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黄昏落花  作者: 空月


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11/11

密やかな恋の話

本日2話目の投稿です。



 恋を、しました。

 わたしにとって、最初で最後の恋を。

 心に在るだけで幸せな、恋でした。



* * *




 私、如月律花の朝の日課は3つある。

 ひとつは、前日に図書館で借りた本を、誰もいない早朝に返すこと。

 ひとつは、誰もいない教室の窓を全開にして、朝焼けの広がる空を眺めること。

 そして最後のひとつは、ある人の登校を見届けて――挨拶を、交わすこと。


「おはよう、遠矢くん」

「おはよう、如月」


 冬休みが明けて、三学期の始業式。

 当たり前のようにそんな会話を交わして、ほんの数ヶ月前との違いに、ひっそりと笑う。


「? 如月、何かあった?」

「ふふ、うん。いろいろあったんだけど――まずは、聞いてくれる?」

「あ、前電話で言ってたやつか。いいよ、何だ?」


 初対面の時の面影はまるでない、微かだけど柔らかな笑みを目にしながら。

 私は口を開いた――この心に咲いた恋の話を、するために。







これにて完結です。


少しでも面白かったと思っていただけたのなら、広告下の☆を★にしての評価や、コメントなどくださったらとても嬉しいです。XなどSNSでの感想もエゴサしますのでぜひぜひ。

お付き合いくださり、ありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。


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