。 そんなの言いっこなしにしようよ。 それと
今日の夜には宿とってくれてあるからさ、間に合わせたいと思って」
くノ一「なんか申し訳ないです…でもお供させて頂きたいので私、頑張ります!」
ジン 「頑張ろう! …あら…新しいスキル覚えてた…」
くノ一「スキル…すごいっ!」
ジン 「…乱斬り…乱斬りって…意識飛んでたからからかしら…お料理っぽい名前」
くノ一「あははっ 何か可愛いですね!」
- ああ…そうか…チトセちゃんに似てるんだ。チトセちゃんはもうちょっと細いかな。
チトセちゃんとも4年は会えない。元気にしてるかな…てか今まだ朝9時台ですね。
ジン 「リーダー俺で…チームに誘いました」 くノ一「宜しくお願いします」
ジン 「とりあえず…キノコしようか ところでさ、キノコ可愛くなかった?」
くノ一「えっ? 敵ですよね?」 ジン「敵ですね」
- 狩った…狩った…それはもうひたすらに狩った。
暗くなり、真っ暗になってもキノコを狩った。そしてあの時俺が倒れた理由も判明した。
乱斬りは文字通りだった。 発動させるとラッシュで滅多斬り。
一確のキノコ相手にこれでは 無意識下とはいえ体力が持たないに決まっている。
くノ一さんの得物はぶっ飛んでいた。 拾ったらしい ビリヤードのキュー。
正直、運営の遊び心が過ぎると思った。 最初の得物より優秀らしいが半信半疑だった。
だが実際目にすると確かに優秀だった。 ぷすっ とやると ぱかっ。
我ながら木刀振っているのが滑稽に思えてくる。 こちらはぷすっではダメだった。
本格的に真っ暗になり、トーチが必要になった。ご都合よくトーチをゲットしていたので
俺が照らし、くノ一さんがぷすっとやる作戦で残り1レベルを頑張ることにした。
トーチでキノコを探すのはお化け屋敷さながらでなかなかにドキドキする。
ワーとかキャーとか言いながら狩りをするのはイチャイチャカップルみたいで
非常に楽しかった。主にビビってワーとかキャーとか言っていたのは34歳の俺だった。
ジン 「遅くなっちゃったけど何とか間に合ったね 途中道に迷ってごめん」
クノイチ「はいっ ありがとうございました!」
- 10レベルの二人はウノの町に到着した。