第二話 ドジ子が可愛いと思っていた時期もありました!
少し、僕について語っておこう。
ただの十七歳高校生。この世の全ての女性から、たった一人の理想の女性を探し出す。見た目はイケメン中身は仏。そう、俺の名は、、
「野上くん、野上くん、野上慎也くん。」
「なーんで大事な時に入ってくるんだ。てかなーんで分かったんだ」
「そ、そんな気がしたんです。」
「怖っ!超能力者かよ。ドジ子よ、俺はもうフッたんだぞ。どうしてそう、もう普通にしていられるんだ」
何を隠そう、告白があったのは今日の朝だ。
糸織の目が潤んできた。
「ドジ子なんて酷い、自分ではどうにもできないんですよぉ。それに、こうやって接するのも、私を好きになってもらうためなんですから!!」
え?もういいじゃん。この子俺の事めっちゃ好きじゃん。こういうのって理想なんじゃないの。恋のキューピットが目の前に見えるんですけど、あぁこっちを狙って来るのが見えらぁ。
ドスッ。
え!?恋のキューピットの弓の音じゃないよコレ。なんか、急に真っ暗になったんだけど。
ムニッ。
「キャッ」
後は皆さん察してくれこの後の展開を。
「何してんだ!野上!内の糸織たぶらかしてんじゃねぇぞゴラァ」
やっぱり無理無理無理無理。あんな何も無い所でコケねぇだろ普通!