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オンラインの友は死ぬほど可愛い  作者: 天魔 ハルニャン
5/7

ジャングル攻略 その1

4月8日

AM:10 00

『亡者の巣窟』の攻略に成功した次の日である。

ユートは…


「こんな所に…1000円入ってた」

小さいバックをぷるぷるさせ、千円を見つめた。

「もしかして…子供の頃の持ち物漁ったら、食費どうにかなるんじゃね?!」

今日も己の使命と戦っていた(生活費的な意味)


PM:14 00

無料コミニュティアプリからの通知が鳴り響く。

しかも連続だ。

「…………………」

メッセージの内容が大体分かるユートはあえて無視。

しかし攻撃(通知)は止むことがない。

(くっ…逃げ切る事は出来んか)

覚悟を決め、携帯を開く


メリア

『死ね』 既読14:02


「……………………………」

ユートは深呼吸をし、ヘッドギアをゆっくり取る。

(さぁ…ぼちぼち行くか)

指導される生徒からの恐ろしい圧を受け、嫌々『ブレイクオンライン』を起動した。


「ユート…?」

「何でしょう…?」

身体の震えが止まらない。

目の前の美少女は笑顔でレイピアを向ける。

「何故遅れたの?時間設定したの貴方よね…?」

「えぇ…俺でございます」

「最後に一言」

「働いたら…負けだよ?メリア…」

「うん、じゃあ死のうか☆」

「嫌ぁぁぉぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ユートは全力で逃げた。


数分後

ボコボコにされたユートが帰ってきた。

「えーと今日はですね、『ジャングル』の攻略です」

「ユート、話の途中だが…君の身体はボロボロだが大丈夫かい?」

「カスミ…これが大丈夫に見えるかい?」

「死にそうなダメージだな」

「分かってるじゃないか…」

「ユート?」

「はっ…ハイ!説明に戻りますッ!」

「メリアやるな…上のレベルのプレイヤーをこうも怯えさせるとは…」

「ち…違うから!ユートが悪いの!」

「ユート君、大変だねぇ~」

「本当ですよ…」

ため息をつこうとしたが、後ろから来る殺意に怯え、途中で止めた。

「この『ジャングル』のボスは『ナージャ』だ。

女型のモンスターで、蛇を使った攻撃が特徴だ。

毒の攻撃はユウナさんが担当するように」

「ら~ジャ~」

「メリアは近距離攻撃に専念。レイピアスキルを使って見てくれ」

「分かったわ(ユート、こういう時はカッコイイのになぁ…)」

「カスミは罠の設置、中距離、近距離を担当。メリアのサポートを頼む」

「承知した」

「以上が今回の攻略会議だ。質問は無いな!行くぞッ!」

「おお~!!!」


PM:15 30

ジャングル中部

「コイツら多くない?」

「確か獣戦士(ビーストウォーリアー)だったよな?ユート」

「キャー☆怖そう~」

「ユウナさん!回復頼みますよ?!」

「任せてちょ☆」

(とても不安だ…)

「我ら挑みし者達に恵みを!『ヒールズ』~」

ユートを含めた4人は輝く光に包まれ、HPを回復する。

「おぉ…!ユウナさんありがとうございます!」

「天使の施しか…」

「ユウナさんやる時はやる女子だな…」

「でしょ!でしょ~☆」

「えいっ!」

「ちょっ―ユウナさん!?」

「褒めて褒めてぇ~」

ユウナさんはユートに不意の抱きつき!そして感じるメロンおっぱい!最高ッス…

「…………………」

「やはりデカい方が魅了に使えると…なるほど」

背後から感じる自然な学習意欲と嫉妬(?)の混じっている殺意…

「ちょっと!離れてユウナさん!」

「えぇ~褒めてよ~」

「え…偉いぞ…ユウナ偉いぞ~」

ほぼ棒読みだが…頭を撫でて上げたらすぐ喜んだ。同時に殺意が強まった。

「えへへ~次も頑張るね☆」

「う…うん」

「ユートはやはり巨乳派か…」

カスミが自分の胸を確かめて言う。

「カスミ…デカけりゃイイって訳じゃないぜ!」

この状況では最高のフォローをして上げた。そしてメリアの怒りが最高地点に…

「ねぇ…ユート…?」

「は…はい」

ユラユラと力無く近ずいてくるメリアが怖い!

「私の…」

(さらば…輝けなかった人生よ)

死の覚悟をしたユートに、天に昇る様な一言が飛んだ

「私の…はどう…//」

………………………

「な…何ですとぉ!?」

(デレた…あのメリアがデレた!顔だけじゃない!性格を言葉も最高だァ!)

「な…何でもない!ジロジロ見んなッ!この変態!」

(罵倒が凄い嬉しい…ドMの気持ちが今なら分かる気がする。最高だ…)

「うむ…まぁ取り敢えず行くぞ」

カスミの指揮でジャングルを進んで行った。






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