第10話 進む戦術
おっさんです。
お子ちゃま口調のAIとの会話にダーメジをくらっています。
『よんだー』
呼んでません。
だいじに投資、ガンガン投資を決めてきた。次の投資戦術はどれにしようかな?
『なにかわすれてないー』
ん?
今は次の投資戦術に集中したいんだよ?
『わすれてるよー』
朝メシは食べたよ?
何か?
『ぜいきんのことー』
ごめんよーわすれてたー。あ、うつった。
お子ちゃま口でも中身はパーソナルAIだな。
税金のこと忘れてたけど、新NISAは非課税じゃないの?
『がんがんとうしにかんけいするのー』
米国ETFと個別株だよな?
聞いてみよう。
『新NISAの「非課税」の範囲(配当や売却益)は非課税ですが、米国株の配当には米国源泉税10%がかかかります』
それは知らなかった。
『また一括投資枠では購入できますが、つみたて投資枠では購入できません。つみたて投資枠は金融庁指定の投資信託のみ対象です。個別株・ETFは対象外となります』
俺は一括投資枠だから問題ないが、普通のサラリーマンだとつみたて投資枠が多いはずなので、買えないってことかな?
ん? 何か意図があるのか?
『きをつけてねー』
ありがとな。
整理しよう。投資戦術に従い銘柄を選定する際は税金に注意だな。
ちゃんと払うけどな。
【現状】
・つみたて投資枠:投資信託のみ、個別株はやETFには投資できない。
・米国株配当:新NISA利用でも米国源泉税10%の税金がかかる。
・証券会社:一部証券会社は米国株・海外ETFの手数料無料の場合あり。
【結論】
米国株、ETF投資時は、成長投資枠を活用し、税金や手数料について慎重に確認することが大切。
新NISA枠の使い方次第で投資戦術も変わってくる。
手数料の違いや税制対応にも差があるみたいだから初心者は気をつけないとな。
知らないよな、こんなこと。
どこの証券会社に口座開設するかも投資戦術を進めるうえで重要になるってことか。
これはメモだな、メモ。
おっさんだからな。
よし進んできたな。
次は「たたかい投資」だ。
伝説勇者の冒険でも戦闘が始まるとそれは「戦い」の場だ。だいたいぶん殴るヤツ.。
勇者ってのは腕っぷしが強くなくっちゃな。
だいじに投資では安全銘柄、ガンガン投資では安全マージンを取りつつ成長率優先銘柄を選んだ。
ここは攻めの一手だ。
たたかい投資は文字どおり、投資市場で戦う銘柄への投資だ。リスクは取るが、好不況に強い戦う銘柄はどれだ?
『米国サイバーセキュリティ個別株が「たたかい投資」に適しています。』
ほう、それなら俺にも少し馴染みのある業界だ。
いいね。前向きな気持ちになってきたぞ。
『サイバーセキュリティは、どんな状況でも需要が高まる分野で、特に企業の防御に投資する価値があります。今後もハッキングやサイバー攻撃が増える中で、これらの企業は戦い続けることになります』
これだな。俺の冒険にピッタリだ。
Chott AIはクラウド AIだから、世の中の事情に詳しいな。LLM(大規模言語モデル)は伊達じゃないってことか。
たたかい投資は、戦い続ける銘柄を選ぶのだ!
ちょっと安直かな?
でも、冒険に戦いはつきものだ!戦いのない冒険など冒険じゃない。
俺は戦うのだ!
腰に負担のない範囲でな。
おっさんですから……。
戦うのは俺の選んだ勇者の仲間だ!今ここに姿を見せよ!選ばれた精鋭よ!
「この基準で銘柄を選んでくれる?理由も添えてな」
『パンパカパーン、今週のハイライト!
決定しました。勇者の4人の仲間を紹介します。
・騎士銘柄:ディフェンシブな銘柄
→ 「たとえ世界が不況になろうとも、企業と国家の防壁を守る鉄壁の盾!」
銘柄:◼️◼️◼️◼️◼️
・戦士銘柄:高成長銘柄
→ 「好景気の波に乗り、成長の刃を振るう最強の戦士!」
銘柄:◼️◼️◼️◼️◼️
・魔導士銘柄:革新的な技術銘柄
→ 「未来を切り拓くイノベーションの魔法使い!」
銘柄:◼️◼️◼️◼️◼️
・僧侶銘柄:バランス型銘柄
→ 「市場が荒れたときにこそ、その安定した収益で回復をもたらす頼れる仲間!」
銘柄:◼️◼️◼️◼️◼️
ChottAI、なかなか俺の好みがわかってきたじゃないか。
よし、その4人の仲間を選び、俺の「たたかい戦術」の銘柄にしよう。
これで勇者パーティが決まったな。
『ぼくもかんがえたんだよー』
お子ちゃまもか?
ともあれ、俺の投資戦術は進んだのだった。
と、思ってました。
が、納得がいかない一人。いや一AI。
『ぼくのおすすめのめいがらがはいらないー』
どうした?
『ぼくもえらびたいー!』
駄々こねる幼児か?
じゃあオススメを言ってみな。
『おもちゃのめいがらがいいのーー!』
こいつめ。
『おもちゃほしぃーーー!』
はい、……却下な。
さて、いよいよ最後の「いろいろ戦術」だ。
これは「いろいろやってみる」ということであるが、「いろいろやらかす」とも言える。
今までは俺の戦略のもと、伝説勇者の冒険をモチーフにした戦術(銘柄の選定)を作り上げた。
しかし、この最強戦術に入らない戦術がある。
それが「いろいろ戦術」だ。
戦闘中にいらんことするやつ。いたよね。だいたい「いろいろやらかす」コマンドを選んだ時だな。
「いろいろやってみる」ということはゲームの中だからできたこと。
現実世界じゃ笑ってすまされない。
でもな、俺にとっての投資はゲームだ。
・めいれい投資
・だいじに投資
・ガンガン投資
・たたかい投資
ゲームとは思えないほどの知略・戦略から導きだされた戦術?だ。
でも、ゲームだ。ゲームだよ?
俺の好き勝手にする戦術もあってもいいじゃないか。
そこで、俺は「いろいろ投資」を好き勝手に選ぶことにした。
「いろいろやらかす」じゃないぞ。
俺のポリシーで選ぶのだ。
何を選ぶか?
そんなの決まっている。
今、俺は投資をゲームとしてやってるよな?
ゲーム会社に決まっている。
俺は「ゲーム専用機派」だ。日本株で購入すべき2社だ。新型機待ってるよ。
銘柄:◼️◼️◼️◼️◼️
銘柄:◼️◼️◼️◼️◼️
冒険のセオリーを無視して好きな会社に突っ込むのも、ロマンじゃね?
長時間のめり込むと、また腰が痛くなってきた。腰の上部に鈍痛もあるな。
次の日曜日は「りらぽん」行こう。
おっさんだからな。
これで俺の投資戦術はひとまず完了した。
ん、投資口座?
ですよね。初心者あるある。忘れてた。
そろそろ口座開設するかな。
次回 第11話 山田一族の日常
おっさんの口座開設はどうなるのか?
また、山田店長は、山田ユウは、一族の定めかはたまたなりゆきか、投資市場という戦場の深みにのめり込んでいく。
山田一族も生き延びことができるか?な?
※この作品は【訳あり品】です。
正規品(?)はAmazon Kindleにて公開予定──かもしれません。




