表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日から魔王を始めます。  作者: ななついろ
3/5

影から現れるもの。

薄暗い広間に一筋の光が降り立つ。

「来たわね」

床に魔方陣が広がると同時に光が溢れ出す。

「たまらへんわ〜。ウチには眩しすぎるわ。」

目を細めると同時に光が広間を埋め尽くすと、次第に光が弱まっていった。

「成功した…のか…?」

光が消滅すると同時に魔方陣も効力を失い、徐々に消失していった。

「…」

「…」

魔方陣が完璧に消滅したが、部屋には何者かが召喚された気配がない。

「…」

「…おい。」

痺れを切らし、活発そうな少女が毛を逆立てて言った。

「失っっっ敗してるじゃねぇかよ!」

「そんなことはない!私の召喚は完璧だったはずよ!!」

魔導師のローブを羽織った少女がムスッとしながら言い返す。

「誰にでも失敗はあるんやから、しょうがないって。」

妖艶な女性はなだめるように言うが、少女はより一層頬を膨らます。

「違うもん…本当に成功してるもん…」

少女は目に涙をため、こぼれ落ちないように必死に耐えていた。が、

「また次がんばろなー」

妖艶な女性のなでなでによって、ダムが決壊した。

「ぢがうもん!ぜっだいのぜっだいにぜいごうしてるんだもん!!!」

「うるせえ!!」

魔方陣があったであろう暗闇の中からゆっくりと漆黒の衣装を纏った青年がゆっくりと姿をあらわした。


泣きじゃくっていた少女も、活発そうな少女も、淫靡な女性も、突如現れた青年を見るや否や、まるで世界が止まったかのように一時停止していた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ