ガルド・クロリア
クロリア視点
クロリア
『確かこの辺りだったはずよー』
リバーシア
『姉さん・・・ここは世界ユアタウです』
クロリア
『別に良いわよ』
ランドリターンに行く前に親友をからかいに行くだけよ
コールドは元気かしら?最近はレビアやソラとも交流してないみたいね、あれだけ仲が良かったのにどうしたのかしら?
あの研究が上手くいくとは思えないし
リバーシア
『・・・姉さん誰かいます』
クロリア
『本当だわ、見学しましょうね』
リバーシア
『・・・相変わらずですか』
とりあえず物陰からこっそりと少女と男性・・・あら?ドグ・カタールじゃないの?スメリアに惨敗した元魔力の賢者(笑)
カタール
『そこの小娘、コールドは何処に居る』
??
『兄さんの研究を横取りなんてさせないよ!』
カタール
『なんと言った?』
??
『兄さんの研究を横取りするな!』
魔力の賢者(笑)はコールドの研究を狙ってるのね
確かにあれが実現すればホワイトレッグを畳み掛ける事ができるわ
カタール
『フハハ!兄さんか、全くコールドは相変わらず甘い!人形は人形らしくさせとけばいいのに』
リケ
『私はリケ!人形なんかじゃないよ!』
へー、コールドは上手くやったみたいね。今度コールドに幼女趣味とからかってあげましょ
カタール
『フハハ!私には人形にしか見えんな!対視(概念の目)があるのだからな!』
カタールの(概念の目)はその物の本質を見抜く結構セコい力ね、流石魔力の賢者(笑)
リケ
『あなたには関係ないよ!私は私なんだから!』
カタール
『だがこの事がばれたらコールドはどんな目に合うかな?禁忌をおかしてるのだからな?』
リケ
『ええっ!?』
カタール
『ほら、わかったならさっさとコールドの所へ案内しろ!魔法』
魔力の塊が出現して・・・
リケ
『キャア!』
ヤバいわね、魔力魔法なんてカタール悪いわぁ
リバーシア
『姉さんどうしよ・・・』
クロリア
『止めないとヤバいわね』
カタール
『どうした?今までの威勢は?魔法』
リケ
『うぐっ・・・うう・・・』
魔力の塊がリケを貫くとリバーシアがカタールに向かって走り出したわね
リバーシア
『いい加減に・・・』
リケ
『いやあああ!!光魔法』
クロリア
『リバーシア!離れなさい!』
リバーシア
『ええっ?わかった!』
出現した光がカタールを包み込む
カタール
『ぐあぁぁぁ!!!??』
光が収まるとカタールの姿は無かった
リバーシア
『これは一体?』
クロリア
『浄化の光ね、カタールは完全に死んだわ』
リケ
『お姉さん誰?・・・私人を殺したの!?あの人は黒族だよ!?』
クロリア
『あなたの力は浄化の力よ、人間は清い物では無いのよ』
リケ
『私が人殺し・・・私が人を殺した・・・!』
リバーシア
『落ち着け、あの状況は仕方ないよ』
リケ
『いやあああ!私が人殺し!私が人を殺した!!?』
完全に錯乱してるわね
クロリア
『その力が憎いなら封じてあげるわよ?』
リケ
『人殺しの力なんていらない!!』
クロリア
『わかったわ、この選択が間違っていなければ良いわね。呪術』
リケの浄化の力を腕輪で封印するわ、ウフフ・・・コールド、今は寂しく無いのね
クロリア
『さあ、ランドリターンへ向かいましょ』
リケ視点
リケ
『私が人殺しに・・・』
ーーそうだ!お前に殺された!!
リケ
『なっ、何で!?』
あいつの声が聞こえる!?
ーー浄化が不十分だったようだな!お前に羽族に(復讐)してやる!
急に輪が現れて・・・?
ギュウゥゥゥ・・・
リケ
『キャアァァ!!』
どんどん縮んで腹部を締め付けてる!?
ーー(復讐輪)は殺さない。しかし、壊せば他の羽族に乗り移る!フハハ・・・
声が消えてく
リケ
『うくっ・・・』
私の纏う光を(魔力変換)で風に変える・・・これは償いだよ・・・