レルアン・ブリタ13世、フォーミュラマドマシン開発
キャスタメット帝国領地、ブリタ王国特設サーキット場
島そのものが、フォーミュラマドマシンを走らせる為だけのサーキット場
ブリタ王国、僕たちが新規に開発したFMマシン、"フォルバイン"が駆け抜けていた
コーナーをドリフトで抜けていき、ホームストレートで車体後部の2隻のバーニアを展開し、強く、緑色の光を噴射させていく
「ふむ…どうだ?ビルダ?」
「レルアン兄さま、最高速度は250は越えてますね…ただ、持続性と安定感はどうにも、そしてやはり、隣国のマシンのバーニアの能力の方が…素材とフレームを一新して、コーナーリングはかなり安定しましたが」
妹であり、ハーフエルフであるビルダ・ブリタに問いかける。フォルバインの開発を主導者であり、我がブリタ王国の王宮魔術師
「それでも、何かしら改善の余地はまだまだあるか…悩ましいが、だが今度の我が国が誇るフォーミュラナイトは劣らない、"魂継ぎの儀式"を行えば…」
「そういえば、明日でしたっけ?儀式は」
「ああ、彼女に異界の世界の、魂を力を与える」
フォルバインの試乗を終えて、コクピットハッチが開く
白髪の女騎士が、フォルバインを降りて、愛想を振りまくように手を振る
4輪の黒い樹脂を撒いた車輪と、速さに突出される為の形状と2隻のバーニア…FMマシンのスタンダードな形を発展させたフォルバインだが…やはり、まだ足りないというのか…しかし、その足りないものがわからない…