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短編集

小さな粒

作者: チャラン

目には見えない無数の小さな粒

どこから来てどこへ行くのかもわからない

それを遮るものすらない

世界の果てまで飛び

無限にその果ても越えるのだろう


世界の始まりから時の果てまで

小さな粒は確かにある

その数も無限

収束することはない

それは世界にある

全ての魂の存在にも似ている


全ての時は無数の粒

儚いものも在りかを示したものも

全て無数の小さな粒

私もそれであり

あなたもそれであろう



うつりゆく粒になる時

それは意志を持つ

その意志は無駄になることなく

他の粒にも新たな意志を与える

良きものもあれば悪きものもある


悪きものがそのまま悪いままではない

良きものがそのまま良いままではない

それぞれの意志は常に変わり

それもうつろいゆくものだ

私もそうであり

あなたもそうであろう


意志を持つ粒は

何かを生み出す

生み出すものもまた粒

在りかは違うものの

それに大差はない

強さも弱さも大差はない


小さな粒の役目は無限に続く

小さな粒には役目はわからない

わからないが役目はある

うつりゆく中で役目を果たし

生み出した小さな粒も

また与えられた役目を果たす


役目を果たした小さな粒は

また何処かにいく

時の果て世界の果てまで

巡り巡ってまた役目を持つ

目に見えないまばゆい輝きを発しながら

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― 新着の感想 ―
[一言] ちょっと不思議な、哲学的な詩でした。 少しパウル・ツェランを思い出しましたよ。
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