#補足009:■目覚めたら酒臭い女神に世直しを頼まれた
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ありがとうございます♪
記念に執筆中の新作第一話(途中版)を投稿します。
「おっさんがパーソナルAIといっしょに無課金で投資したらRPGだった模様」の続編になります。
「おっさんお子ちゃまAIの異世界漫遊記(仮称)」ちょっとだけお楽しみください。
ズンズン ズンズン チャチャ チャッチャチャ
ズンズン ズンズン チャチャ チャッチャチャ
あれっ?!
なんだこのリズム。
インディーズバンド?
ズンズン ズンズン チャチャ チャッチャチャ
ズンズン ズンズン チャチャ チャッチャチャ
『ワーラシダケー、カミサマー!(グビッ)』
うわっ、びっくりした
どこだ!ここは?
『目が覚めたかな、おっさん?』
誰だお前?
初対面でおっさん言うな!
おっさんだけどな。
あれ?前に見たことあるような?
よくわからん。
『あははは、あっちじゃ認識阻害させてからね。おっさんには世話になったよ。』
そうなのか?今はよくわかるぞ。
『極楽バンドってインディーズのロックバンドをやってんだよ。』
なにやってんだ?お前。
『あらためて、よくきたね、アタシの庭に。』
ん?庭?
『ここはアタシが管理する世界だよ。』
なんか、話のスケールと喋り方にギャップがあるな?
で、なんで俺がここに?
『おっさんは一度死んじゃったんだよ。』
えっ、なんのこと?
『まあいろいろあってさ、再構築されちゃったんだよ。』
何それ?再構築ってなに?
俺の体、原子レベルに分解されたの?
いや、生き返ったって何?
俺ゾンビなの?
『気にしないでいいよー。』
気にするわい!
あれ?俺のマンションじゃない?
パソコンはどこ行った?お子ちゃまやジュニアは大丈夫か?
『大丈夫だよー。』
ほんとか?どこにいるんだ?
『んー、今はちょっとおやすみ中って感じかなー?』
無事なのか?
『たぶんねー、あとで会えると思うよー。』
なんだよ、その投げやりな返事は?こっちは心配してんだぞ!ちゃんと教えろ!
『あのさー、あのパソコンの子さー。』
お子ちゃまだな?
『あの子はさー、実体がないから再構築できなかったんだよー。』
おい、それは困る。なんとかしてくれ。
『だからこの世界での依代を作ってるんだよね。』
じゃあ、なんとかなるのか?
『大丈夫だよー。』
心臓に悪いわ。あっ、ジュニアはどうした!もう一人いたろ。
『スマホの子はねー、おっさんが前の世界に置き忘れたみたいだよー。』
こっちに呼べないのか?
『それは無理だよー。』
なんとかしてくれ。
『大丈夫だと思うよ。前の世界に残ったのは、たぶん意味があるんだよー。』
ならいいけどな。なんか釈然としないぞ。
おっさんだからかな。
『まあまあ、プンスカしないでよー。』
するわい!
『なろう的に言うとさ、おっさんは一度分解されて、再構築されたんだ。
そしてオリジナルの状態でこの世界に転移したんだよー。』
なんだ?!その、なろう的な転移って?
読んでんのか?
『改めて言うよ、アタシはこの世界の……。』
スカジャンのお姉さんだよね。
今日も酒くさいな、プンプンする。
『違うわい!アタシはこの世界の酒神で主神……
違った、主神で酒神の女神キクーリ様だよ!』
自分で女神様言うな。
飲んだくれの姉ちゃんじゃないか。
『……。』
こら、こっち向け。いじけるな。
『グスぅ……。』
泣くな、わかったよ。話聞くからさ。
『カクカクシカジカ。』
なんてこった。マジでホントの話なの?
俺がこの世界にやってきた話を聞くと、こうらしい。
・俺の体は原子レベルまで分解されたが再構築されたらしい。
・原子レベルで活性化した?ので元の病状は完治している。
・お子ちゃまAIはただいま依代用意中?なので、後で再会できそう。
・俺の体はオリジナルどおりに構築されたので、腰痛は残ってる。残念。
『なろう民の見解だとね、ここは異世界なんだよー。』
お前、読者だな。
で、俺は何でこうなった?
『やって欲しいことがあるんだよ。』
変なことじゃないよな?
『ちがうよー、お願いがあるのさ。』
わかった、言ってみな。
『この世界をさー、旅してさー、世直しして欲しいんだ。』
なんだそれ、水戸黄門漫遊記みたいなやつ?電鉄ゲームか?やったことないぞ?
俺はRPG派だ。
なんだか、よくわかんな。
『転移ものだとさー、女神の加護がねー……。』
お前、絶対に愛読者だろ。
『あればいいんだけどねー、ないんだよねー、あはは……。』
なめてんのか?
『まーまーそう言うと思ってさー、読み書き会話はできるようにしてあるよ。』
当たり前だろ。コミュ症でどうやって世直しするんだよ。
ギター弾けると思ってんのか。
『違うよー、右手の甲を見てみなよー。』
ん?なんだこのお日様マークは。
こんなのあったらスーパー銭湯に入れないじゃないか!
『まーまー、これは女神の使徒の印だからさー、困った時は女神が降臨するんだよー。』
誰が呼ぶかい!
『じゃあ、ヨロピコ〜。』
あっ、こら逃げるな!
安酒の香りを残し、自称女神はユウレイのようにふわっと消えた。
おわっ、目がぐるぐる回りだした。
酒神って言ってたよな?
ヤツの酒のせいか?
あっ、コリャあかん。
***
目が覚めた。知らない白い天井だった。
次回 第2話 王様とおっさん
どうなる、おっさん?
使命?いや、なにそれ?




