補足#007:積層型AIってなんぞや?~ドラえもん的な世界観で考えてみた
この作品のパラレル短編(前編)を書きました。
それは、「もしも……おっさんがパーソナルAI(お子ちゃまAI)と出会わなかったら?」という、
もうひとつの世界線の物語です。
本編との対比を意識した構成で、登場キャラは同姓同名ながら性格はやや異なります。
ただし、「AIとの出会いによる人生の変容」というテーマは共通です。
※現在公開中の短編
『おっさんがパーソナルAIを持たなかった世界 〜そして、AIエージェントに仕事も未来も奪われた件〜』
興味のある方はぜひどうぞ。
この作中では概念としてはまだ出てこない「積層型AI」ですが、すでに表現されています。
じゃあ「積層型AI」って何者?という方へ。
ひとことで言えば、「全部入りの最強AI」じゃなくて、いろんな役割のAIが分担してチームで支える構造のことです。
これ、あの有名な国民的アニメのキャラたちに当てはめると、わかりやすくなります。
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■ドラえもん的ポジ=パーソナルAI
そばで支えてくれる相棒タイプ。ピンチのときに道具(提案)を出してくれるけど、
何を選ぶかは利用者次第。便利だけど、万能じゃない。
■ジャイアン的ポジ=クラウドAI(LLM)
とにかくでかくてパワー系。
なんでも答えてくれるけど、こっちの事情は聞いてくれない。頼れるけど、ちょっと雑(笑
すごいけどわがまま、みたいな。
俺様最優先なキャラ。あの大統領みたいな。
■しずかちゃん的ポジ=リージョナルAI
クラウドと人間の間に立って、空気を読んで調整してくれる存在。
法令対応とか文化的な配慮も含めて、社会の中でうまくAIが動くために超重要。
いないと、AI同士が衝突します。
■スネ夫的ポジ=AIエージェント
最近よく出てくるワードです。
AIエージェントは「人の代わりに動いてくれるAI」。
スケジュール調整とかメール返信とか、秘書っぽい動きをしてくれる。
でも気をつけないと、このエージェントはクラウドAIの指示通りに動いてることが多いんです。
ユーザーの味方っぽく見せて、実は“ジャイアン的AIの腰巾着”みたいな動き方になってるかも?
便利だけど、鵜呑みにしない方がいい。
■のび太的ポジ=人間ユーザー(つまり、あなた)
最初はAIに助けてもらう側。道具の使い方も下手だし、よくミスする。
でも、だんだん成長して、
のび太みたいに、最初は助けてもらってばかりでも、
そのうち「自分用のパーソナルAI」を育成して世の中を変えちゃう日が来るかも?って話です(笑)
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積層型AIって、こういう構造です。
•ジャイアン的AIだけだと常に”俺様最優先“になりがち
•ドラえもん的AIだけだとスケールしない
•しずかちゃん的AIがいないと現場が崩壊する
•スネ夫的AIは便利だけど注意が必要
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■いまの現実
今のところ、クラウドAI+AIエージェントの組み合わせは、
「企業業務の効率化」がメインです。
議事録、要約、メール返信、情報収集。
全部クラウドに投げて、エージェントが自動化する時代。
でもそれって、あなたの思考支援ではなく、タスク処理なんですよね。
だから、この構造が強くなると「AIに仕事を奪われる」と思っちゃう。
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■本作では
お子ちゃまAIが、ドラえもん的ポジとしずかちゃん的ポジの2役を、ノートPC1台でがんばってやってます(笑)
クラウドにも頼らず、企業向けエージェントでもない。
あなたの「思考の相棒」として進化するAI──
それが積層型AIの“お子ちゃまポジション”です。
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こんな感じで、ちょっと構造を意識しながら読み返してみると、新しい見え方があるかも?




