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24.京都駅地下鉄

 自室に戻った俺は早速2日目の準備に取り掛かっている。リュックサックに入れるものはさほど変わりはないけども忘れ物防止のために一度しっかりと確認した方がいい。もう少しでチェックアウトの時間が来てしまうので急いで出ている荷物を旅行用鞄に詰めた。2日目の観光中もまた荷物は預けるのでリュックサックには最低限の荷物だけ詰め込んでいる。荷物を全て詰め込んだところで最後に部屋全体を見渡した。見渡すと自然と窓に目が行った。昨日の夜もソレを見ながらお酒を飲んで楽しませてもらった。この部屋の目玉である京都タワーと目があった。先端だけ見えている京都タワーが早く観光に行くようにと俺に促している。俺はそれに従うように部屋を出た。


 


  1日目同様に俺はホテルに荷物を預けてチェックアウトをした。2日目最初の目的地として南禅寺を考えている。京都駅から行くにはバスと電車両方で可能なのだが電車で行くとする。


  (さてと、駅から電車で行くとするか)


  1日目の疲れがあるものの十分に動ける程は力が余っているので、今日1日動くことに支障はないはず。そんなことを考えながら俺は京都駅の改札へと向かった。


  (チャージしないとまずいかな)


  昨日結構スイカを使用したので残額は心配である。途中でなくなるよりはここでチャージしておく方が無難なので券売機でチャージした。南禅寺に行くには「蹴上駅」で降りなければならないが、烏丸線という地下鉄に乗らなければならない。


(あれ、どこだ地下鉄)


  京都駅という事で俺は勝手にJRの改札に足を運んでしまっている。そこで烏丸線を探したのだが全く見当たらない。それもそのはず。ここに地下鉄の改札はないのだ。考えればわかることなのだが、地下鉄はJRではないのでこの改札に烏丸線があるわけがない。それを考えずにただ本能的にJRの改札へ来てしまった俺はアホである。地下鉄なのだから改札は地下にある。2階とかにはない。


  (ミスった!地下だ!地下に行けぇ!)


  かなりのイージーミスを2日目早々にしたことでこの先の雲行きは怪しいが、どうにかなると信じている。ちなみに、地下鉄に行くのにちょっとわかりにくいかもしれない。単純に大きい駅なのでわかりにくいのもあるが、場所が明確に把握できていないので俺としては少々わかりにくいと感じてしまう。そしてなんとも言葉で言い表すことが難しい立地をしている。俺としては「とりあえず地下に行く」としか言えない。地下に行けば案内標識があるので誘導してもらえる。京都タワー側のタクシー乗り場付近に存在しているエレベーターで地下に降りることが多分一番わかりやすく地下鉄乗り場に行けるはず。


(ややこしいな本当に)


 そんなことを言いながら俺は地下鉄烏丸線の改札へと向かった。


  鉄道は思っているよりも乗っていないようであった。確かに通勤とかのタイミングではないのでそこまで乗っていなくても不思議ではない。


  (地下鉄って不思議だな)


  俺がこんなことを思っているのには理由がある。東京であればわかりやすいかもしれない。地下鉄ってアリの巣のように複雑に入り組んでいながらも線路はぶつからないというのが凄いと感じる。逆に他の路線に移動したい場合はちゃんと駅から移動できる。ここまで緻密に計算されているにもかかわらず私たちが地下鉄に乗っている時はそんなものは全く感じない。もはや地下にいることすら意識していない人もいるのでは。東京の地下鉄の路線図など見ればわかるが全部覚えるのは不可能に近い。


  (計算しつくされているのって怖いな)


  こんなこと考えている人なんて中々いないだろうが考えてみると面白い。何を言っているのだと感じる人もいるだろうが、1人旅中は話相手がいないのでこんな他愛ないことを考えることも暇なのであるのだ。


  (移動時間長いとそこだけきついかもな)


  話し相手がいないというのにもメリットデメリット共にあるということだ。やることがあればそれをすればいい。作業時間だと思えばかなり有意義な時間を使用できる。YouTube見れる人なら見ても時間が潰れる。人それぞれ時間の使い方を見つけるのも楽しいかもしれない。日常生活にも活かせる。


  (さてと、烏丸御池で乗り換えか)


  蹴上駅までは大体20分で、乗り換えもあることを考えるとそこまで遠いと感じる時間ではない。


  (さて、乗り換えるとするか)


  このまま乗っているとどこに連れてかれるかわからないので目的地を寝過ごすことのないようにしたい。俺はそのまま東西線へと電車を変えて南禅寺方面へと向かっていった。


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