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オンラインの友は死ぬほど可愛い  作者: 天魔 ハルニャン
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これが『ブレイクオンライン』


俺は恋をした事が無い

理由は簡単、キッカケが無いからだ。

ナルシストと言われるかもしれないが、この際ハッキリ言っとく。俺はなかなかの美形男子だと思う。決して残念な顔はしていないと思うし、大きな欠点があるという訳もないだろう。強いて言うなら性格ぐらいだ。少しだけひねくれているかな。それ以外は問題はないだろう。


何故こんな話をするかという訳だが…

今、俺はあるオンラインゲームの友に少し好意をいだけ始めているからだ。


自宅より

現在、学校不登校中の俺である。しかし、不登校に関しては悪いとは思っていない。

俺は悪くない世界がおかしくなってしまったのだ。

そんな事を考えていたら携帯に連絡が入っていた。連絡先はネッ友だ。

「ユートぉ!早くしなさいッ!」

「なんだよ…騒がしいな朝から、何かあったのか…?」

「何って今、緊急ボス出てるのよ?!ユートが居ないと無理ゲーよォ!」

「………………」

「俺…行かなきゃダメ?」

「絶対に来い。出ないと殺す」

「絶対行きます、待っててください。」

彼女の言葉にマジモンの殺意を感じたので、ユート出撃しようと思います!(汗)

ちなみに俺のネッ友は3人いる(友達3人という事)

先程会話していたのがメリア、戦職(ジョブ)はナイトだ。

ナイトは基本的にレイピアや槍、片手剣等を扱う。メリアはレイピアを使う。機動性とバランスの良さが特徴である。

残りは後で紹介しよう。


ヘッドギアを装着し、ダイブを開始する。数秒で世界は三次元から二次元へと変わる。うんうん、やっぱりここは落ち着くな。うるさいギャルやノリの良すぎる男どもは居ない。最高だ。

「遅いわよッ!早く戦闘に加わって!」

「了解、後の2人は…?」

「居るわよ、ほら上…」

「わぁ…ホントだ」

上に居たのはネッ友のユウナとカスミだった。

ユウナはプリーストだ。まったりしていて、見ている人間が癒される、そんなタイプだ。回復魔法が主な特技である。珍しいプリーストだと除去魔法等が使えたりするが、家のユウナは使えない。武器は杖だ。

もう1人はカスミ。少し男っぽいが女の子である。リアルで会ったことは無い。ハンターである。多彩な武器を使い攻撃、罠の設置ができる。ハンターはプレイヤーによって、優れている5感が決まる。カスミは嗅覚だ。異常に鼻がいい。

「ユートか、遅かったな。何かあったのかい?」

「そうだよぉ…ユーちゃんったら、女の子達にこんなゴツイの殺らせるのって、おかしいよね」

「ごめんな、ちょっと寝過ぎてた。でも安心しろ、俺が瞬殺してやるよッ!」

俺の名はユート。この『ブレイクオンライン』の初期プレイヤーとして、ネットでは有名だ。戦職はブレイヴァーだ。ブレイヴァーは全戦職の特徴を受け継いでいる最強職の一つだ。武器は銃剣である。遠距離と近距離で使い分けられる便利な武器だ。

俺は銃剣を構え、目の前の『伝説の巨神兵』に飛びかかる。

「必殺、『プライムバスタ―』」

銃剣は光を帯び、やがて美しい光を発する大きな『太刀』となる

「くたばれッ!オオォ―」

「リャッ!」

『太刀』は『伝説の巨神兵』を真っ二つにした。アイテムドロップで宝が5つ落ちる。

「ユート流石ね…やっぱり不正(チート)でしょ」

「そんな事はしていないッ!(キリッ)」

「でも怪しいよね~」

「それより、宝だろう。ハンター系の武器は私にくれ。それ以外は渡そう」

「分かったわ」

4人で宝をすべて開けた。

「これは…魔装銃じゃない?!」

「私はアクセサリーが来たぞ」

「ユウナはねぇ~、レアアイテム」

「お…俺は」

ユートは1人、手を震わせた。

(ヤベェ…聖剣が来たぞい)

手にしたのは聖剣『カリバーン』だった。『エクスカリバー』の劣化版と叩かれていたが、ユートには充分であった。

「ユートは何だったの…?」

「『カリバーン』」

「あっ…そう、―『カリバーン』?!

メリアは反応が遅れて食いついてきた。まぁ…何だって聖剣だからな。誰でも反応するゼッ!

しかしメリア以外は無視してました。俺、泣きそうだ。あの2人はそこまで聖剣に興味無さそう。

「途中参加したプレイヤーの報酬にしては豪華過ぎない?!」

「まぁ、運が良かったんだろう…」

「むむ…ユートばかりズルイ」

メリアは口を膨らませて言った。

可愛いなぁ…リアルでもこんな可愛さなのだろうか?

今度、リアルで集まって見ようかな。もし可愛かったら告ろう!

そしてフラれよう!

女子3人の笑顔を見て、そんな事を考えていた。




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