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4.京都駅

京都駅に到着


少しずつ京都っぽい描写もちらほらと出てきます

 駅のホームから既に京都感は満載だ。ホームからお寺が見えるが、やけに主張の激しい和風な塔は東寺の五重塔だろうか。駅近辺で京都タワーを抜いた高い建物となると世界遺産の東寺を思い浮かべて問題ないだろうし、五重塔なんてそんな簡単にない。京都のそこら中に五重塔があったら鬱陶しくて仕方がないな。特別感の欠片もない。


(よし、京都っぽいものは見れた)


 早速京都を感じれたところで改札を出るとしよう。そしてここがややこしいもので出口が迷う。どちらからでも出れるのだが、俺は今持っている旅行用鞄のキャリーバッグを宿泊予定のホテルに預けたいので、京都タワー側の出口に出たい。


(あっちの改札かこっちの改札どっちだ)


 この2択の出口で片方は無事に京都タワーへ出れるがもう片方は逆の出口につながるという仕組みなのだ。逆に出ると少々ややこしい。自由通路を渡って逆口に行かなければならない。めんどくさい。ちなみに毎回来るたびに俺は迷っているので成長が見られない。困ったら勘で乗り切るのが1人旅だ。どちらか適当に出ればいい。てことで、なんとなく近い改札で出るとする。

 

(あ、チケット貰えばよかった)

 

 折角の1人旅記念新幹線チケット。駅員さんに「欲しい」と言えばチケットに「無効」と書かれたハンコが押されて受けとることが可能なのだが、まぁ今はいらないか。

 ここで貰わずとも帰りでいいし。


(お、あってた)


 さてと、改札を抜けて外の景色を拝める場所に移動してきましたがどうやら正解していたようだ。京都タワーが俺を堂々たる趣で見下している。なぜか白と赤という不思議な色のタワーであり、あまり京都感はないのではないかといつも思う。白くて大きなタワーというのは存在が大きいし面白いのはいいが、果たしてこれは京都なのか。だが、このタワーを見ることで旅人に「旅の始まり」を告げるのもまた彼の存在意義なのだろう。無意識に旅人に雰囲気を与えてくれるから京都広告塔としての役割は十分に果たしてくれているのも事実。「京都らしからぬのに京都に来たと思わせる不思議なタワー」こう結論付けておこうか。

 

 それよりもホテルに荷物を預けなければならない。

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