18話
世界プロウスだ、火山と溶岩の世界と言っても過言じゃないだろ。暑い
とりあえず、トーラを探したいが人は豪快に斧を担いだ暑苦しい奴しかいない
ヤイバ
『オーイ、そこの人。クラウ・トーラって奴をしらねえか?』
バギャ
『俺はフレイ・バギャだ。おめえは何もんだ?』
ヤイバ
『バグドル・ヤイバだ。強い奴を探してる』
バギャ
『ガハハ!愉快じゃねえか!だがな、あいつに会うのはやめた方がいいと思うぜ?』
ヤイバ
『そこら辺の奴らに負ける程俺は弱くねえよ?』
バギャ
『そりゃあ何となくわかるぜ!おめえさんはただ者じゃねえ感じがするからな!けど相手は狂ってる、やめた方がいいと思うぜ!』
ヤイバ
『とりあえず、何処に居るか教えろ』
バギャ
『わからねえ奴だな、いいぜ!教えてやるよ!この世界の集落から離れた所にある一軒家を訪ねてみろよ!じゃあな!』
そう言ってバギャは去って行った。なんだったんだよ?
とりあえずその集落とやらに向かってみるか
・・・
集落と言っても数軒の家が集まっているとしか言い表せられないな。見当たる人は一人か、何かリードに似ているな
ヤイバ
『そこのガキ』
???
『ひえっ!?僕の事ですか・・・?』
何か怯えてるな、別にかまわねえが
ヤイバ
『てめえ以外に誰が居やがるんだよ?』
コード
『ぼ、僕はコードです』
ヤイバ
『興味ねえよ、クラウ・トーラって奴をしらねえか?』
コード
『えーと、そこの道を真っすぐ行くとトーラさんの家に着くと思います』
あの家か、別に変哲も無い家だがな
ヤイバ
『ありがとよ』
コード
『行かない方がいいと思いますが・・・』
コードがなんか言ってやがるが関係ねえ、その家に真っすぐ向かう
ヤイバ
『オーイ、誰か居るか?』
コンコンとドアをノックする
???
『誰かしら?』
ガチャ
扉から出て来たのは・・・
6歳ぐらいの幼女、まさかこいつがトーラじゃねえよな・・・?
ヤイバ
『クラウ・トーラって奴をしらねえか?』
トーラ
『私がトーラよ?』
何だと!このちびっ子が強いだと!?確かに外見に惑わされるなとは言うが・・・まさか変化か?
ヤイバ
『変化でも使ってんのか?』
トーラ
『おじさん馬鹿なの?誰が好き好んで小さくなるの?』
このガキ・・・!
ヤイバ
『うるせえよ』
トーラ
『怒らないで?そうじゃないと・・・ドグ・レビアみたいになるよ』
トーラは扉を大きく開くと、家の中に椅子に座って動かない男がいる
ヤイバ
『あいつがどうかしたんだよ』
トーラ
『レビアはね、植物状態の私を助けてくれたの、代わりに植物状態にしてあげたけどね』
ヤイバ
『そんなんどうやりゃ出来んだよ?』
トーラ
『レビアはね、私に足りない感情(欲望)をくれたの、だから私は感情(全部)欲しくなってレビアから全部もらったの』
ヤイバ
『チッ!狂ってるってこの事かよ』
全く正気だとは思えねえし、厄介だ
トーラ
『ねえ?あなたの感情もみんな欲しいな?』
ヤイバ
『馬鹿が、やる訳ねえだろ』
トーラ
『別にいいもん!無理矢理にでももらうから』
ヤイバ
『ハア?』
トーラ
『対視(心喰)』
ヤイバ
『なっ!?創言(全てを防ぐ盾)』
特に何も起こらない
トーラ
『うーん、その盾は心の干渉も防ぐの?違うなあ、妨害みたいな感じがするから・・・対視自体は効いてるみたい、感情を盗めないだけかな?』
ヤイバ
『ゴチャゴチャうるせえよ!創言(剣の創造)』
剣を手に持ち切り掛かる!
トーラ
『酷いよおじさん』
カキッン!
トーラは両手に付けた爪で剣を弾く
ヤイバ
『これならどうだ!剣技(威圧剣)』
剣圧で衝撃波を飛ばす
ドカン!
トーラ
『キャア!』
トーラは衝撃波に吹っ飛ばされ壁に激突した。
ヤイバ
『どうした!子供の遊びなんかじゃねえんだぞ!』
トーラ
『そうだよね・・・』
ヤイバ
『ああ?』
トーラは壁に激突したってのにニコニコと笑っていやがる
トーラ
『アハハハハハ!欲しいよ!欲しいよあなたの感情!!まだ冷静なんだね!まだ楽しんでるんだね!私も楽しませてもらっていいよね!!』
ヤイバ
『チッ!』
やっぱりこいつは他人の感情を読み取る事も出来んのか、厄介だ
・・・それに狂ってるな
トーラ
『なに動揺してるのかな?教えてよ私に、何でなの?どうしてなの?アハハハハハ!そっか!あなたの感情を貰えばいいんだね!!どうしたらくれるの?教えてよ!』
ヤイバ
『うるせえよ、狂人』
トーラ
『私が狂ってるの?だよねえ!私もそう思ったもん!じゃあ、あなたの心も掻き乱してあげるよ!!楽しみにしてね!』
チッ!なんつう厄介な事になりやがった。とりあえず、こいつをぶっ飛ばして気絶でもさせりゃあ何とかなるだろ
ヤイバ
『仕方ねえ!覚悟しやがれ!!』
トーラ
『なんだかんだ言っても楽しんでるんだね!戦うのは好きなの?じゃあ私も楽しく戦わせてもらうよ!アハハハハハ!愉快で愉快で頭が可笑しくなりそう!!じゃあ本気でいくからね!!!』
高笑いを繰り返しながらトーラはニコニコと笑う、こんなガキ速攻で倒してやるよ!