2月25日 俺様 脚を飾った(7.6k)
新生ユグドラシル王国の初代国王としての役割を終え、7年前に息子に王位を譲ってからは王城区画内で隠居生活を送っている俺は、55歳の老けた大きなオッサン。通称【ヨー公】。
【鬼人】【獣人】【エルフ】【外洋人】という、過去の歴史を抹消する政策を続けて38年。記録を抹消し、子供達に伝えることを禁じたことで、過去の歴史を知る者は殆どいなくなった。
今誰かがその話をしたとしても、おとぎ話として認識されるぐらいだ。
【魔法】についても、【フロギストン理論】は【焚書】の一環で抹消した。だから、今の魔法理論はそれより前に研究されていた【マナ】説が主流だ。
【魔法】のエネルギー源とされる【マナ】は術者の体内で生成され、使える魔法属性は生まれつきで決まるという物だ。
いずれ誰かがこの説を覆す時が来るかもしれないが、その時はその時だ。
今のユグドラシル王国は平和そのもの。
交通手段が馬車しかないので、移動も輸送もコストが高い。だから生活必需品は狭い範囲での自給自足が基本。そのために、国を24の区域に分割して各地の領主がそれぞれの領地を治めている。
年2回の議会の時に各地領主が首都に集まったり、その合間に王族が各地を巡回したりと、ゆるく連絡を取り合いながら国全体でまとまっている。ユグドラシル王国はそんな国だ。
ヴァルハラ川沿いに居座る【魔物】は懸案事項ではあるが、国境に近づかなければ向こうから何かをしてくることは無いので、別段誰も困っていない。
そして、退位した今の俺は55歳の暇なオッサン。
だけど、過去の無理がたたって、年齢以上に身体の老化が進んでしまった。風貌はヨボヨボのでかい爺さんだ。余命がもう長くないのは自分でもわかる。
未練は無い。俺は、俺に出来ることはやり遂げた。
唯一の心残りはエヴァ嬢の事だが、それはもう終わった話だ。
「ヨー様!」
王城区画内の中庭を歩いていたら、孫のソド坊が駆け寄ってきた。
俺は子供も孫も沢山居る。
【お食事会】で身籠った獣人女達が産み落とした子供達は、戦災孤児という名目で各地領主に引き取られて国内全域に散らばった。
王城区画内に残した子供は二人。次期王とするために、体格が一番良かった男児を一人。将来魔法研究組織を任せるために、特に魔力が強かった女児を一人。
ソド坊は今の王の長男。この国の次の王になる可能性が高い子だ。
「どうしたソド坊。オバケでも出たか?」
「出ました! 塔にまた何か出てます」
ソド坊にそう言われて、眼鏡をかけてから居住棟の奥にある塔を見る。
俺は加齢で近眼になってしまったので、遠くを見るには眼鏡が必要だ。
「……確かに、出てるな」
「出てます。ヨー様、あれは一体何なんでしょう」
塔の最上階の窓から垂れ下がっているのは、小麦色の長い尻尾。
「あれは、【オバケ】だ。私が何とかしてくるから、ソド坊は誰にも言っちゃいけないよ」
「わかりました」
…………
「キツネ。目立つマネはやめてくれと言ってるだろう」
「ちょっと【お使い】を頼みたくてね」
立ち入り禁止にしている塔の屋上で、キツネことノイン元王妃と対峙する俺。
その姿は初めて会った時から変わらず若い娘のままだ。
そしてなぜか、キツネの部屋に置いてあったハイテーブルとコーヒーセット一式がキツネの傍にある。
わざわざ屋上に持って上がったのか。何のために。
「毎日夕方には来るんだから、それまで部屋で待てなかったのか?」
「貴方の我儘で生かされたんだから、たまには無茶してもいいじゃない」
確かに。
キツネが出産後に生き残ったのは、俺の我儘な提案が原因だ。
【獣人】をはじめとする【原住民】は出産時に死亡する。
だから、キツネも出産と同時に死ぬはずだった。
でも俺は、あのタイミングでキツネを失いたくなかったので知恵を絞った。
【坊】を妊娠していたエヴァ嬢が生きていたことを手掛かりに、原住民の出産に多く立ち会った産婆さん達と相談した。
そして、出産直前に【子宮】を摘出することで、キツネは原住民で唯一、生きて【母親】となることに成功した。
「俺の我儘を受け入れてくれたのは感謝してる。だけどなぁ……」
「後先考えずあんな提案するからよ。口に出さないのは評価できるけど、困ったことになっちゃったでしょ」
口が裂けても言えないが、確かに困ったことになっている。
【獣人】の存在は抹消したから、キツネの正体は明かせない。しかし、純血の【獣人】であるキツネは寿命が長い。
いつまでも老化しないキツネは人前に出せないので、混血者の乳母の中から王妃の【替え玉】を用意した。
彼女は今でも【先代王妃】として王城区画内で普通に暮らしている。
そうしているが故に、今のキツネの存在を誰にも知られるわけにはいかない。
今はキツネが住む塔を立ち入り禁止にして隠しているが、俺の余命は残り少ない。俺が居なくなった後、キツネをどうするか。
最近の俺の悩みの種だ。
「まぁ、貴方の苦労も分かるから、いろいろ用意したのよ。だから、【お使い】を頼みたいの」
「食べ物か? 何処から何を取り寄せればいい? 時間はかかるぞ」
キツネがコーヒーを準備しだした。
また噴き出すようなことを言うつもりか。
…………
「淹れたてのコーヒーでも飲みなさい」
キツネが差し出してきたコーヒーを飲む。
「永続する【世界平和】の実現方法を【異世界】から持ってきてほしいのよ」
ブーーーッ ゲホッ ゲホッ
またやられた。
分かっていても噴いてしまう。
「キツネ。今回もツッコミどころが多いな」
「順番にお願い」
【異世界】まで行ってこいというのは突拍子もない話だが、千年以上生きたというキツネは冗談は言わない。
俺が【異世界】に行くのは既に確定しているんだろう。それを大前提で順序良くスマートにツッコミしてやる。
「【世界平和】って、キツネのガラじゃないだろう。かつては【愛】による【戦い】を美しいと絶賛していたじゃないか」
「……自分の産んだ子供の成長を見守るとね、やっぱり変わるのよ。自分の子供達には殺し合いなんてして欲しくない。未来永劫、平和な世界で生きて欲しいってね」
俺もそれは以前から思っていた。俺の血を引く子供達が殺し合う未来なんて見たくない。だから、俺は【王】としてできる限りのことをしてきた。
「まぁ、キツネもそう思えるようになってくれたのは嬉しいな。俺はそのために出来ることはやり切ったぞ」
「懸案事項があるでしょ。エスタンシア帝国」
キツネの言う通り、今の俺にはどうにもできなかった問題がある。
国土の荒廃の原因を【魔王】と【魔物】に転嫁して、エスタンシア帝国との【戦争】の歴史を抹消した。
それにより、人間国家同士の戦争がどのように起きるか、どうやって避ければ良いかの知見や教訓も全て抹消された。
【魔物】による国境分断は永続しない。いつか国境線は開く。
その時に同じ過ちを防ぐ手段を、俺は子供達に残せていない。
「貴方の【魂】に張り付いていた【招待状】を解読したの。あれは【魔王】の出身地の【異世界】への【招待状】だったわ」
「やはり【魔王】は【異世界】から来ていたのか」
【招待状】とやらを受け取った時、俺は【異世界】の【戦争】を見た。この世界で行われた戦争よりも酷い物だった。
ずっと、続きが見たいと思っていた。
どうやって戦争を止めたのか。
どうすれば戦争を防げるのか。
「だから、あの【異世界】に行って【世界平和】の方法を持ち帰ってほしいの」
「それが【お使い】か」
ずいぶん大掛かりな【お使い】だ。
「あの【招待状】はペアチケット。使える人は限られるけど、私と貴方の【魂】なら、世界を越えられる」
「キツネも行くのか?」
「私は片道になるけどね。千年生きた私の【魂】でも往復には耐えられない。でも、数多の苦難を乗り越えた貴方の強靭な【魂】なら、往復ができるはずよ」
「確かに、苦労の多い人生ではあったな……。それで、向こうにはどんな形で行くことになるんだ?」
「往路は【魂】だけで世界を越えて、記憶を失って新しい命に生まれ変わるの。向こうの世界の【世界平和】をしっかりと学んで来て頂戴」
「それで、復路はどうすればいい」
「貴方を送り返すのは私の役割。だから、向こうの世界で私を探しなさい。同じように記憶を失って新しい人生を生きているはずだけど、出会うことさえできれば役割は果たせるわ」
「無茶ぶりだな。向こうの世界がどんな世界なのかもわからないのに」
「私は探し当てる自信があるわ。貴方ほどのダメ行動癖。千年生きてて他に居なかったもの。向こうの世界でも唯一よ」
「そうか。なら俺も頑張ろう。出発は何時だ」
「私はこれから発つわ。貴方は少し後からよ。向こうに着いたら少し年上の女を求めなさい。年上、好きでしょ」
そう言って、キツネは屋上の端に行って笠木に昇った。
塔から飛び降りるつもりか。
「……最後に、言っておきたいことある?」
飛び降りようとしたキツネが振り向いて声をかけてきた。
これが最後なら、俺も聞いておきたいことがある。
「キツネ。最期に、皆が何に憧れていたのか教えてくれ。【母親】じゃないんだろう」
キツネはそそくさと塔屋上の笠木から降りて、コーヒーを準備しだした。
純血の【獣人】【鬼人】【エルフ】は出産時に死亡する。
それを当然と思って生きていたが、【外洋人】の女性が自分の産んだ子供を抱いている姿を見て、自分達の存在価値を見失った。
我が子を抱く【母親】への強い憧れに押されて【外洋人】の入植を助けたり、【混血者】を生み出すことに執着していたというが、実際に【母親】になったキツネの様子を見て、俺は疑問を感じていた。
…………
「最後の1杯よ。味わって飲みなさい」
キツネが差し出してきたおかわりのコーヒーを飲む。
「私達はね、男から食べ物を貰うのに憧れたのよ」
ブーーーーーッ ゲホッ ゲホッ
「なんなんだ! 我が子を抱く【母親】に憧れてたんじゃないのか!」
【獣人】達が命と引き換えの出産を終えた後、生き残ったキツネは乳母達と一緒に彼女達の残した赤子の世話をしていた。
自分の産んだ子と、それ以外の子を分け隔てなく世話していたから、自分の産んだ子供を抱くというところに執着はなさそうに見えたけど、これが真相か。
「私の同族は【弱肉強食】が原則。自分が生きるための食べ物は自分で獲らないといけない。だから、本能的に自分の獲物を他人に渡すことができない」
「そうだな。一度手に入れた食べ物は手放せないと、男達も嘆いていたな」
エヴァ嬢の村の獣脚男達。妊娠中のエヴァ嬢に食べ物を渡そうとがんばっていたけど、できなかった。それでエヴァ嬢を怒らせたりしてた。
「でも、彼等は違った。入植後、いろんな物が不足して大変な状況の中でも、男達は苦労して手に入れた食べ物を優先して女に渡していたわ」
「か弱い女性をまず守るのが、彼等の紳士道徳の教えだからかな」
「女は弱くないのよ。むしろ恐ろしいほどに強かなのよ。自分で食料を集める事だってできるのに、当たり前のように男から食べ物を貰っていた。その姿に憧れたの。そして、男から食べ物を貰えない私達の存在が無価値に感じてしまったの」
そうだったのか。
エヴァ嬢や王宮メイド達に食べ物を渡した時の喜びようはすごかったけど、これは、そこまで重要な事だったのか。
でも、そうなると、気になることがあるな。
俺の出身である【鬼人】シーオーク族はどうだったんだろう。
「俺の部族はどうなんだ。俺の部族では食べ物を人に渡すのは普通にしてたぞ」
「知り合いは【優しい嘘が嬉しかった】と言ってたわ。私には理解できなかったけど、血を引く貴方なら何か分かるんじゃないかしら」
分かる気がする。
【鬼人】は【嘘】が苦手だ。
【嘘】をつくことも【嘘】を許すこともできない。
生きて出産し自分の子供を抱くことができる【外洋人】の女性と、夫婦で子供を育てる【家族】を見た時、【鬼人】の男達は出産時に死亡する同族の女性への興味を失った。
死なせたくないという気持ちに【嘘】をつくことができず、子供を産ませることができなくなった。それにより、女の存在価値まで見失ってしまった。
男にとって女の存在が必要無くなった現実。
それに【嘘】がつけなかった。
【鬼人】はそのぐらい【嘘】が苦手だ。
だけど、女達は自分の存在を必要としてくれる【優しい嘘】を求めていたんだ。
父さんの【優しい嘘】がそんな彼女達の心を満たしたんだ。
自分の命を差し出すぐらいに。
「……これが、女の我儘か……」
「まぁ、そう言ってしまえばそうかもしれないわね」
【獣人】【鬼人】の男達は、部族最強の座を巡って命懸けで戦った。そして、頂点に立った男だけが女に求愛することが許された。
だけど、女達が欲しかったのは、最強の男ではなく、小さな我儘を叶えてくれる男。
強靭な肉体と、長い寿命と、魔法の力。
【外洋人】に負ける要素は何もなかったはずなのに、女の我儘を叶えることができなかったがために、【獣人】【鬼人】達は滅びてしまった。
「【男の命は女の我儘を叶えるためにある】とか、そういう話かな」
「それは【名言】ね。貴方にしては上出来よ。向こうの世界に持って来て頂戴」
大概付き合いは長いけど、発言が評価されたのは初めてだ。
それなら調子に乗ってもう1個聞いておくか。
「キツネ。予習のつもりで教えてくれ。強い力を持つ彼等が、【戦争】をしなかった理由に心当たりは無いか?」
「そうね。一言で言えば【無関心】かしら」
「【無関心】? 戦うことに関心が無いのか?」
男達は部族最強の座を巡って戦ってたというから、戦い自体に関心が無いとも思えないが。
「私達は【弱肉強食】が原則。集落で産まれた子供を独り立ちまで育てはするけど、自分の子供でもないから、巣立った子供が生き延びるかどうかには【無関心】だったの。弱者を慈しみ守る、子供達の未来を守りたいと考える【愛】の概念は持ってなかったのよ」
「生きて自分の子供を抱けないから、巣立った子供達の生存に【無関心】で、それを守ろうとする【愛】の概念が芽生えなかったのか。だからこそ、世界を焼き払うぐらいに強い力を持ちながらも、平和に何千年も生きて来れたのか」
「私が生まれる前の事は知らないから、その前の歴史が何千年もあったかどうかは分からないけど、そういう側面もあるかもね」
キツネの出産と手術を担当した医者から、【原住民】が出産時に死亡する原因の見解を聞いた。
破水により子宮内に羊水が付着することで母体の免疫反応が暴走し、ショック死を起こす。
まるで、わざとこうなるように作られたようだと、医者は言っていた。
本当に、誰かが意図してこのように作ったのかもしれない。
我が子を抱く【母親】が【愛】に目覚めて、部族間で【戦争】を始めることが無いようにと。
【外洋人】の女性も稀に似たような症状を起こすことがあり、それを抑制する薬剤は複数あると医者は言っていた。つまり、彼女達の死は【外洋人】の医療技術で予防が可能な物だった。
当然、俺達はその研究結果を抹消した。
「そろそろいいかしら」
「ああ、時間をとらせて悪かった。向こうの世界で会おう」
キツネは再び塔の端の笠木に昇った。
「……最後にイイことを教えてあげるわ」
「なんだ?」
振り向いたキツネが意地悪な笑みを浮かべる。
「復路の終着点は【終末魔女】の【魂】の傍よ。うまく帰って来れたなら、貴方は、生まれ変わったあの娘と感動の再会ができるわ」
「俺は、エヴァ嬢にまた会えるのか」
「また会いたいと思うなら、向こうの世界で私を探しなさい。貴方をあの娘のところに送り返してあげる」
「でも、それをしたらキツネは向こうの世界で1人になるぞ」
「そうね。送り返す前に子供が欲しいわね。2人も居れば貴方を返した後の人生を向こうで楽しめるわ」
「分かった。必ず探し当てて迎えに行く。先に行って待っていてくれ」
「無事こっちに帰って生まれ変わったあの娘に会えたとしても、今度は脚を斬っちゃだめよ。脚は飾りじゃないのよ」
「ああ、今度こそ気を付ける」
キツネが空を見上げた。
「……これ以上貴方と話しても、聞きたかった言葉は聞けそうにないわね。もう行くわ」
「聞きたかった言葉?」
ヒョイッ
「どろんぱっ!」 ボンッ
塔の端から飛び降りたキツネが、爆発した。
激しい閃光と衝撃波。
それが収まった後に、肉が焼けたような臭いが漂う。
「【火魔法】で自分を焼いたのか。これは目立ったな……」
塔の下から人の声。
俺は【火魔法】は使えないってことになっているから、どうやって説明しようか。
肉の焼けた臭いが風に流されて薄くなる。
その中に混じる獣臭。
懐かしい臭い。
思い出してはいたんだ。
シーオークの集落で過ごした幼年期。俺は獣に囲まれて生活していた。その中にキツネも居た。俺は彼女達からいろんなことを教わった。そして、厳しく躾けられた。
俺は、獣に育てられた鬼の子だったんだ。
キツネが最後に言っていた【聞きたかった言葉】。
「もしかして、【母さん】と呼べばよかったのかな」
ゴン ドサッ
風に飛ばされる煙に向かって呟いたら、上から落ちてきた何かが頭に当たって足下に落ちた。
小麦色の毛に包まれた【獣脚】だ。
「キツネの脚か。スカートの中を直接見たことは無かったけど、やっぱり【獣脚】だったか」
持ち上げて眺めてみる。
綺麗な毛並み。つま先には鋭い爪。足の裏には柔らかい肉球。
膝下あたりから足先までの等身大の獣脚。
「キツネめ。【形見】のつもりか」
剝製に加工して、枕元に飾ろう。
なんだかよく分からないけど、これが俺を導いてくれる気がする。
この脚なら飾りにしてもいいだろう。
●オマケ解説●
長い寿命、強力な肉体、魔法の力、この地で最強の生命として君臨していた【原住民】は、女の抱いた小さな我儘を叶えることができず滅びてしまった。
【外洋人】と【原住民】。男同士は距離を取りながらそこそこ仲良く暮らしていたけれど、共生を続けることはできなかった。
こういうのを専門用語で【間に女さえ挟まなければ世の中平和なんですよ】という。
子供達の平和な未来を願う男と女は、世界平和の【答え】を求めて【異世界】へと跳ぶ。
実のところ、その【異世界】にも明確な【答え】は無いのだが……。
先に旅立った女に導かれるように、1年半後に男も旅立つ。
塔の上の雑談が長引いたことで往路の行先は【魔王】の地元から少しズレて、二人揃って日本に転生。
男は【全員を幸せにできる力】を求めて【技術者】となり社会で活躍。モテない男の苦しい婚活の果てに、女に出会い結婚。
子供を2人授かった後、働き盛りの40代オッサンとして生きていた時に帰路に付く。
つながりを断ち切られた復路の終着点。
【終末魔女】の生まれ変わりの下に還された男の葛藤の話はこちら。
↓↓↓
「退役聖女は脚なんて飾りと思っている(転生技術者の葛藤/退役聖女の逆襲)」
https://ncode.syosetu.com/n9274ib/
※今度は脚を斬っちゃダメって言われていたのにねぇ……




