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祇園守紋を掲げよ 〜立花家戦記〜  作者: ワールド
歩みを進めたとき歴史は変わる。歩みを止めたとき歴史は終わる
8/35

海賊への条件と今諸葛 〜そして九州は戦乱へと向かう〜

例の方

誰?という感じだが統虎も理解していない

彼は重朝から「お前が大喜びする人さ」としか聞かされていない

彼は重朝とその配下の雑賀忍と新たに召し抱えた楠木忍、さらに召し抱えたものたちの中でも武辺名高い蒲生氏郷とその配下を連れ馬を走らせていた


「彼には京の郊外に身を隠してもらっていた。君に会ってみたいと言っていたからね。襲撃者は一度撃退したらしい」


一報より二刻半(5時間)

一行は京付近まで到達している

紀伊からここまでなぜこんなに高速で移動できたのか


「サラブレットはやっぱり違うね」


「義父上のおかげだよ」


サラブレットなんて当然日本にはいない

ではなぜいるのか…すでにおわかりだろう。神様パワーだ。


雨和が頼んだのは二種類の馬。サラブレッドとアラブ種。前者は伝令馬として、後者は軍馬として使うためだ


ドラマやアニメでよく描かれるサラブレッドは軍馬には向かない。サラブレッドは速さを追求した結果繊細かつ臆病であるため軍馬には向かないのだ。そのため過去ポーランドの最強とも言われた騎兵を支えたアラブ種を採用した

この2種を可能な限りさらに子供も産ませることができるように。と要求したのだ


去年は餌のやりくりに苦労したが餌の確保の目処が立ち今年度は子馬も産ませることができた

そこで船大工に作らせていた軍馬船で堺での商談や紀伊での恩賞の前払いとして使う可能性が高く流出しても明確な不利になりにくいサラブレッドを道雪が送っていたのだ

そのことを知らせるべく連れてこられていたサラブレッド達をそのまま移動に使ったのだ


「お待ちしておりました。ここからはこの小早で」


「楠木衆は堺まで馬を連れて先に戻れ。俺の身辺警護は雑賀の忍びと蒲生の配下で十分」


そう言い放つと小型の軍船に当たる小早に乗り込む

ここからは川移動だ


ーーーー


それから四半刻(30分)が過ぎた


「あそこの川辺付近に松明が見えるな…」


「来ているようだね」


そこにいたのは警護の雑賀忍びに守られた色白で背の高い男とその男の妻と思われる女性だった


「わざわざ申し訳ありません」


一言述べ小早に乗り込む

すぐに堺へ向け漕ぎはじめる


「新しい家臣となったものたちは堺へ先行しています。我々が着いたら出発する手はずです」


身の回りの世話をしている重光がささやく


「私たちのせいで少々慌ただしくさせてしまったようで。申し訳ない」


「いえいえ」


ー 誰だ一体…


不思議に思っていると気づいたのかニコリと笑いかけながら答えてくれる


「失礼。私、竹中半兵衛重治と申します。こちらは妻の興です」


ー 竹中半兵衛!?


驚いて颯の方を向く

ニヤリと笑いながら周りに聞こえないようにこう答える


「三木攻め中に死にそうだったところを持ち込んだ現代薬で治したのさ。結核だった」


ー 確かに後年には病としかなく現代なら治せる病気だろうからわかりさえすればなんとかなるだろうが…


「なぜ羽柴家に戻らないんだ?」


「…と統虎様はお思いでしょうが」


ー 読まれてた!


「秀吉様は変わってしまった…」


統虎、重朝共に眉をひそめる


「それまでの民が暮らしやすい天下を。という目標を忘れてしまったような政治を行い始めた。私にはもはや秀吉様を助ける目的がない」


嘆くように話す


「なるほど…」


ー 転生の影響か…


「このように羽柴から追っ手は出されていますが転々としながらでもいいのでゆっくりと隠居しようかと思います」


「そうでしたか」


その後互いに戦術についての話を長々と話していた

小早は残りわずかで大阪湾の位置まで来た


「見つけたぞー」


「あの船を乗っ取れー」


「敵水軍か!」


「四方を囲まれているぞ!」


敵味方一斉に刀を抜く

しかし統虎は一切動じない


「いかがなさいますか?」


「よく周りをみなよ。報告があったから準備していたようだね」


言い終わると同時に敵の包囲の外から声が聞こえた


「灯火!」


「素晴らしい」


ニコリと笑いながら先ほど質問した武将にウインクしながら答える


「武吉の伏兵。見事だね」



ーーーー



「もう一つの条件とは…武吉殿と景親殿を立花山に迎えたい」


「人質か…」


「いいえ」


「「「「「!?」」」」」


「武吉殿は私の相談役の一人として、景親殿は村上海賊博多防衛部隊の指揮官として迎え入れたい」


「隠居したものにまだ働けと?」


「陸戦の経験がなくとも構いません。私がほしいのは老練な知将ですから」


すると笑いながら答える


「そうか!わしの力が欲しいか!いいだろう行ってやろう!よいな元吉?」


「ええ、父上がよいのなら」


「決まりじゃな」


一座にいるものが皆体制を整える


「以後三島村上は立花家に忠誠を誓います」



ーーーー



「引き抜いて正解だったようだね」



「若旦那を害しようとしているものは何者だ!?」


「旦那を守れー!」


「なんじゃ文句あるんかー!」



一気に戦いが始まる



羽柴水軍7隻 総大将不明

能島村上5隻 総大将村上景親


その他統虎たちの船の護衛に3隻




「焼き沈めろ!!」


景親の号令で焙烙玉が投げられ7隻の内3隻が焼き沈められる


一気に乱戦が始まる

しかし、数でも勝る上に操船技術でも圧倒する村上海賊が回り込んでは鉄砲、弓で沈黙させ圧倒する

四半刻(30分)もかからなかった


「旦那様、お待ちしていました。ここからは我らが護衛いたします」


「船の状況は?」


「すでに人員全員を乗せ終わっております。関船は先に沖合まで出ています。南蛮船は父上指揮の下河口付近で待機中です」


「では竹中殿を降ろしたら合ry「その必要はございません」!?」


驚いて半兵衛の方を見る統虎


「統虎様、どうか私を召し抱えて頂けませんか?」


「ど…どうして?」


「命の恩人。重朝殿とお互いにここまで信頼されていることが読み取れる上に私の理想である天下泰平を成し遂げていただける力があると思いました。私の家臣、弟は今大阪近郊に隠れています。少しだけお時間を頂きすぐにまとめ上げ奉公させていただきたく存じます」


「…わかった。歓迎するよ。優秀な軍師を迎え入れることができるのはとてもうれしい。見込み違いなどと言われないよう努力するよ」


統虎は続ける


「しかし君自身がここで呼びに行くのは危険だろう。重朝!」


「ああ、すぐに使者を走らせよう」


重朝の統虎に対する不敬な態度に周りが騒然とするが気にすることなく配下を数人呼び寄せた



無事半兵衛の家臣を接収した一行は一路九州へと戻る


村上海賊、織田信包、津田信澄、丹羽長秀、蒲生氏郷、堀秀政、細川忠興に幽斎、鈴木重秀、的場昌長、奥重政ら雑賀根来衆の一部、楠木一党と竹中半兵衛、そして何よりも鈴木重朝こと颯との合流

堺の商人ともつながりができた

収穫はとてつもない


しかし彼はこれから吹き荒れる九州での大戦乱を予期していなかった

いや、誰も予期していなかっただろう

この段階では…

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