表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

断章 【赤い修羅】

ーーー赤い。



ーーー赤い、紅い、朱い。



これは何だ?赤い……水?否、血だ。

俺の身体から出ている。つまり、俺の血だ。

俺は………死ぬのか?いや、まだ死ねない。

俺の中の『あの子』は………まだ泣いているから。



「うっ……ぐうぅ………ッ!!」



剣を握りしめ、立ち上がる。

身体から必要なものが消えていくのが分かる。

それでも、止まれない。



「ガハッ……ゴホッ……!!」



吐血し、視界が揺らぐ。

太陽がやけに眩しく、すべての色が失われていく。

しかし、一つだけ…………視界に留まり続ける色があった。



ーーー赤だ。



視界を赤が埋め尽くしていく。

それが自分にとって良くないものということは理解できた。

それを使えば、俺としての存在を失い、狂い果てるだろう。

それでもーーーーー俺は!!



「あの子を…………護るためなら……ッ!!」



その瞬間、俺『暁 羅刹』は………人であることを捨てた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ