短雨
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伐陽零雨喜天慈
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攘水淸風來去疲
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煩熱若亡驚氣變
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搔頭獨坐念新詩
【句形】
七言絶句、平起式、上平4支(慈、疲、詩)
【訓読】
陽を伐つ零雨に喜ぶ 天の慈しみかと
水を攘ふ清風 来たりて疲を去る
煩熱亡きが若し 驚く気の変ぜるに
頭を搔きて独り坐し 新詩を念ふ
【大意】
太陽をおとしてこぼれてきた雨には天の慈悲と喜んだものだ。
水を切って涼しい風が来て、疲れをとりさってくれる。
もうあの熱は過ぎ去ったかのようで、変化した大気には驚かずにはいない。
頭をかいて一人座り、新しい詩に目を向ける。