28話
ギュロス
『この俺、ワー・ギュロスに勝てると思うなよ!』
ヤイバ
『しらねえし、しかもあの殺人鬼と同じ苗字かよ』
ギュロス
『(ワー)の名前を持ってる奴は全員ザラさんに恩があるぜ?そんでもってザラさんに名前を貰うんだよね』
あの話は本当だったって事か、ワー・ザラは名前の無い捨て子を拾っては(ワー)と名付けるとか、理由はしらねえ。ただ苗字によって種族を判別できるから何でもかんでも(ワー)と名付けるのはそれでいいのかよ?
ヤイバ
『まあいい、さっさと終らせてやる!創言(全てを切り裂く剣)』
ギュロス
『ハッハッハ、さあ!かかって来いよ!ヤイバ!』
ヤイバ
『くたばりやがれ!剣技(威圧剣)』
ビュン!
作り出した(全てを切り裂く剣)で衝撃波を飛ばす
ギュロス
『うおい、単純だな。闇属技』
ギュロスは横に飛びのき衝撃波を避けやがったか、ギュロスは瞬時に鎌を構え突っ込んで来る
ヤイバ
『チッ・・・創言(自動的な盾)』
盾を創り攻撃に備える
ギュロス
『闇属技』
バキッ!
ヤイバ
『うぐっ・・・』
自動的な盾じゃ防ぎきれないか、鎌の衝撃をくらっちまった。
ギュロス
『全くわかんねえ、何で戦いを好むんだよ?俺にゃわからん』
ヤイバ
『戦いこそが俺の存在意義だ!強いやつが正義!』
ギュロス
『うおい、無理やりな解釈だな。でもさ、お前の過去は・・・』
ヤイバ
『黙れ!!創言(剣の創造)×620』
過去の話なんかすんじゃねえよ!俺に過去なんか存在しねえ!剣の雨でくたばりわやがれ!!
ギュロス
『闇属技』
ギュロスは鎌を回転させ剣をはじきやがった、飛んできた剣を防がねえとな
ヤイバ
『創言(盾の創造)』
全く、創造の弱点は相手にも利用される事だ・・・
ギュロス
『闇属技』
バキッ! ザグッ!!
ヤイバ
『ガハッ・・・!』
しまった油断した・・・!直接的に突っ込んで盾を貫通しやがった
ギュロス
『ハッハッハ。ヤイバ、お前も終わりだな』
首を掴んで地に押し付けるなんてエグいな・・・、普通ならこれで抵抗出来ねえだろうが、
ヤイバ
『まだ、終わらねえよ!創言(闇を切り裂く剣)』
ギュロスの真上から(闇を切り裂く剣)を降らす
ギュロス
『うおい、あぶねえな』
ギュロスは後ろに飛び退き避けるが
ズルッ
ギュロス
『ありゃ?』
バタン!
石につまづいて転けた。やっぱりこいつアホだ。
だが、そろそろ終わらせ無いと、(アグレッシブ・ストレート)をくらった時のダメージが大きい、急所は辛うじて避けたが出血は止められねえ。
ヤイバ
『創言(全てを切り裂く剣)』
ギュロスは・・・居ない!?
ギュロス
『終わりだ!闇属技』
後ろか!!?振り向いて応戦する余裕なんてねえ!!あの技は大きく円を描く技だ、首をはねられたらそれで終わりじゃねえか!!
仕方ねえ!運任せだ!足元に落ちている剣を後ろに蹴り上げる!!
グサッ!!
ヤイバ
『当たったのか?』
後ろを振り向くと・・・胸に白く輝く剣の突き刺さったギュロスが、あんな剣を創造した覚えはねえが・・・
ギュロス
『うっ・・うわあああああああ!!!!』
何だ一体!?ギュロスの身体から黒い煙が立ち上り、悲鳴をあげながら崩れていく・・・この剣はまさか!!
ギュロス
『苦しい!苦しいいいぃぃぃ!!!』
そして、ギュロスは苦しみながら死んだ。黒族は死ぬときには今まで生きた苦しみを清算する。結局は生き地獄
グドク
『その剣はザラを倒すのに必要ですよ。』
ヤイバ
『グドクか?久しぶりじゃねえか』
相変わらず神出鬼没だ。
グドク
『せっかく私が用意したのですから、ちゃんとザラを倒して下さいね』
ヤイバ
『あぁ?オイ!』
グドクはとっくに居ねえじゃねえか!何だあいつ、黒族の癖にあの剣(影亡き者の武器)を用意すんなんてよ。
まあいい、これで・・・イークルズは終わりだ!!
ザラ
『アラクア・・・もう少しで悲願を達成できる』
ただ、私が黒族だったから・・・それだけでアラクアは殺された。唯一の親友だったのに
ザラ
『聖者は十字架に磔にされました、願いは届かず死にました、聖者は一人ではありません、次は誰が殺される?』
キラー
『ザラ様、一体なんですか?』
ザラ
『親友の生き様さ、呆気なく死にやがった親友だけどな』
キラー
『・・・そうですか』
屍積み上げ願いを届ける、聖者は屍の礎となる、そして屍は積み上がる、願いが届く事は無い。
ザラ
『陰気くせえな、野郎ども!最後の戦いだ!気い張っていけ!!』
私で願いを届けんだよ!