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夏生詩集2

あなたは気づかない

作者: 夏生

あなたは

耳を塞いで

今を見ないで

ゆっくり歩いている


暗い場所から

あなたを見ている

光のない眼が

闇におちた心をいじりながら


あなたは

耳を塞いで

今を見ないで

ゆっくり歩いている


光のない眼は

あなたを逃すまいと

追いかけている


静かに確実に

破壊するために

使われた手を伸ばしながら


空は明るく

風はやさしく

あなたの髪を撫でる

春を知らせる花が

ひとつ咲いていた


あなたは気づかない


恐れを知らない肌を

見せて

花に負けない香りを

風にのせて

あなたはゆっくり

歩いている


あなたの香りを

嗅ぎながら

踏みつけるために

動く足が

あなたの方へ

一歩一歩近づいていく


あなたは気づかない


破壊するために使われた手が

あなたの肩を掴むまで


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― 新着の感想 ―
[良い点] 手や足、それを悪いことに使う人っていますよね けしからん事だと思います。 [一言] 気付かないあなたが、まるで何かを恐れているようにみえるのは まるで過去の自分から逃げているからのように感…
2014/02/21 07:24 退会済み
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