1話
ヤイバ
『グドク・・・逃げるのか?』
グドク
『そうですよ』
ヤイバ
『今さっきイークルズのリーダー、ワー・ザラとホワイトレッグのリーダー、テラ・リュラが戦争の開始を宣言して差別の時代は終わりを遂げたんだ。お前ら黒族には過ごしやすい時代になるんじゃないか?』
どうせ、どんなに争いが起きても死なねえんだからよ
グドク
『ヤイバさん、私は戦火を逃れるために世界を創りあげたのですよ。それに、これからの時代は大きな変化の時代が来るでしょう。激動の時代がね』
ヤイバ
『お前はいつも何かを企んでいたな、あの二人はどうした?』
グドク
『大丈夫ですよ、リイユウとプラネンの記憶は封印しておきました。』
全く、やることがでかいな。神の領域に手を出すなんてとんでもねえ
サーヴェルドブックについては知ってるからな。ただ、リイユウの正体がわからねえ、ただ者じゃない感じはする
ヤイバ
『やっぱりな、記憶喪失なんておかしいと思った。流石始まりの黒族の一人だな』
グドク
『あなたもですよ?神族の生き残り。戦いに関わろうとしているのでしょう』
グドクめ心でも読めるのか?神族というのは創る力を持つ一族だ、決して神じゃねえ。俺はあらゆる武具を創る力を持っている。
ヤイバ
『いざとなったら両方潰して英雄にでもなってやるよ』
グドク
『ただ戦いたいだけでしょう』
ヤイバ
『俺は強い奴と戦えればそれでいいさ』
グドク
『私には付き合いきれません、戦いが始まる前に逃げさせてもらいます』
グドクは鏡を使って世界を移動してしまった。仕方ない、残された鏡を割っておく、それで向こうの世界に入り込む奴はいなくなるだろ。
俺は強い奴と戦いたい、強い奴ならザラか、イークルズでも攻撃してみようか?
何にせよ、こんな砂漠の中じゃあイークルズも居ねえだろうがな
カサッ カサッ
おっと、誰かが近づいてるみてえだ