9話
ヤイバ
『そういや、あの後ホワイトレッグはどうなった?』
ハカ
『二人目に現れたキラーは幻影、多分ザラの能力』
ザラは他人を映し出す能力を持っていたな、幻影なら羽族は簡単に打ち消す事が出来るはずだが
ヤイバ
『それなら何故幻影のキラーに押されていたんだよ?』
ハカ
『キラーは幻影。鉄の輪は本物』
本物か、それなら使用者は生きてるはずだ
ヤイバ
『つまり、キラーはまだ生きてるんだな?』
ハカ
『幻影を確認後、キラーの死体は存在せず何かが這って行った跡が残っていた。その後鉄の輪が増加したため我等は撤退』
キラーは身体を中途半端に再生させて逃げたって事か。キラーは何者なんだよ?羽族や魔族ならバラバラにされりゃあ死ぬし黒族なら中途半端な再生はしない、新種族か?
ストグ
『あれ?少し前にロウティバでキラーに会ったけど?』
ハカ
『そんな筈は無い、キラーは工事にこもっている』
ストグ
『じゃあ、そっくりさんか?』
キラーにそっくりな人間?何か関係があるのだろうか・・・
ヤイバ
『他に何か情報は無いか?』
ストグ
『ならさ、直接会いに行けばいいじゃん。キラーのそっくりさんは片割れを待ってるって言ってたからまだ居ると思うよ』
片割れ?仲間を待ってるのか?とりあえずキラーとは別人だな
クロリア
『会いに行くのは辞めた方が良いわよ』
ストグ
『うわっ!?』
ヤイバ
『いきなり出てくるな・・・心臓に悪い』
後ろを振り返るとクロリアとバルグが立っていた
クロリア
『ウフフ・・・驚いた?』
バルグ
『・・・クロリア大人気ない』
確かに大人気ないな
ヤイバ
『それより、会いに行くのを辞めた方がいいってなんでだ?』
クロリア
『ストグは運が良いわよ?詳細はキラーに聞いてねー』
クスクスと笑うクロリア、何が面白いんだか。クロリアの話からするとキラーとは関係あるのか
ストグ
『あれ?そういえばハカが居ないんだけど?』
ストグの言葉に周りを見渡すがハカは居ない・・・ああ、なるほどバルグか
クロリア
『答えなら簡単よ、バルグが居るからなのよねー』
ストグ
『何でバルグが居るとハカが居なくなるんだよ?』
ダメだこいつ、正真正銘の馬鹿だ
バルグ
『俺はイークルズだ』
ストグ
『知ってるよ』
バルグ
『・・・ハア』
ストグはまだ理解してないのかよ
ヤイバ
『ホワイトレッグとイークルズは敵対してんだろが』
ストグ
『だから何だよ?』
ダメだこれ