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1 ふさふさ ―怪物退治の日々

「おい、ハゲ!援護しろ!」

 ガチャガチャと、鎧のパーツ同士がぶつかる音がする。

声の主は、息を荒らげながら、マントを羽織る彼に発破をかけた。

「そのあだ名、やめろよな」

 むすっとした顔で、マントの男は手に持つ杖を振るい、言葉を詠唱した。

魔法の文言に反応して、杖についた宝石が一段と青く輝いた、次の瞬間だ。

 彼ら一行に襲いかかっていた、巨大な怪物の体が爆散していた。

「うひょー、すげえ威力」

 鎧を着込んだ彼は、そう言いながら、飛び散った肉片の臭いに顔をしかめ、杖の持ち主も、鼻をつまんで嫌な顔をして見せていた。


 ここは、森の中を穿つ街道である。

広い国土に点在する、町と町とを結ぶ唯一とも言えるものだ。

 それは交易のために拓かれたのだが、そこを行き来する旅人を狙って、凶暴な怪物どもがうろついてもいる、危険な道でもあった。

 整備された道は、幅もあり、車輪の轍が筋となって、町まで続いている。

 日の当たる道の両脇には、丈の長い草が生い茂り、その向こうには、緑濃い針葉樹林が、延々と広がっているのが見える。

 彼ら三人は、この街道の安全を守るために、日夜、剣と魔法を駆使して、怪物退治を請け負っていた。

「アレクセイ、しっかりしろ」

 鎧の彼が、道端で大の字に伸びている男に声をかけた。

アレクセイと呼ばれた彼は、呼吸も荒く、眼はうつろで、口からは一筋の血を垂らしている。

 衣服は小回りのききやすい民族服ルバシカに、革の胸当てと、森の狩人のような出で立ちだ。

 武器と言えるものは、単弓だけなのだが、それも握ることさえ出来ないのか、アレクセイの傍らに、ぽつんと置かれたままだった。

「エフゲニー、俺、もうだめだぁ」

「何言ってるんだ、そんなに酷いのか?」

 そう言って、エフゲニーはアレクセイに近づいた。

「力が、出ない。頼む、手を貸してくれ」

「まったく……」

 仲間の頼みに、彼は己が手を差し出した。

 その時のエフゲニーは、アレクセイが、ただ疲れているだけだと、思っていた。

実際に、街道での怪物退治は、疲労が溜まりやすく、その上、重い金属の鎖を編み込んだ鎧を着ていては、その蓄積具合など計り知れない。

 それに、今日だけで五匹もの異形の怪物を退治したのだ。

 怪物は、熊よりも大きく、そして遥かに凶暴だ。それを朝から昼過ぎまでに五匹である。緊張感も相まってか、三人の疲れは頂点に達していた。

 アレクセイの手が震えながら、差し出されたエフゲニーの手を掴む、のだが。

 ずるり。

 いやな感触を残して、アレクセイの手は、仲間の手から滑り落ちてしまっていた。

「……えっ?」

 エフゲニーは、何が起きたのか、分からなかった。

彼の手に残されたのは、アレクセイの、仲間の皮膚の感触だ。

 しかし、アレクセイの手は、エフゲニーの手から落ちた。

真っ赤になった手が、地面にあるのが、見える。

 エフゲニーは、恐る恐る自分の手を見た。

 そして、絶叫した。

「う、うわああああ!」

「ああああ!」

 森に、男二人の悲鳴がこだまする。

 エフゲニーの手には、アレクセイの手の皮膚だけが、べっとりと貼り付いていた。

「な、なんだよこれ!なんで、なんでっ!」

 彼は、必死に手を振って、その皮膚を剥がそうとした。

 貼り付いている皮膚は、一面が血と黄色い体液で覆われていて、触るのも嫌だったからだ。

 しかし、くっついてしまった皮膚は、なかなか落ちなかった。

 足元では、アレクセイが、剥き出しになった筋肉と神経の痛みの中で、悶絶したまま気絶しかけていた。

「あ、あ、と、取れない、取れない!ハゲ!なんとかしろ!」

 パニックに陥るエフゲニーを見て、ハゲと呼ばれた彼は、憂鬱そうにため息をついた。

「だから、私はハゲではないと……」

 そう言いかけて、彼はその動きを止めた。

 長い黒髪を靡かせて、慌てて周囲を見回している。

「まずい、まだ、いるぞ!」

「えああ、そ、そんな!これ、取って……」

 彼の目の前で、エフゲニーの身体が、真横にすっ飛んで行った。

「エフゲニー!」

 遠くで、カラカラと、鎧の一部が取れる音がした。

エフゲニーを殴った、巨大な四つ足のオオトカゲは、そのままアレクセイに向き直ると、鼻息荒く彼に迫った。

「やめろ、この!」

 杖を持つ彼は、得意の呪文を急いで口にしようとするが、怪物の放つ魔法の速さには勝てず、雷の魔法で身体の自由を奪われていた。

 ビリビリと痺れるような痛みの中で、彼が見たものは、アレクセイの身体が食われ、肌色の多い頭が、丸呑みにされる瞬間だった。


 森の中を流れる小川で、彼らは一休みしていた。

 エフゲニーは、透明な流れる水に手を浸し、こびりついた皮膚のかけらを、丁寧に剥がし落としている。

「ああ、やっと取れた……」

 手についた水滴を振り払い、彼はやれやれという顔をしていた。

 エフゲニーは二十歳前後で、頭には金属の兜と、胴には金属の鎖を編んだ鎧を着け、腰には長剣を差している。

 顔は、その性格を表したかのように、ひょうきんだが、どこか憎めないものだった。

「ハゲ、気にするなって。アレクセイはついていなかっただけだ」

 川縁にて、何か考え事をしている彼に、エフゲニーは、そう声をかけた。

「あのなあ、ハゲはやめろって」

「分かってるよ」

 分かっているのか、いないのか。

何度も同じ事を言われようが、エフゲニーはそのあだ名を止めなかった。

 彼は少しむくれた顔をしながら、苛立ちの声で言う。

「私の名前は、ハールィチ・ゲルギエフだ。いい加減に覚えろ」

「言いづらい、ハゲでいいだろ」

 兜を取り、彼は頭を手ぬぐいで拭いた。

髪の毛のないツルツルの頭を、ツルツルと拭う。湯気が立っている。

 その様子を、ハールィチは黙って見つめていた。

 ハールィチと名乗った彼は、長い黒髪に、この地域の民族服ルバシカである、丈の長い上衣とズボンを着ており、さらに丈の長いマントを着用した、魔法使いのような格好だ。

 そして自身の身長よりも長い杖を持った、どことなく中性的な容姿である。

 胸には路傍の石で作られたような首飾りが下げられ、右手には金属を束ねたような腕輪をつけている。

 顔は絶世の美形とは言えないが、そこそこ整ったものだった。

「何だ?」

「いや、エフゲニーは、どこか具合が悪くないのか?」

 心配そうに、彼が言う。

「うん?どこも悪くないぞ」

「なら、いい」

「変なヤツだ」

 頭のてっぺんに手ぬぐいを載せて、エフゲニーは一息つく。

 そんな彼のなりに、ハールィチは、難しい顔をしながら、長い黒髪を掻き上げていた。


「なあ、俺、思うんだが。最近の怪物ども、強くなってないか?」

 町の宿屋の寝台にて、エフゲニーが彼に、つぶやいた。

「確かに、半月前とは違うな」

「だよな、アレクセイも、あんな簡単にやられちまうなんてな」

「どうする、このまま怪物どもが強くなり続けたら」

 ハールィチは窓の外を見た。

 時刻は夜だ。闇の空に月が浮かび、この町を静かに照らしている。

 彼らが休んでいる、今この間にも、街道では怪物が暴れ、隊商たちが被害を受けているのだろう。

 怪物だけではない、自然の多いこの国では、野生の狼や獣も、街道近くをうろついている。

 獣は人の手でもどうにかなるのだが、怪物ともなると、国の軍隊や、ハールィチのような魔法使いの出番となる。

 だが、そんな彼らも、夜は休まねばならない。

 休まなければ、体力は回復しないからだ。

「次の町で、仲間、探してみるか」

 そう言い、エフゲニーはシーツに包まった。

「仲間か……」

 ハールィチは、部屋の天井を、ぼんやりと見上げていた。


 エフゲニーが、ハールィチの仲間になったのは、今から半月程前だ。

街道に現われる怪物どもを退治しないかと、ハールィチに誘われたからだった。

 その時には、アレクセイもまだ元気な頃で、三人は冗談を交わしつつ仕事をこなしていた。

 この国は、他の国にはいない、謎の怪物どもが多数生息している。

それらは、二本足であったり、四つ足だったりと種類は様々で、中には、魔法を使うものまでいる。

 その怪物どもは、主に森に出現し、明るい場所までは出てこないはずだったのだが、近頃は、森に迷い込んだ人間だけではなく、街道にまで出張っては、隊商や農民、開拓民を襲い、食らっているのである。

 そこで、これを退治しよう、という運動が盛んになり、白羽の矢が立てられたのが、ある村で魔法使いをしていた、ハールィチであった。

 任命されてからの、彼の働きぶりは凄まじく、この街道ならずとも、ここ一帯では、知らぬ者はいないとまで言われるほどに、成果を上げていた。

 最初期は、一人で退治をしていた彼だが、次第に強くなるそれらに手を焼き始め、同じく怪物退治を生業としていた者たちと共闘し、仲間を集めては、戦うという生活になっていたのであった。

 そうして、仲間が一人増えては、一人減り、二人増えては、二人減りを繰り返し、一月ちょっと前に仲間になったのが、アレクセイ。

 その半月後に、エフゲニーが仲間入りしたのであった。


 翌朝。

 エフゲニーよりも早く起きたハールィチは、顔を洗いに表へと出て行った。

 ここは、森の中を開拓して出来た町である。

その町並みは、どの家も丸太を組んだ木造で、近隣の森から伐採された樹木を幾つも使い、冬の寒さにも耐えられるよう、半地下の重厚な家々が通りに面している。

 家の外壁には、魔除けの意味なのか、様々な文様が彫り込まれており、素朴ながらも、おとぎ話のような風合いを見せていた。

 そんな家々を横目に、ハールィチは井戸のある広場へと向かう。

水桶に新鮮な水を張り、じゃぶじゃぶと顔を洗い、歯も丹念に磨く。

 そうしてさっぱり目が冴えた後に、路傍の石に腰を下ろして、ふと空を見上げた。

「今日も、いい天気だな……」

 自身の身長よりも長い杖を肩にかけて、彼はぼんやりと流れる雲を見る。

杖の先端部にある宝石が、日の光を受けて、キラキラとまばゆく輝いていた。

 しばらく何も考えず、ぼーっとしていると、不意に背後から近づく気配があった。

「きらきら、きれい」

 その声に振り向くと、小さな女の子が彼の杖に触れようと背伸びをしていた。

「これが、見たいのかい?」

「うん」

 ハールィチは、杖を女の子の目の前まで下ろしてやった。

「これは重いから、気をつけるんだよ」

「うん」

 子供は、熱心に杖を見て、宝石をべたべたと触っている。

 ハールィチは、何気なく子供を見て、ふとそれに気が付いた。

 子供は、白い肌に、赤い髪のおさげが似合う、女の子だが、その子の顎に異様な膨らみがある。

――この子も、風土病が。

 幼い子供や、大人、年寄りまでと、この地域の人間全てが発症すると言われる、謎の風土病が、この国には存在していた。

 その多くは、身体の内部で、ジワジワと命を蝕み、やがては死に至るものなのだが、稀にではあるが、この子のように、早期に目に見える症状になることもある。

「痛いかい?」

 己の顎を指さし、ハールィチは女の子にそう問いかけた。

「すこし」

「ちょっと、動かないでくれるかな?」

「うん」

 腕輪をつけた右手を、女の子の顎に、そっと這わせる。

ハールィチは、何かをブツブツと詠唱すると、指先に神経を集中させた。

 右手が熱を持った冷たさを帯び、細かく空気を切り裂く音がした。

「これでよし」

 女の子は、大きな目をパチクリとさせ、不思議な顔で彼を見ていた。

「触ってごらん」

 そう言って、彼は自分の顎をトントンと叩いた。

 女の子は、恐る恐る手を顔に持って行き、頬から顎へと手で触れた。

「ない、いたく、ない」

「うん、良かったな」

 満面の笑みの子供に、ハールィチは心からの笑顔を送った。


 その頃、ようやく起床したエフゲニーは、宿の前を歩く彼の姿を見つけていた。

「ハゲ、どこに行くんだ?」

 小さな女の子に、服の裾を引っ張られ、ハールィチは少し慌てた様子を見せた。

「エフゲニー、今日の出立はやめだ。しばらくここに滞在しよう!」

「はあ?」

「用事ができた、待っててくれ!」

 彼はそう言い残すと、建物の影に消えていった。

残されたエフゲニーは、また頭をツルツルと手ぬぐいで拭くと、首を傾げていた。


 町のとある家。

女の子が、ハールィチを連れて行った先は、その子の家であった。

「まま、まま!」

 扉を開け、女の子は母親の元へと駆け寄った。

「どうしたんだい、おまえ」

「まま、ハゲのおにいちゃん」

 女の子の指さす先の彼を見て、母親は変な顔をして見せた。

 それもそのはず、ハールィチは長い黒髪をしていたのだから。

「こら、ハゲていないのに、ハゲなんて言っちゃだめだろう」

 母親は、女の子に頭を下げさせ、自身も頭を下げた。

「すまないね、この子が失礼なことを言ったみたいで」

「いや、私の方こそ、突然の訪問をお許しください」

 彼も深々と頭を下げる。

「実は、この子に、治してほしい人がいると、頼まれまして」

「ああ……」

 その言葉に、彼女は、寝台に横たわる人を見やった。

「ぱぱ」

 女の子の声に、寝台の男は、ゆっくりと目を開け、力なく微笑んだ。

――父親か。

 ハールィチは、女の子の懇願する人が誰なのか理解すると、憐憫の眼差しを向けた。

「治してほしい人は、この人かい?」

「うん」

 横たわる父親を、見つめ、女の子は大きくうなずいた。

その大きな目からは、今にも涙が溢れそうに潤んでいる。

 彼は、女の子の頭を撫で、そして静かに寝台に近づいた。

「ちょっと、身体を見せてもらっていいですか?」

「あんた……、何者だい?」

 父親が、弱々しくつぶやく。

「私は、魔法使いです」

「魔法使いが、俺の病気を、治せるのか?」

 不審な目で、彼は問いかけられた。

それもそのはず、一介の魔法使いが、医者の仕事をするなど、有り得ないからである。

「治せます、これが風土病なら」

 不安気な父親の問いに、彼は力強く答える。

「……やってみてくれ」

 その言葉を聞き、彼は掛布を捲った。

「身体のおかしなところは、胸ですか、腹ですか?」

「腹、だ」

 衣服の上から、彼の腹部を触る。

贅肉の落ちた皮膚の内部に、ゴツゴツとした塊があるのが、指を通して分かった。

「大分、症状が進んでいるようですね。治すには、少し時間がかかりそうだ」

 ハールィチは、自分の首飾りを取り外し、静かに彼の腹部へと置くと、右手をかざした。

 そしてその姿勢のまま、目をつぶり、詠唱を始めた。

 右手が、再び熱を持った冷たさを帯びる。

首飾りについている石が、彼の魔法に反応し、カリカリと音を立てた。

 そうして、しばらくの間、不思議な治療が続き、彼の額に汗が噴き出た頃、彼は詠唱を止めていた。

「とりあえず、今日はここまでにしましょう」

 彼は、首飾りを付けなおすと、一息ついていた。

「これで、治ったのか?」

「いや、一度に治そうとすると、逆に身体に悪い。毎日、少しずつ治すことにしましょう」

 何も変化のない、自分の腹を見て、父親は首を傾げた。

「本当に治るのか?」

「治ります。そう思わないと、病気は治りませんよ」

 汗を拭い、ハールィチは微笑んだ。

「まま、みて」

 女の子が、自分の顎を指さす。

その様子を見て、母親は驚いていた。

「おまえ、こぶが……!」

「ハゲのおにいちゃん、なおしてくれたの」

 母親は慌てて跪き、ハールィチに頭を下げた。

その様子に、彼は慌ててそれを止め、頭を上げるように促した。

「ありがとうございます、この子の病気も、治して頂いたとは知らなくて……」

「止めてください、そんな、頭を上げてください」

 思わず彼も膝をつく。

 女の子と母親、そしてハールィチの三人が、お互いに頭を下げる光景は、あまりにも滑稽であった。

「こら、おまえも、お礼を言うんだよ」

「ハゲのおにいちゃん、ありがとう」

「また、そんなこと言って、この子はっ」

「いいんです、子供の言うことですから」

 そう言って、彼は立ち上がった。

「では、私は明日も来ます。今日はこの辺で……」

 ひたすらに感謝を述べる親子を残し、ハールィチがこの家を後にしようとした時、ふと、服を引っ張る感触に、彼の足が止まっていた。

「やだ」

 女の子が、彼を引き留めていた。


 再び宿屋。

「で、しばらくの間、この子の家にお世話になることになった」

 寝台に腰掛けたハールィチの膝に座り、女の子はにこにこと笑っていた。

「お前、犬猫と子供にだけは人気だよな、ハゲ」

「まあな」

 やれやれと笑うエフゲニーに、ハールィチも笑顔で返す。

「それじゃあ、俺はこの町で、仲間を探すことにするよ」

「ああ、頼むよ、エフゲニー」

 彼は、ハールィチの膝にいる、女の子の頭を撫でた。

「お嬢ちゃん、ハゲの兄ちゃんと仲良くしてるんだぞ」

「うん!」

 女の子は、うれしそうに大きくうなずいた。

「エフゲニー、あんまりハゲとか言わないでくれ。この子に誤解される」

「ハールィチとか、言いづらいよなー?」

「うん、うん」

 何度もうなずく女の子に、ハールィチは困り顔をして見せていた。

「そういや、この子の名前は、なんていうんだ?」

「あ、聞いていな……」

「オルガ!」

 名前を問われ、女の子は、元気な声でそう叫んだ。

「オルガちゃんか、元気でいいな!」

「オルガ、しばらくお世話になるよ」

 二人は、小さなオルガに笑顔を見せ、いい子とばかりに頭を撫でてやった。

 森の中の、小さな町で、二人は暫しの休息を取る。

 エフゲニーは、次の戦いの仲間を探し、ハールィチは、風土病の治療に取りかかる。

怪物どもの暴虐は、その間も止むことはなかった。

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