15話
キラー
『まだ私は諦める訳にはいかないんだ!』
ヤイバ
『グッ・・・何故生きてんだ!?』
キラー
『私の身体が滅びようと作り直せばいいだけの事!永い時間が必要ならば永遠の存在に作り替えればいい!守りたい者が居れば力を作り出せばいい!何かを望むならば叶える為に作る、それだけの事だ!!』
面倒だ、こいつはただの攻撃じゃあ再生するのか、しかも不死身であっても黒族の様な弱点も見当たらないし
ヤイバ
『作る速さと破壊の速さ、どっちが勝るかわかるか?』
だが、所詮は創造。破壊のスピードには着いて来られないはずだ
キラー
『ならば見せてやろう!人族の科学と名の創造を!神族の創造との違いをな!!』
キラーは俺に向かって突っ込んで来た、あの体格じゃあ大した力は出ないだろ
ヤイバ
『創言(盾の創造)』
盾を創造してとりあえず守る
バキン!
何?キラーは盾に触れただけで破壊しただと!?
キラー
『私の作り出す物は波だ!振動や音によってあらゆる物を破壊する!これこそ創造と破壊の技術!!理論を理解しない神族にはわからない事だろうさ!』
キラーはそんな事を言って俺を指差す
ヤイバ
『意味わからねえよ!創言(剣の創造)』
剣を創りだして・・・
バキューン!
グシャッ!
ヤイバ
『ウグッ・・・!』
キラーの指先から撃ち出された銃弾に肩を貫かれた!キラーの指先を見ると銃口の様な物がある
キラー
『私の銃撃は特殊な振動を加えているため一定の距離ならばあらゆる物を貫きます』
キラーは10本の指を全て俺に向ける、その全てに銃口があるな・・・かなりヤバい状態だ
ヤイバ
『創言(壊れない盾)』
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!
キラーの銃撃を盾で防ぐが拉致があかない、キラーは玉切れを気にしないかの様に撃ちまくっている
キラー
『言っておくが私の銃弾は振動そのもののため玉切れは起きませんよ?後、私の身体は疲労を感じない為長期戦なんて以っての外です』
ちっ!長期戦は無理か、それなら無理矢理突破口を開く!
ヤイバ
『創言(反射する盾)』
キラーの撃ち出す振動をそのまま跳ね返す!
ドカーン!
キラーの両腕が爆発し吹っ飛んだ、これであの銃撃は使えないはずだ、何せ今のキラーは両腕が無いのだからな
キラー
『うーん・・・』
ヤイバ
『お前!?』
キラーの切断された腕の断面はどうみても金属だ
キラー
『オートマチックプログラムグラディエイト起動、マイクロマシン起動、両腕を修理し武器の作成開始』
キラーの腕が有るべき場所に筒の様な物が現れる、大砲みたいな物か?
ヤイバ
『大砲か?撃ってみろよ!』
キラー
『ロックオン、標的を固定し誘導ミサイル発射』
キラーの腕の代わりにくっついた感じの筒から何かが発射される、反射すれば関係無いけどな!
小型ミサイルがヤイバの盾にぶつかり・・・
ドカーン!!
ヤイバ
『グアッ!!』
盾にぶつかったミサイルは爆発して弾き飛ばされた。
キラー
『超音波により標的を探知、追撃を開始します』
キラーは更にミサイルを発射する
ヤイバ
『創言(全てを貫く槍)』
打ち出した槍はミサイルを貫き
ドカーン!
ミサイルを破壊した後はキラーに向かう
キラー
『ジェット起動、バッテリー残量15%警告です』
キラーの足の裏から火が噴き出し空中に浮いて槍を避ける
ヤイバ
『創言(繰り返すブーメラン)』
何度も攻撃を繰り返すブーメランをキラーに放つ
キラー
『回避します』
キラーは火を調整して縦横無尽に空中で避けるが意味ねえよ!
ヤイバ
『更に追撃だ!創言(剣の創造)×600』
更に大量の剣をキラーに打ち出す、これでくたばりやがれ!
キラー
『機体の危機を感知、電磁バリアを展開。現バッテリー残量ではバリアの維持が保てません、サブバッテリーに切替ますか?バッテリー残量は8%です』
キラーの周りに何かが現れた?キラーに近づいたブーメランや剣は破壊されている
ヤイバ
『さっきからどうしたんだよ?』
どう考えてもキラーの様子がおかしい、まるで感情の無い人形みたいだ
キラー
『バッテリー確保のため電磁バリアを解除します、オートマチックプログラムグラディエイトを停止し再起動します』
そしてキラーは地面に落っこちた。いったい何なんだ?
ヤイバ
『・・・』
落っこちたキラーは数秒後に起き上がった
キラー
『損傷が激しいな・・・マイクロマシン起動、損傷を修理しろ・・・ん?』
キラーは俺に気づいて明らかに嫌な顔をしやがる
ヤイバ
『どうした、決着をつけるか?』
キラー
『無理だ、私の起動時間は3時間満たないし電磁バリアを使えば30分以内にバッテリーが切れる』
ヤイバ
『よくわかんねえんだが?』
キラー
『私が活動するためのエネルギーは電力だ、定期的に補充しなければ機能が停止してしまう、そのためのサブバッテリーだが念のためだ。機能が停止してしまえば私は動けなくなってしまうからな』
ヤイバ
『そんならてめぇ相手には長期戦が有効じゃねえのか?』
キラー
『私のバッテリーは満タンならば通常状態で3日持ちます、サブバッテリーを合わせれば4日。偶然充電前の私が効率の悪い電磁バリアなんて使ったからこのような事態に陥っただけだ』
キラーはそう言うと鏡を使い去って行った。その鏡は世界フェシオダか、行ってみるかな
世界フェシオダはイークルズの支配力の強い世界だ、噂じゃあ地下にはイークルズの巨大基地があるらしい、詳しい事は知らないけどな。
鏡を使い世界フェシオダへと向かう