14話
キラー
『これこそ才能に捕われない平等な力だ!(キラーパルス)』
キーーーン
またあの音だ、いったい何だ?
ヤイバ
『創言(盾の創造)』
盾を創りだし不可視の攻撃に備える
バキバキ、バキン!
盾がいとも容易く破壊されただと!
キラー
『人間の知能は幻想の力にさえ対抗してみせる!(キラートランス)』
キーーーン
ヤイバ
『グアアアア!!』
頭が締め付けられるように痛い!
攻撃が何処から来ているのかがわからない、怪しいのはキラーの周りに浮いている鉄の輪だが、ただ浮いているだけで動く気配もない
ヤイバ
『グウウ・・・創言(全てを防ぐ盾)』
一か八か盾を創造してみると頭痛が収まった、つまりは不可視の物理攻撃か・・・
キラー
『魔法などと才能のみに捕われる力など私は認めない!』
キラーは俺がまだ頭痛で苦しんでいると勘違いしてるのか明らかに油断している、今だな
ヤイバ
『創言(剣の創造)×10』
キラー
『何!?』
キラーの周りにある鉄の輪目掛けて剣を降らせる
バキン! バキン!
結構容易く破壊できたな
ヤイバ
『仕組みとかわからねえけど、多分あれが武器だろ?』
それ以外見当たらないし
キラー
『まだ私は諦める訳にはいかないんだ!!』
キラーは新たに鉄の輪を取り出すが、遅い
ヤイバ
『終わりだ!創言(全てを貫く槍)』
槍を創り出し、キラーの心臓に向かって投げる
グサッ!
キラー
『うっ・・・!』
バタリ!
鉄の輪ごと槍に貫かれたキラーは倒れた
ヤイバ
『道具にばかり頼ってるからいつまでたっても雑魚なんだよ』
キラーに近づく、既に心臓の音はしないし体温も低い。死んでるな
ヤイバ
『さて、こいつの訳わからねえ攻撃はどうやって使ってんだ?』
キラーの着ている白衣を調べるとあの鉄の輪をいくつも見つけた、とりあえず調べてみるか・・・
・・・
鉄の輪だ、それ以外には輪の穴に薄い膜が張ってあるが・・・鉄の輪だ
もしかしたら何かの役に立つかも知れないし持っておくか
????
『そこの武人よ、我とお手合わせ願いたい』
鉄の輪を調べていると後ろから声がかかった
ヤイバ
『てめぇ誰だよ?』
スメリア
『失敬した、我が名はスメリア。より高みを望む者なり』
・・・とりあえず、ただ者ではなさそうだな
ヤイバ
『バグドル・ヤイバだ、その剣で試合するのか?』
スメリアの持っている剣は細めだが、そこら辺の鉄剣となんら変わりない
スメリア
『否、貴殿の力量を把握するまでは素手でお相手しよう』
こいつ馬鹿にしてんのか?
ヤイバ
『馬鹿が!甘く見んじゃねえ!創言(剣の創造)×1200』
膨大な量の剣をスメリアに打ち出す、後悔しな!
スメリア
『覇っ!!!!』
バゴーン!!!!
嘘だ・・・スメリアは気合いを込めた?だけで周りの剣を破壊しクレータを作った・・・
スメリア
『覇っ!!!!』
ズガガガガーーン!!!
更にスメリアは拳を前に突き出しただけで衝撃波を作り残りの剣を破壊しながら大地をえぐり取った・・・
ヤイバ
『・・・』
スメリア
『いい運動になった、感謝する』
ヤイバ
『えっ?ああ・・・』
スメリア
『我が使命を達成するにはやらねばならん事があるのだ。安定の時代の遺産を知らないか?』
ヤイバ
『しらねえが・・・何でだよ?』
スメリア
『まだ四枚足りないのだ。雷のメダル、風のメダル、地のメダル、水のメダル』
ヤイバ
『他のやつはみんな持ってんのか!?』
残りは、力のメダル、火のメダル、魔のメダル
スメリア
『如何にも、雷と風はイークルズ、水はホワイトレッグが所有しているが、地のメダルの情報が全く無いのだ』
ヤイバ
『何でそんな物を集めてんだよ?あれはバリア神の証ってだけで大した力も無いだろ?』
安定の時代に七人の賢者が居て、世界は賢者を中心に成り立っていたとか。それで、その七人にバリア神が証としてメダルを渡したとか
本当にメダルはあったようだな
スメリア
『確かに力も無いメダルだ。しかし、多少なりともバリア神の力が備わっている』
ヤイバ
『そんで、七枚集めてその力を増幅すんのか?』
スメリア
『如何にも』
ヤイバ
『神の力でも欲しいのか?』
メダルに宿った力なんて増幅してもたかがしれてるがな
スメリア
『笑止!力とは己の高みだ!他の者から借りた力なぞ力に非ず!!』
何かものすごく怒らせたようだ・・・
ヤイバ
『それもそうか』
スメリア
『そういう事だ。武人よ、また会おう』
そう言うとスメリアは去って行った。何なんだあいつは・・・
まあいいか、このあとどうするか・・・
バコン!
ヤイバ
『がふっ!??』
いきなり何かに殴られた!?