8話
・・・
ヤイバ
『ここは・・・?』
何か建物の中で包帯だらけの状態で寝ていた
ストグ
『起きたか?ヤイバのオッサン』
このガキはまだオッサン言うか・・・
ヤイバ
『まだそんなに歳をとっているつもりは無い、ここは何処だ?』
ストグ
『ここはフォトンの風車だよ』
あの黒翼のフォトンか、エクス教信者で広めた張本人
ヤイバ
『治療したのはフォトンか?』
ストグは光術を使え無かったはずだ
ストグ
『違うよ、ハカ来いよ』
ハカ
『我のするべき事では無かったが・・・』
ハカはストグの隣まで歩いて来る、よくホワイトレッグの一人が治療したな?
ヤイバ
『とりあえず、ありがとよ』
ハカ
『我はストグに頼まれただけだ』
ああそうかい、
フォトン
『大丈夫ですか?ヤイバさん』
部屋の奥からフォトンの声が聞こえる。見るとフォトンは椅子に座っているな、フォトンの後ろには黒い翼が見える。
フォトンの翼は他の羽族に比べ大きめのためか服で隠さず広げている、無理矢理隠しても億劫になるんだろ
ヤイバ
『一応大丈夫だ』
フォトン
『せっかくですからエクス神を信仰しませんか?』
いきなり布教かよ
ヤイバ
『宗教とか面倒だ』
フォトン
『そんな事言わないで下さいよ。エクス教は輪廻転生を信じ、心の余裕を・・・』
ヤイバ
『俺には関係ない』
強い奴が正義なんだよ、それが俺の考え
フォトン
『では、そこの二人は・・・』
ストグ
『俺は無神論者なんだよ』
ハカ
『我は既に組織に属する者』
フォトン
『そうですか・・・』
フォトンの翼が心なしか垂れ下がったか?
ヤイバ
『ありがとよ、それじゃあな』
部屋の出口に向かって歩きだす
フォトン
『エクス神を信じる時が来たならば、また来て下さいね』
ヤイバ
『いや、ねえから』
まだ諦め無いのか?
フォトンの風車から出ると何故か二人がついて来ていた
ヤイバ
『何でついて来るんだよ』
ストグ
『いいじゃねえか』
ハカ
『我は・・・』
ストグ
『来いよ、ハカ』
ハカ
『・・・』
ヤイバ
『まあいいか・・・』
何故かストグとハカがついて来る事になった、別に問題は無いが・・・
ハカ
『ストグ悪いが我は組織に帰らせてもらう』
ストグ
『何か言ったか?』
ハカ
『・・・』