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妾の子として虐げられていた私が、爵位を継いだお兄様から溺愛されるだけ  作者: 下菊みこと


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使い魔を作ります

ついに完成

今日も下校してすぐにお兄様に教えていただきながら特訓です。


「やり方は覚えているか?」


「はい、お兄様!」


「なら早速やってみろ」


幻獣をイメージしながら手のひらに魔力を集中させ、幻獣を作り上げます。今回は頭が出来て、そこからどんどん胴体、お尻や尻尾が出来上がって、羽根も出来ました!作れたと思った瞬間ぱちんと消えました。悲しい。


「そんな顔をするな。大丈夫、上手だぞ。エレナは偉いな」


なでなでと頭を撫でられると、不思議と落ち着きます。


「さあ、もう一回だ」


「はい!」


何度も何度もチャレンジしても、出来上がるのに一瞬で消えてしまいますが、ここで諦めはしません。失敗も、魔力消費という意味では充分意味がありますし…何度もチャレンジすれば、いつか出来るはず!教科書の丸暗記よりはマシです!


「もう一回」


「はい!」


もう一度、幻獣を想像しながらすぐに手に魔力を回して練り上げます。尻尾からお尻、胴体、頭が出来て、羽根が出来て…消えません!出来ました!とうとう出来ました!


「お兄様!出来ました!」


「みゅう」


「しかも鳴きました!」


「エレナは筋がいいな。だが、このサイズでいいのか?手のひらサイズだぞ」


「え?普通このサイズなのでは?」


「…いや…大体は、普通の犬猫サイズだな…」


…は、恥ずかしい勘違いをしていました…!


「まあ、使い魔はその都度修正も出来るから…大丈夫だ。ほら、魔力を回して」


「はい…」


魔力を回して使い魔を大きくします。普通の猫サイズの幻獣!可愛い!


「…もう消えませんよね?大丈夫ですよね?」


「ああ。特に姿を変える必要はないか?」


「無いです」


「じゃあ、純粋に魔力を出来る限り流してやれ。それで使い魔として固定してやれる。エレナが消そうとしない限り消えなくなるぞ」


「はい!」


「みゅう」


魔力を大量に使い魔に流します。一瞬、使い魔と私がリンクするような不思議な感覚になり、使い魔はなんだか存在感が一気に増しました。


「名前を付けてやるといい。愛着が湧くぞ。使い魔の寿命は主人が死ぬまで続くから、愛着が湧いても大丈夫だ」


「じゃあ…エル。エルにします」


「みゅう?」


「エル、よろしくね」


「みゅう!」


「エルか。エルは女の子なのか?」


「はい!」


「そうか、可愛らしいな。これからエレナをよろしくな」


「みゅう!」


「お、お嬢様…」


「どうしたんですか?ナタリー」


「エル様が可愛すぎます!撫でていいですか!?」


「一緒に撫でましょう!」


「みゅう!」


ナタリーと一緒にエルを撫でます。毛がふわふわー。もっふもふで可愛いです!


「ふわー!ふわふわですー!」


「可愛いですね、ナタリー!」


「そうですね!お嬢様!」


「お兄様も一緒に撫でましょう!」


「いいのか?」


「もちろんです!」


お兄様は何故か私の頭を撫でます。


「もう、お兄様!」


「はは。…うん、エルはもふもふだな。至福だ」


「エルはとっても良い子ですよね!」


「そうだな。可愛いし」


「みゅう!」


「…ただ、巨大化させたらグリフォンみたいに上に乗れそうな見た目だから普通サイズなのが惜しいな」


「え、普通サイズなのが可愛いんですよ!?」


「大きくても可愛いでしょうけれど、必要に応じてですかね?都度見た目を変えられるんですものね?」


「まあそうだな」


「絶対このサイズが可愛いです!」


「ふふ、そうですね、ナタリー」


新しい家族も増えて、とっても幸せです!

もちろん使い魔も家族として大切に扱います

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