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猫課長( ΦωΦ )2  作者: 櫻木サヱ


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7/8

書類を届けさせろ!ミーアキャット家族登場

ある月曜日の午後。

オフィスはいつも通り活気に満ちているが、加藤課長の机には小さな異変があった。


「…書類が一枚、手元にない」

加藤課長は前足で資料を押さえ、眉間に軽く皺を寄せる。

部下たちには内緒だが、課長はほんの少し焦っていた。

(これは…放っておくわけにはいかぬ…)


その瞬間、課長の耳がピクッと動く。

“そうだ、家族に届けさせるか”

加藤課長は無意識のうちに、家族を頼ることに決めた。

加藤課長の奥さんと子供はミーアキャット。

小さくてちょこまか動くが、機転は利く一家だ。


「佐伯、山根、田中。今日の書類は少々特殊だ。届けさせるから、外出は控えるように」

部下たちは驚く。

(課長…家族に書類を届けさせる…!?それって…!)

もちろん課長は無自覚。


夕方、会社前にミーアキャットの家族が到着。

小さな手足で器用に書類を運ぶ姿は、普段の威厳ある課長とは正反対の光景。

佐伯(心の声:課長…家族と同じ猫系なのに、威厳は健在…尊い…!)


加藤課長は前足で資料を確認しながら、指示を出す。

「書類はこの順序で各部署に届けよ。迷うな」

家族はちょこちょこと動き、子供は書類を軽く落とすも、奥さんがさっとフォロー。

課長はまったく動揺せず、淡々と見守る姿に、部下たちは胸がギュッとなる。


配達が終わり、ミーアキャット一家が戻ると、課長は前足で軽く頭を撫でる仕草。

部下たちは思わず顔を見合わせる。

(課長…家族に甘える瞬間まで見せるなんて…可愛い…尊い…!)


社長トラはオフィスに戻り、課長に目を向ける。

「加藤…家族を使うとは…」

加藤課長は背筋を伸ばし、前足を揃えて答える。

「いや…効率よく、です」

しかし、その微妙な仕草や首の角度に、部下たちは再び悶える。


その夜、オフィスを後にする部下たちは、書類届けの小さな一幕を心の中で反芻する。

「課長…普段は威厳だけど、家では…猫なんだ…」

「いや、家族と一緒でも尊い…可愛い…!」


加藤課長本人は無自覚。

今日も、オフィスでは威厳を放ちつつ、家庭では猫らしい可愛さ を自然に見せていた。

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