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天の川

作者: 桂螢

七月七日の晴れ渡る夜空

今年も一人きりで

天の川を仰ぎ眺める


色気がない私だが

好きな人はいる

この夜空に流れる

天の川のような笑顔の人

落ちこぼれの私を

見捨てない優しい人


ただ、彼は男が好き

そんな噂が以前からあった

先日、見てしまった

ビアガーデンにて

みんなが騒いでいる外で

懇意にしている男と

普通の恋人同士のように

甘く、心地良さそうに

見つめ合い

触れ合っているところを


それでもやっぱり

私は彼が好き

彼が私を見捨てないから

私も彼を見捨てない

好きな人がいない人生

なんかより

よっぽど恵まれている

彼は私を幸せにする

ありがたい人

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